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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第6部 名雲メイ編

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第3章 チョコレートブラウンアイスクリーム(名雲メイ編)前編

秋。名雲さんとの作曲は順調だ。霧宮さんのチーフマネージャーから、名刺をもらってから名雲さんはとても楽しそうだ。まだかまだかと連絡を待つが、なかなか来ない。けれど、楽しみに待っている。その反面、薮本さんの様子がぎごちなくなっている。何か不安があるのだろうか…………ゲームもろくにしなくなった。


さすがに心配になって、姉さんに相談をした。



六郭星学園 Aクラス教室



真瀬志奈

「そうね…………。莉緒の言う通り、マサキの様子はおかしくなっているわね…………。普段だったらゲームをしているけど、あんまりやることがなくなったわね。」


真瀬莉緒

「やっぱり…………姉さんの楽曲作成はできているの?薮本さんがあの調子じゃ難しいんじゃないの?」


真瀬志奈

「今は大丈夫。楽曲の練習のときは集中してやってくれるから。」


真瀬莉緒

「それなら良いけど…………。何かあったら手伝うから。」


真瀬志奈

「ありがとう。でも、大丈夫。…………じゃあ、そろそろ時間でしょ?」


真瀬莉緒

「うん…………名雲さんとの練習だね。」


真瀬志奈

「頑張ってね。」


真瀬莉緒

「うん!」


僕は音楽室に急いで向かう。



六郭星学園 音楽室



真瀬莉緒

「名雲さん。来ていますか?」


名雲メイ

「ああ。莉緒くん!…………来てるわよ。練習しましょう!」


真瀬莉緒

「はい。では…………。」


僕たちは練習を始めようとすると、名雲さんの携帯が鳴る。


名雲メイ

「ごめんね…………はい。名雲です。」


名雲さんは電話に出る。しばらくして驚く様子が見れた。


名雲メイ

「はい…………!ありがとうございます!では、よろしくお願いいたします!」


名雲さんは電話を切る。


名雲メイ

「莉緒くん!…………チーフマネージャーさんから電話があったわ!今度撮影してみないかって。」


真瀬莉緒

「本当ですか!?嬉しいですね…………他人事なのに嬉しくなります。」


名雲メイ

「ありがとう!…………詳細は後日になるみたいだけど。」


真瀬莉緒

「そうなんですね。楽しみにしていますよ!」


名雲メイ

「うん!待っていてね。じゃあ…………練習しましょう!」


真瀬莉緒

「はい。」


僕たちはとにかく練習を行い、声優さんとお客さんが喜ぶような楽曲を作る。


真瀬莉緒

「よし…………。こんな感じですね。まだまだ改善はありますが…………。」


名雲メイ

「うん。…………でも大丈夫。きっとね。」


真瀬莉緒

「はい。きっと…………。」


僕たちは練習を切り上げることにした。



六郭星学園寮 莉緒・マサキの部屋



真瀬莉緒

「戻りました。お疲れ様です。」


薮本マサキ

「ああ。お疲れ様…………。」


薮本さん、元気なさそうだ…………。


真瀬莉緒

「薮本さん。何かあったんですか?」


薮本マサキ

「莉緒くん…………。」


真瀬莉緒

「…………久しぶりにゲームでもしませんか?」


薮本マサキ

「ゲームか…………気分転換は必要だね。よし。やろうか。」


真瀬莉緒

「では…………。」


僕たちはゲームの電源を立ち上げた。



ゲームは対戦ゲームで僕の勝ちだった。


真瀬莉緒

「ありがとうございました。」


薮本マサキ

「こちらこそ。…………やっぱり莉緒くんに…………。」


薮本さんが何かを言いかけると…………。


ギギ……ガガ…………。


真瀬莉緒

「えっ…………。」


ギギ……ガガ…………。


耳鳴り……?くっ……苦しい……!


ギギ……ガガ…………。


真瀬莉緒

「ぐっ……ああああ…………!」


薮本マサキ

「莉緒くん!?」


倒れそうな僕を薮本さんに支えられる。


何とか意識は回復した。今のは一体…………。


薮本マサキ

「大丈夫かい?…………今日は休もう。また今度…………ね。」


真瀬莉緒

「はい…………すみません。」


僕はベッドで横になることにした。



六郭星学園 Gクラス教室


翌日、僕は早く教室に向かうと、柳原先生がいた。


真瀬莉緒

「おはようございます。」


柳原悠香

「おはようございます。今日は早いのですね。」


真瀬莉緒

「色々と目が冴えてしまい…………。」


柳原悠香

「昨日、薮本さんから聞きましたが…………大丈夫なのですか?」


真瀬莉緒

「ああ…………はい。何とか…………。」


柳原悠香

「薮本さんも色々と悩みを抱えているみたいですし…………。無理しないでくださいね。」


真瀬莉緒

「ありがとうございます。」


僕は自分の席に座り、授業を受ける。



柳原悠香

「では、本日はお疲れ様でした。また明日。」


帰りのホームルームも終わり、僕は寮に戻ろうとすると、名雲さんが声をかけてきた。


名雲メイ

「お疲れ!莉緒くん。今日は話があるの。」


真瀬莉緒

「話って何ですか?」


名雲メイ

「うん!撮影の日程が決まりました!」


真瀬莉緒

「本当ですか!良かったです…………!夢に近づきましたね。」


名雲メイ

「うん!場所はここなんだけどね…………。」


真瀬莉緒

「場所は…………ここですか。……………………。」


ホテルの一室…………?それもビジネスホテルだし…………。


真瀬莉緒

「まあ…………応援しております。撮影頑張ってください。」


名雲メイ

「うん!頑張って来るね!」


僕は疑問に思うが健闘を祈り、寮の方へ戻った。

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