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最強薬師は絶対誰にも恋しない  作者: 菁 犬兎
第1章カスバール宮廷
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テットは側を離れない

久し振りに会ったけど伯父さん元気そうで何よりだったッス。あとはどうやってメリル様に引き合わせるかっすね?


「ん? メリル様?」


あれ? 今、アースポントがある部屋から出て来た?

おかしいなぁ。

まだアースポントには魔力が残ってた筈ッス。どれどれ?


「あ。満タンになってるッスね?」


心配になって見に来たッスかね?

あれ? でも今、メリル様一人だった様な?


「テット? お前こんな所で何をしているんだ? メリルはどうした?」


「陛下。ちょっと用があって、テニアに任せて出てきたんッスけど。今、メリル様一人であの部屋から出て来たんッスよ? おかしいなぁ?」


「・・・・・なんだと?」


あり? これはもしかしてまずいッスか?

俺の取り越し苦労だといいんッスけど?


「急いでメリルを確保しろ! 一人にしたら危険だ!」


だ、大丈夫ッス!今見かけたから魔法でも使われなければ追いつけます!!魔法使わないでくれれば!


あ、ほら!いたいたー!ホッ。


「メリル様!」


「・・・・・・・・・なに?」


あれ? どうしました?元気、ないッスね?

ここに来て、今が一番テンション低いのでは?


「メリル。一人で出歩くな・・・外に出るなら・・・」


ヒュッ


「・・・・・メリル?」


メリル様? 本当にどうしました?

なんで、そんな目でリディ様を・・・・・。


「あんたなんか大っ嫌い」


「なっ! え? メリル様いきなりなんっすか?何故いきなり陛下に喧嘩売るんすか?」


「・・・何があった? 何をそんなに、怒って・・・」


「お姉ちゃん」


ん? お姉ちゃん? お姉ちゃんって確かティファさんの事っすね?あの人がなんです? あの人は行方不明では?


「・・・どこで聞いた?」


これはやばいな。

メリル様がここに来て、俺達一番の大ピンチかも知れないッス。


メリル様・・・本気で怒ってるな。


「ずっと知ってて隠してた。お姉ちゃんが無事にサウジスカルで暮らしてるって。私がここから逃げ出さない様にする為に。そんな、下らない事の為に」


「下らなくない。お前がここに居る事はこの国にとって、とても大事な事だ。お前には下らない事でもこの国の民はお前の魔力だけか頼りだ。お前は姉の話を聞いたら、ここを出て行っただろう?」


そうっすね?そりゃ、肉親の所に逃げますよね〜?

それで、メリル様に隠してたんですねぇ?

メリル様も、分かってるんだからそんなに怒らなくても・・・・・・メリル様?


「私は・・・・お姉ちゃんじゃない」


「・・・・メリル?」


「アンタは何も分かってない。私がどうでもいいって言ったのは、この国と一緒に滅びてもしょうがないって意味よ。私はお姉ちゃんみたいに、無責任に自分の国から逃げ出したりしない! どんなクソみたいな世界だって、ここは私の故郷だわ! ここで生きて死んでいく。でも、どう生きて死ぬかは私の自由でしょ!! その自由まで奪うって言うの!!」


俺達、本当に最初から色々思い違いしてたッスね。

メリル様は最初から"家に帰りたい"って言ってたッス。


「私は、リディが本気でこの国の人達の為に働くって言ったから、暮らしを良くしたいって頑張ってたから信じた。私が手を貸してどうにも出来なかったとしても、リディなら私を責めたりしないし、それ以上を求めない。私を捕まえようとする大人を退けて、いつまでも諦めずお願いされたから私だって嫌だったけど我慢した。私は、リディを信じたのに」


「・・・・・・・・え?・・・・」


「信じたのにぃ」


やばい!! メリル様!


「待て!! 待ってくれメリル!!」


「やっぱり他人なんか信じられない。誰も・・・お姉ちゃんも・・・・」


な!? 黄金の翼が・・・背中に・・・くそ!!


「待ってくれ! メリル!! ちゃんと私の話を聞け! 私は・・・」


「・・・・魔力の結晶を作っておいた。アレならアースポントに補充できる。無くなる前に私の代替え品を見つければ?探してるんでしょ? 私の、替わりを」


ビュンッ!


「え?メリル様? テット!?」


くそ! テニアどこ行ってたんすかぁ!!

俺、思わずメリル様掴んじゃったじゃないっすか。


この高さから落ちたらまず助からないッス。


「メリル! 頼む! こちらを見ろ!!」


陛下・・・無理っすよ。

メリル様。本当に陛下の事信じてたみたいッスね?


信じた相手に裏切られるのは・・・キツイですよ?


「馬鹿なの? 落ちるわよ」


「ハッ・・・俺の握力は、半端ないッスよ?」


こりゃ落とされそうッスね?

あーーー短い人生だったぁー一度くらい結婚しとけば良かったッスかね? 帰郷する度に親に愚痴愚痴言われるッスからね?


ビュン


「え?」


「それで暫く飛べるから帰りなさいよ。じゃあね。さようなら」


ビュオンッ


・・・・・んーーーーーーーーーーッん!!


ビュオンッ


「・・・・・ちょっと?」


「因みに、これ、どの位保つんすか?数分?」


あれ? 嫌そうな顔ッスね?

もう、その顔は見慣れたッス!

散々虐げられてきたんで!


「家に戻るにしても男手がある方がいいッスよ? ここまで付き合ったので、とことん付き合うッス」


「・・・・・・・うざぃ」


はい! 今日もウザい頂きました!テットです!


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