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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第6部 名雲メイ編

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第3章 緑のゴンドラ頂上へ(薮本マサキ編)後編

六郭星学園 音楽室



音楽室に来た私たちは、作曲の演奏を行おうとすると、あることを忘れていた。


真瀬志奈

「…………あっ。楽譜を部屋に置いてました。取りに行ってきます。」


薮本マサキ

「わかりました。みなさん、ここで待っていてください。」


私は薮本さんと一緒に、寮の部屋に向かう。



六郭星学園 志奈・メイの部屋



真瀬志奈

「では、薮本さん。待っていてください。」


薮本マサキ

「うん。待ってるね。」


私は部屋の中に入る。



名雲メイ

「志奈…………。マサキは…………?」


真瀬志奈

「今、部屋の外で待っています。」


名雲メイ

「そう…………。ねぇ。ちょっとだけ、勝負しない?」


真瀬志奈

「勝負ですか?…………でも…………。」


名雲メイ

「これが欲しいんでしょ?」


真瀬志奈

「あっ、楽譜…………。」


名雲メイ

「これが欲しいなら、勝負して。」


真瀬志奈

「どうして…………それを…………?」


名雲メイ

「良いから。…………お願い。」


真瀬志奈

「…………わかりました。」


何が何だかよくわからないけど、私は勝負をすることになった。



名雲メイ

「ありがとう。…………志奈。」


真瀬志奈

「はい。…………でも、どうしてこんなことを?」


名雲メイ

「それは…………。」


すると、ドアのノック音がする。薮本さんだ。


真瀬志奈

「薮本さん。入って良いですよ。」


それを聞いて、薮本さんは部屋に入って来る。


薮本マサキ

「メイ…………。」


名雲メイ

「マサキ…………。…………マサキは夢を諦めたの?」


薮本マサキ

「…………うん。けど…………。」


名雲メイ

「けど…………?」


薮本マサキ

「新しい夢ができたよ。この曲の歌詞を作りたい。そんなことを思った。」


名雲メイ

「歌詞を…………?でも、その夢はあっという間に…………。」


薮本マサキ

「確かにあっという間だよ。そのときはまた新しい夢を作ればいい。」


名雲メイ

「……………………!」


薮本マサキ

「夢は途絶えることもある。けど、今を生きればきっと、新しい夢を見つけることができる。そう思うんだ。」


名雲メイ

「マサキ…………。」


薮本マサキ

「それを気づかせてくれた人にこの歌詞を書きたい。良いかい?…………志奈さん?」


真瀬志奈

「薮本さん…………わかりました。響くと良いですね。その人に。」


薮本マサキ

「ありがとう。…………じゃあ、行こうか。」


真瀬志奈

「はい。」


改めて、私たちは音楽室に向かう。



六郭星学園 音楽室



音楽室に戻ると、ゲーム番組のスタッフさんたちが待ってくれていた。


ブルー

「待っていたよ。早速、聞かせてくれないかな?」


真瀬志奈

「もちろんです。薮本さん、準備をお願いします。」


薮本マサキ

「うん。…………では。」


私たちは演奏の準備をして、作曲した曲を演奏する…………。



演奏を終えると、ゲーム番組のスタッフさんたちはみなさん、驚きながらも拍手をする。


オレンジ

「ありがとう…………とても心に響いたよ。この曲…………声優さんに聞かせても良いかい?」


真瀬志奈

「はい。これで良ければ…………。」


シアン

「では…………音源のデータを。」


真瀬志奈

「はい。こちらを…………。」


私は音源のデータを渡す。


ラベンダー

「はい。…………この曲の歌詞はできてますか?」


薮本マサキ

「……………………この歌詞で良ければ…………。」


薮本さんは歌詞の書いた紙を渡す。


真瀬志奈

「薮本さん。歌詞を書いていたんですね。」


薮本マサキ

「うん…………。」


グリーン

「この歌詞は、彼女も見たのかい?」


薮本マサキ

「いえ。見ていません。」


ライム

「きみは見なくても大丈夫かい?」


真瀬志奈

「良いんです。薮本さんの書く歌詞…………当日まで楽しみにしています。」


パープル

「そうか…………でも…………良い歌詞だと思うよ。」


薮本マサキ

「ありがとうございます。」


レッド

「僕たちはそろそろ帰るよ。この曲をまず声優さんに聞いてもらって、歌詞も確認して、許可が出たら連絡するよ。」


真瀬志奈

「はい。よろしくお願いいたします。」


ゲーム番組のスタッフさんたちは学園をあとにする。


薮本マサキ

「ふぅ…………。」


真瀬志奈

「ひとまずは落ち着きましたね。」


薮本マサキ

「うん…………。でも、驚いたよ。まさかあの番組のスタッフがゲームマンだったなんて…………。」


真瀬志奈

「でもお会いできて良かったんじゃないですか?」


薮本マサキ

「うん。おかげで、次のステージに進むことができたよ。」


すると、音楽室に名雲さんがやって来る。


名雲メイ

「マサキ…………。」


薮本マサキ

「メイ。…………どうしたの?」


名雲メイ

「私…………たとえ、夢がなくなっても、新しい夢を見つけるから!マサキの言葉で前に進めそう!」


薮本マサキ

「そうか…………メイ。応援しているよ。」


名雲メイ

「ありがとう。」


真瀬志奈

「…………じゃあ、ひと段落しましたし、莉緒も連れて、4人で遊びに行きましょう!」


薮本マサキ

「名案だね。行こうか。」


名雲メイ

「うん!」


私たちはカラオケに行くことにし、その日は熱唱した。


熱唱の最中にゲーム番組のスタッフさんから連絡が学園に来た。


「素敵な歌詞と曲をありがとうございます。この曲を歌わせていただきます。」


先生からそれを聞いた私たちはさらに歌で盛り上がった。


あとわずかな学園生活も、乗り切れそう。…………頑張ります!

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