表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
最強薬師は絶対誰にも恋しない  作者: 菁 犬兎
第2章メリル動く
140/194

エピソード4 エドの困惑

「エド? 最近元気無いけど、どうしたの?」


どうしたも何もないよ。

男友達が突然女の子になったんだ。


俺どうすればいいかわかんない。


「シャミと喧嘩でもした? 」


「違うよ! 兄ちゃんも知ってるんだろ? 」


「うん。話は聞いてるけど。シャミまだ落ち込んでるの?」


最近はそうでもないけど、前とは違うんだよ。

前はとても気安かったのに、女の子になってから凄く感じが悪い。近付こうとすると、離れるんだ。何あれ。


「俺、何もしてないのに、嫌がられてる」


「ああ! そういう事? それはしょうがないよ。エド、シャミは女の子なんだから男の子の遊びはもう出来ない。妹だと思えばいいんだよ」


えー? それはちょっと嫌だ。つまんない。


「それが嫌ならもう遊ぶのはやめたら? 偶に会って話すくらいにしておきなよ。女の子は体が弱いから危険な場所にも連れて行けないしね」


本当つまんない。

なんでシャミ、女の子になんてなっちゃったんだろ。

・・・でも、本人も泣く程嫌がってたからなぁ。可哀想。

女の子になったから遊ばないとか言えない。

あーあ。折角気が合う男友達が出来たと思ったのになぁ。


「あ、エド。テットならさっき出かけちゃったよ?」


・・・・それに、シャミ変化してから凄く、なんていうか・・・可愛く? なった。前から綺麗だとは思ってたけど、偶に目を合わせられない。


「エド? どうしたの?」


「・・・別に。じゃあ、遊ぶか?」


「うん! あ! 訓練棒でなら撃ち合っていいってメリル言ってた! チャンバラごっこする?」


うーん。しない。

多分俺、怒られる。

俺、結構強いからシャミに怪我させそうだもんな。


「この前空き地で作った秘密基地の続きは? まだ出来上がってないだろ?」


「うん。じゃあ道具を持って来る!」


ちょっと物足りないけど、まぁいいか!

折角仲良くなれたのに、こんな事で遊ばなくなるのもなんか嫌だもんな? それに、ここに来るの結構毎回楽しみにしてたりする。シャミと友達だからここに来れるんだから、細かい事は気にするのやめよ。


「そういえば。シャミ、メリル様との婚約はどうなったんだ? 女の子になったから、婚約者じゃなくなったんだろ?」


「ううん? 婚約者のままだよ? 俺メリルと結婚する」


・・・・・・ん?

何言ってんのコイツ。そんな事出来るわけない。


「女の子同士結婚なんて出来ないだろ? 」


「出来る。子供が出来ないだけで結婚は出来るんだって。だから、メリルと結婚する」


え? 俺、頭悪いのかな?

シャミの言ってる事がちょっとよくわからない。


「で、でも。あれ? 女の子同士は恋人にはなれないよな?」


「恋人にもなれるんだって。俺メリルと恋人同士」


え〜? え!?

それはおかしい、絶対に変!


「はぁ! 何言ってんだお前! 女同士恋人になれる訳ねぇじゃん!」


「え? おかしくない。俺メリル好きだし、メリルも俺の事好き。チューするもん」


「な!?」


チューするって、メリル様と?

シャミ、メリル様とキスしてんの?

そんな、そんな事・・・絶対におかしいだろ!


「メリル様、お前にそんな事すんの? なんだそれ! 気持ち悪い!」


「・・・・・・・え?」


「大人は子供にそんな事はしない! そもそも大人と子供が婚約するとか、ずっとおかしいって思ってた! お前騙されてんじゃねぇの!」


メリル様、俺の恩人だし、とてもすごい人だって知ってるから今まで疑った事なかったけど、これは変だ!

それって所謂変態って奴だ!


「お前、もしかして無理矢理、嫌な事させられてんの? 逆らえなくて、我慢してるのか?」


「ち、ちがう」


酷ぇよ。

シャミが逆らえないからって、こんな事許されるなんて。

俺、メリル様の事軽蔑する!!


「何が違うんだよ!! 大人が同じ女のしかも子供にキスするなんておかしいだろ!! メリル様変人だったんじゃねぇの!」


「・・・・・・ひどい」


「え?」


あれ? シャミ? なんでそんな顔・・・・あれ?


「ひどいよエド。メリルは変じゃない。俺も、メリルが好きだもん」


そうなんだろうけど。なんて、説明すればいいの?

俺、わかんねぇ。俺、何か間違ってたのかな?


「だ、だって・・・」


「なんで女の子同士じゃ駄目なの? メリルはいいって言ってくれたよ? 家族になれるって言った。俺もメリルもおかしくない・・・・」


いや、そうなんだけど。そうじゃなくて・・・。

あうーーーーー!!


「ーーーーーーッ俺帰る! 上手く説明出来ねぇ」


「エド?」


「シャミが嫌じゃねぇならいいんじゃね?俺、知らね」


やっぱ会いに来るんじゃなかった。

シャミ凄く困ってたじゃん。


でも俺、他になんて言えばいいのかわかんねぇよ!


「お? エド、 来てたッスか? あれ、シャミは?」


「・・・テットさん・・・」


「・・・ん?」


駄目だ。上手く言葉に出来ない。

俺、頭悪いから。


「エド、どうした? 何かあったのか?」


「シャミ、変な事されてない?大事にされてんだよね?」


「なんだそれ? 当たり前・・・・」


「・・・・帰る。お邪魔しました」


ここの人達は、皆良い人だって分かってる。

でも、なんでだろ。シャミの話を聞いて凄く気分が悪くなった。こんな事、前は感じなかったのに。


「・・・・エド?」


早く大人になりたい。

だって子供の俺じゃ、シャミを助けられない。

大人なんて、やっぱり嘘つきばかりじゃないか。


いっぱい鍛錬して勉強して、もしシャミが酷い目にあっているなら、あの場所から連れ出さないと。


シャミが傷つけられる前に。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ