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最強薬師は絶対誰にも恋しない  作者: 菁 犬兎
第2章メリル動く
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ディアナは免れたい

「 アトレイア様が塞ぎ込んでおいでとか?また何か問題でも?」


「・・・・今日は早いのだな? お肉令嬢はどうした?」


それ、やめてやってくれ。

一応いいとこのご令嬢だぞ? せめて口に出さないで貰いたい。色々誤解を受けそうだろう?


リディも顔色が優れないなぁ。


「クララはテゼール殿の所にいる。テーブルから離れないので置いてきた」


「安定の食欲だな。あの体のどこに吸収されているのだ。あの食欲を半分メリルに分けてやって欲しいものだな」


「そうだな。そういえば、メリルは余り沢山食べないな。そんなに食が細いのか?」


「細い! もっと食べろと言っても効かないし挙句栄養剤があるから必要ないと言い出す始末だ。よくあれで倒れたりしないものだ」


そうかそうか。

リディは愚痴の大半が国の事かメリルの事だな?

無意識なのかそれ?


「で? また新たな問題なのか? 私達には言えない内容なのかな?」


「・・・・皇家の問題だから、貴女達にも関係あるだろう。ナシェスは父の子ではなく、腹違いの弟になるらしい」


「・・・・・は?」


これは、冗談・・・ではないな?

噂のキチガイの負の遺産か?

とんでもないもの隠してたな?


「それを聞いた父はショックで卒倒した。まぁ、そうだろうな。私も、かなりの衝撃を受けた。そもそも父は私が自分の子ではないと疑っていた様だったからな」


そうなのか? 何故だろうな?

リディの方がアトレイア様に似ているのになぁ?

もしかして、無意識に気付いていて現実逃避していたのではないか? ありがちな話だな?


「おかしいなぁ? その割には本人はいつも通りだった。安定の俺様っぷりだったよ? メリル達も平然と相手していたな? 知っているのだろ?」


「ああ。だが、薄々・・・勘付いていたらしい。ナシェスが、精霊になる使命を負わされる役目を与えられたと知った時から、不思議に思っていたのだろうな。本来ならその役目は、父のアトレイアが背負うべきものだったんだ。それを、何故か父を通り越してナシェスが引き継いだ。私はその事を深く考えていなかったのだが、皆ちゃんと考えていたらしい」


お気の毒に。お前の父親か弱そうだもんなぁ?

私の父の無神経さを分けてやれたらいいのだけれど、それは無理だからなぁ。


「それでも、アトレイア様はご長男だろう? 何故チェシャに役目が?」


「・・・・これは、ここだけの話なのだが。実は父はベルシャナの実の子供ではないと、思う」


おーーーーい! え? ちょっと待て。それは、一体?


「ベルシャナには姉がいた。病弱でずっと部屋から出てこられなかったらしいのだが・・・その方は、父が生まれて直ぐに亡くなられたらしい。その後すぐにその後を追う様に父の母親、皇妃様も亡くなっている。その方もご懐妊された後、外に出て来られなかったらしい。その噂は実は前々から囁かれてはいたんだ。ただ・・・」


「その頃から、ベルシャナの異常な行動が始まっている。だから、有耶無耶になったと?」


ドロッドロだな?

この話、貴婦人向けの小説にしたら売れるんじゃないか?

皆結構こういう類の話好きだと思うぞ?


「事実は闇の中だ。実際は分からない。確かめるにも、当事者は誰も生きていない。こうなって、初めて本気で疑ったのだからな。それに、そうだとしても今更どうでもいい事だ。今、この国の皇帝は私なのだから」


「その割には、疲れ果てているようだが?」


「当たり前だ! 問題だらけで何処から手を付けて良いかも分からない。獣化の感染者の問題もまだ解決出来ていないのに、精霊が生まれたのはいいが、それだけでは不十分だといわれ、怪しげな寄生虫を見つけられなければ世界が滅びるなどと・・・そして、今回の真実。いい加減にして欲しい!」


問題だらけだなぁ。


それに、更には後継問題もあるんだろ?

リディどうするんだ?

私達と遊んでいる場合ではないぞ?(他人事)


「お前。自分は関係ないと思っているのではないよな?」


「ん? 関係あるのか?」


「あるぞ? お前は私の妃候補だろうが。まさか、全くその可能性を消しているわけでは無いだろうな?」


人はこれを八つ当たりと言う。


リディ? 上手くいかないからと言って人に当たるのはよくないぞ?


「他にも候補がいるからね? 三分の一の確率だ」


「そうだな? 私は別に仮面夫婦でも構わないぞ? 出来れば世継ぎは欲しいと考えていたが、自分達の生い立ちを聞かされ考え直している所だからな」


「それは、笑えない冗談だな? では、誰が貴方の跡を継ぐ?」


「ディムレムの血を継がないものを養子に迎える事も考えている。ここだけの話にしておいてくれ」


本当に笑えないぞ、それ。リディ本気なのか?


「そんな事、誰も認めはしないと思うよ?」


「お前、元は人ではない者に、この国を任せたいと思うか?」


相変わらず捻くれてるなぁ。

コレは私では駄目だな。メリルに任せよう。


ちょっと楽観視し過ぎたかも知れないな。

チェシャが余りに普段と変わりないから、リディも大丈夫だと思ってしまったよ。失敗失敗!


早急にメリルにフォローを頼まなければ!

間違って皇妃にされるとか本当にない! ないからな!!


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