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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第5部 冬原マイカ編

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第4章 黒いタキシードをまとって(冬原マイカ編)後編

六郭星学園 大講堂



いよいよ、課題発表当日になった。課題はKクラスから1ペアずつ発表していき、そこからJクラス、Iクラスといき、Sクラスと回っていく。1ペアずつなので3日間に分けて発表をしていく。


そして今日はJクラスが発表していく。


Jクラスのトップを飾ったのは木沢さんのペアだ。

木沢さんのペアは戦国武将の甲冑を再現した模型を作った。


内野タスク

「…………すごいや。さすが木沢さんだ。」


内野さんから驚いた様子が見れた。


中盤に入ると次は夢野さんのペアが発表の時間になった。


夢野さんのペアはマジックショーを披露した。


根村ユウタ

「…………やるじゃないか。」


根村さんも素直に褒めている。


そして終盤に入る……そしてJクラスのトリを飾ったのは僕たちだ。


ステージ裏で僕たちは準備をする。


真瀬莉緒

「いよいよですね…………。」


冬原マイカ

「ええ。でも、歌詞も曲もできているから安心して演奏できるさ。」


真瀬莉緒

「あっ、そう言えば…………。歌詞ですけど、僕はまだ見てないんですが…………。」


冬原さんは歌詞のことを聞くと、微笑んだ。


冬原マイカ

「時期にわかるさ。それまでは内緒。」


真瀬莉緒

「全く…………冬原さんったら…………。まあ良いです。そのときまで楽しみにしていますね。」


冬原マイカ

「ええ…………楽しみにしていてほしい。さあ…………行くよ。」


真瀬莉緒

「はい!」


僕たちはステージに上がる。


そして…………僕たちは演奏を始める。



演奏を終える、他の人の反応は…………?


男子生徒A

「とても良い曲だ…………!」


女子生徒B

「良かった……!心に響きました!」


僕たちは拍手喝采に包まれる。そうか……やったんだ……!


間宮舞来

「良かった…………。嬉しい…………。」


成瀬実

「素晴らしい演奏でした。お見事です。」


間宮舞来

「ええ…………本当に。」


ステージ上から僕たちはみんなにお礼をして、ステージから降りて行った。


真瀬莉緒

「やりましたね。ありがとうございました。」


冬原マイカ

「こちらこそだよぉ。あとは卒業式だけだねぇ。」


真瀬莉緒

「はい…………寂しくなっちゃいますね。」


冬原マイカ

「そうでもないかもしれないよ。特に私とは…………。」


真瀬莉緒

「私とは…………?」


冬原マイカ

「ああ…………いや、これも秘密。卒業式にわかるさ。」


真瀬莉緒

「わかりました。…………では、そのときを楽しみにしております。」


冬原マイカ

「ああ、よろしくね。」


そして、課題発表は無事に終わることができた。



数週間後…………



六郭星学園 大講堂



SクラスからKクラスまで全クラスの生徒がずらりと並ぶ。


間宮舞来

「ただいまより、六郭星学園卒業式を行います。」


卒業式が始まる。1年間ではあるが、このクラスに出会えてよかったと実感する。


1人1人名前が呼ばれていく。


間宮舞来

「真瀬莉緒。」


真瀬莉緒

「はい。」


始めに男子が呼ばれる……そして、みんなの名前もそれぞれ呼ばれる。


間宮舞来

「木沢アカリ。」


木沢アカリ

「はい!」


間宮舞来

「冬原マイカ。」


冬原マイカ

「はい。」


間宮舞来

「夢野マナカ。」


夢野マナカ

「はい…………。」


そうか……卒業するんだ……。そう思うと悲しみに溢れていく……






間宮舞来

「以上で卒業式を終了いたします。」


そして、あっという間に卒業式が終わる。

本当にあっという間だった。卒業式も学校生活も。


ただ……唯一の救いは……。


冬原マイカ

「みんな同じ大学に進学するのねぇ。」


夢野マナカ

「はい…………しかも期末テストの上位50人が同じ大学なんて…………。」


木沢アカリ

「本当に不思議だよねー!!」


みなさん同じ大学に進学することになった。これからもみなさんと関係を築くことができるということだ。これからもよろしくお願いします。


夢野マナカ

「いよいよですね。…………今日の夜に曲が披露されるんですよね。」


真瀬莉緒

「はい。いよいよです…………。」


僕はドキドキしている。冬原さんの書いた歌詞が今日わかる。それを楽しみに待っていた。


冬原マイカ

「楽しみだよ。自分も心がドキドキしているよ。」


木沢アカリ

「楽しみにしているねー!私たちも一緒に聞けるなんて嬉しいよ!」


冬原マイカ

「ええ。楽しみにしていてねぇ。」


こうして夜になり…………。



六郭星学園 Jクラス教室



教室には、姉さんと姉さんのクラスメイトたちと木沢さん、夢野さんが集まっている。みなさん楽しみにしていたそうだ。


内野タスク

「楽しみです。真瀬さんの曲を聞ける日が来るなんて…………。」


根村ユウタ

「同じく…………。」


真瀬志奈

「さてと…………。ラジオをかけて…………。」


ラジオが始まる。今日のゲストに声優さんが出ている。みなさんまだかまだかとワクワクしている。


木沢アカリ

「マイカの歌詞も楽しみね。」


夢野マナカ

「どんな歌詞なのか…………気になります。」


冬原マイカ

「……………………。」


冬原さんはとても静かだ。ドキドキしているのか…………?


真瀬志奈

「あっ、始まるわよ!」



ラジオから声優さんの声がする。


ラジオパーソナリティー

「それでは…………お願いします!」


女性声優

「みなさん聞いてください。彼女の想い…………夢の果てまで…………!」


聞き馴染みのある、音楽が流れだす。



曲が終わり、僕は冬原さんを探す。…………教室にいない?


すると、不知火さんが声をかけてくれた。


不知火カイル

「マイカなら、中庭に行ったよ。話を聞いてあげて。」


真瀬莉緒

「不知火さん…………わかりました。」


不知火カイル

「きっと…………大丈夫だよ。この歌詞を聞いてわかったんだ。マイカの想いを。行ってあげて。」


真瀬莉緒

「はい!」


僕は急いで、中庭に向かった。



六郭星学園 中庭



真瀬莉緒

「冬原さん!」


冬原マイカ

「莉緒…………。」


冬原さんは僕のことを見る。


真瀬莉緒

「冬原さん…………。歌詞、聞きました。僕は…………。」


冬原マイカ

「莉緒…………。まずは私の話を聞いて。」


冬原さんは僕の手を握り、僕の目を見つめる。


冬原マイカ

「私は…………こんな感じの人間だけど…………私は莉緒がいないと辛い。もし、莉緒が良いなら…………。私のそばにいてくれないかい?」


真瀬莉緒

「冬原さん…………!」


冬原マイカ

「莉緒が嫌なところも直すから。…………そばにいてほしい。」


真瀬莉緒

「マイカ…………さん。」


冬原マイカ

「やっと名前で呼んでくれた。ありがとう。莉緒。」


僕は冬原さんを抱きしめる。


真瀬莉緒

「僕はもちろんです。ありのままのマイカが好きです。どうかよろしくお願いします。」


冬原マイカ

「ありがとう…………ありがとう…………!」


僕たちは抱きしめ合った…………。





虹谷アヤ

「彼女も違うのね…………!まずいわね…………。急いで他をあたらないと。」


冬原マイカ編 完

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