表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第6部 夏目ホノカ編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

391/404

第4章 藍色空のゲレンデで(夏目ホノカ編)中編

そして…………数日後。


六郭星学園 Gクラス教室



柳原悠香

「今日は期末テスト…………です。テストの準備は良いでしょうか?」


クラスメイトたちが「はい。」と答える。


柳原悠香

「それじゃあ……開始!!」


僕はその言葉で裏返したプリントをめくる……



テスト終了のチャイムが鳴る。

僕のプリントは空白欄は無く、出来る限りの答えを出した。そして全員が提出した……


テストの結果は大広間にて貼り出される。1位から最下位まで名前が載る。貼り出されるまでの間、ドキドキが止まらない。


そして……結果発表当日。


夏目ホノカ

「…………結果がどうなるのか…………。」


真瀬莉緒

「はい…………あっ。貼り出されましたよ!」


そして、テストの順位が貼り出される……

生徒の人数は700人前後……僕たちの結果は……。


真瀬莉緒

「僕は……49位!良いところかも……!」


700人中の49位。上位にいると言っても過言ではない。


夏目さんの結果は…………?


夏目ホノカ

「32位…………!なかなかの順位ですね。」


満足のいく結果だったようだ。一方でほかの2人は…………?


春井リカコ

「20位。キリの良い数字ね。」


名雲メイ

「26位か…………悪くないわね!」


納得の結果だったようだ。


夏目ホノカ

「では…………次はスキーですね。」


真瀬莉緒

「そうですね。楽しみです。」


夏目ホノカ

「……………………。」


真瀬莉緒

「どうかしましたか?」


夏目ホノカ

「いえ…………。楽しみましょう。」


真瀬莉緒

「…………はい。」


そして後日…………。



スキー場



スキー場にやって来た。けど、夏目さんはどこか浮かない顔をしている。


名雲メイ

「久しぶりに滑る日が来たわね。楽しみましょう!」


夏目ホノカ

「……………………。」


初杉ジロウ

「夏目さん?…………ああ。そうか…………。」


真瀬莉緒

「初杉さん。夏目さんのことで何か知っているんですか?」


初杉ジロウ

「はい…………まあ、とりあえずリフトに乗りましょう。


春井リカコ

「じゃあ、私たちは先に乗っているわ。」


春井さん。浦川さん。名雲さん。そして薮本さんはリフトに乗る。


残った、僕と姉さんと初杉さんと夏目さんでリフトに乗ることにした。



リフトに乗ると、僕は初杉さんに夏目さんのことを聞く。


真瀬莉緒

「それで…………初杉さん。夏目さんは…………?」


初杉ジロウ

「それは…………本人が良ければだけど…………。」


夏目ホノカ

「大丈夫です。私から言います。」


初杉ジロウ

「わかったよ。みんな知っていても問題ないことだから。」


夏目ホノカ

「はい…………実はスキーが上手くなくて…………。急な坂だと、転んでしまうんです。」


真瀬莉緒

「なるほど…………。」


真瀬志奈

「ねえ、莉緒。せっかくならレクチャーしてあげたら?スキーはできるんでしょう?」


夏目ホノカ

「良いんですか?真瀬さんが良ければ…………お願いしたいです。」


真瀬莉緒

「もちろんです。…………では、初心者コースで練習しましょう。」


初杉ジロウ

「せっかくだから僕たちも初心者コースから滑ろうか。」


真瀬志奈

「そうね。行きましょう。」


僕たちは初心者コースで滑ることにした。



夏目ホノカ

「ドキドキします…………。」


真瀬莉緒

「大丈夫です。僕がレクチャーしますから!」


夏目ホノカ

「真瀬さん…………。ありがとうございます。」


僕は手取り足取り夏目さんに、スキーの滑り方を教える。


夏目さんは何度か転ぶこともあったが、呑み込み上手ですぐに滑れるようになった。


真瀬莉緒

「すごいです!さすがです、夏目さん!」


夏目ホノカ

「ありがとうございます。真瀬さんのおかげです。私…………スキーがこんなにも楽しいものだとは思いませんでした。」


真瀬莉緒

「慣れればきっともっと楽しくなりますよ。…………最後は中級者向けのコースに行きましょう。」


僕たちは初杉さんたちを呼んで、中級者コースに向かう。



夏目ホノカ

「ここが…………中級者コース…………。」


初心者コースよりも坂は急だ。上手く滑れるだろうか…………?


夏目ホノカ

「では…………行きます…………。」


夏目さんは気を張るように、坂を滑る。


初杉ジロウ

「その調子!頑張れ!」


真瀬志奈

「大丈夫!大丈夫!落ち着いて!」


夏目さんは段々と笑みを浮かべて、滑り出す。どうやら完全に慣れたようだ。


そのまま転ぶことなく、滑り終える。


夏目ホノカ

「真瀬さん!やりました!」


真瀬莉緒

「おめでとうございます!やりましたね!」


夏目ホノカ

「はい…………。ふぅ…………良かった。」


時間はかかったらしく、空はすっかり藍色空になっている。


真瀬莉緒

「では…………学園に戻りましょうか。あそこに浦川さんたちがいますから。」


真瀬志奈

「そうね。じゃあ、戻りましょう。ホノカもお疲れ。」


夏目ホノカ

「はい。…………本日はありがとうございました。」


真瀬莉緒

「どういたしまして。」


こうして楽しい時間はあっという間に過ぎていき…………数日後。僕たちは課題発表の日を迎えることになった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ