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colorful〜rainbow stories〜  作者: 宮来 らいと
第4部 崎盾ジュン編

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第1章 ロイヤルブルーコースター(崎盾ジュン編)後編

愛森宇蘭

「それじゃあまたね。またいつかお会いしましょう。」


そう言って、愛森先生は音楽室から出て行った。


崎盾ジュン

「さてと…………僕たちもそろそろ行こうか。どんな人と部屋のパートナーになるのか楽しみだね。」


真瀬志奈

「そうですね。…………柚木アイラさんか…………。」


私たちは不安と楽しみを感じながら、寮の方へ向かう…………。



六郭星学園寮



真瀬志奈

「ここが私の部屋…………。」


部屋の中はとても広く、リビングとベッドルームが2部屋あり、両方防音になっているらしいのでベッドルームからもう一つのベッドルームからは何も聞こえない。


リビングにいると部屋のドアから物音が鳴る。ドアが開いたみたいだ。


後ろを振り向く。そこには本を抱えた子がいた。


真瀬志奈

「あ…………部屋のパートナーの方ですか?」


柚木アイラ

「あ、はい…………柚木アイラと言います…………。こんなですがよろしくお願いいたします…………。」


真瀬志奈

「あ、あなたが…………よろしくお願いいたします。」


柚木アイラ

「…………はい。」


どこかぎこちない。うーん…………どうすればいいのか…………?


真瀬志奈

「あの、本が好きなんですか?」


柚木アイラ

「はい…………。文学はとても好きです。そのおかげで図書委員長をやってます。」


真瀬志奈

「図書委員ですか!すごいですね。私は今度、生徒会の会計を任されることになりました。」


柚木アイラ

「生徒会…………?もしかして、ジュンくんのペアとかですか…………?」


真瀬志奈

「はい。崎盾さんとは課題のペアになりました。」


柚木アイラ

「そうですか…………ジュンくんと…………それなら安心です。」


真瀬志奈

「安心…………?」


柚木アイラ

「あ…………気にしないでください。では…………私の部屋に入りますね。」


そう言い、柚木さんは自分の部屋に入った。


真瀬志奈

「さて…………明日の準備でもしようかな。」


独り言をつぶやき、明日の準備をし…………その日は寝床に就いた。



六郭星学園 Sクラス教室



真瀬志奈

「ふぅ…………。眠い…………。」


まぶたをこすりながら教室のドアを開ける。


崎盾ジュン

「ああ、志奈さん。おはよう。」


真瀬志奈

「崎盾さん!おはようございます。」


挨拶をすると、中神さんと伊剣さんも教室に入って来た。


中神シンジ

「おはよう…………。」


伊剣タイガ

「おはよう。志奈、ジュン。今日は唐突になるが、放課後に六郭星ランドに行くぞ。」


真瀬志奈

「六郭星ランドですか!それはまた何故急に?」


伊剣タイガ

「ああ…………風紀委員会の委員長が暴走しだしてな。ちょっと偵察に行こうかとな。」


中神シンジ

「……………………ふん。邪魔になるだけだ。それより例の件を先に…………!」


伊剣タイガ

「シンジ。それは先生方に報告をしてからだ。まずは放課後、六郭星ランドに行くぞ。」


中神シンジ

「………………致し方ない。」


伊剣タイガ

「という訳だ。志奈、ジュン。協力してくれないか?」


真瀬志奈

「そうですね…………こともことですし…………。」


崎盾ジュン

「やむを得ないね。」


伊剣タイガ

「すまないな。では、放課後…………。」


こうして私たちは放課後まで授業を受けて、六郭星ランドに向かった。



六郭星ランド



真瀬志奈

「ここが、六郭星ランド…………!」


崎盾ジュン

「すごいところだね!…………楽しそうだ。」


私たちは六郭星ランドに来た。六郭星学園のすぐ近くにある遊園地で、六郭星学園の学生も良く出入りをしている。

私はここには来たことは無かったので、こんな形で六郭星ランドに来れるとは思いもしなかった。


伊剣タイガ

「2組に分かれよう。私とシンジ。志奈とジュンの2組で風紀委員長に対して困っている人を助けるんだ。」


中神シンジ

「ああ…………。行くぞ。」


中神さんと伊剣さんはフードコートの方に向かった。


真瀬志奈

「では…………私たちも探しに…………。」


崎盾ジュン

「ねえ、せっかくここに来たんだから遊ぼうよ。」


私は唐突な発言に少し動揺した。


真瀬志奈

「で、でも、私たち遊びに来たわけじゃあ…………。」


崎盾ジュン

「大丈夫だって。タイガからは志奈さんを楽しませてほしいって言っていたから。探しながらアトラクションにも乗ろうよ。」


真瀬志奈

「そ、そうですか?……………………わかりました。お言葉に甘えさせていただきます。」


崎盾ジュン

「そう来なくっちゃ!じゃあ、ジェットコースターに乗ろうか。」


真瀬志奈

「ジェットコースター!良いですね。早速乗りましょう!」


私たちはジェットコースターの列に並び、私たちの順番になり、ジェットコースターの座席に座る。


真瀬志奈

「いよいよですね…………。」


崎盾ジュン

「うん…………。」


真瀬志奈

「…………?後ろのコースターが気になるんですか?」


崎盾ジュン

「ああ、後ろのコースターのデザインが気になってね。」


後ろのコースターは赤くデザインされていた。


真瀬志奈

「赤が良かったですか?」


崎盾ジュン

「赤色はね…………本当に大好きで、色々なもののバリエーションのものに赤色があったら真っ先に赤を選ぶんだ。」


真瀬志奈

「そうなんですね。今回のコースターは青色ですが…………あっ、動き出した。」


崎盾ジュン

「本当だ。始まるね。」


私たちの乗るコースターはしばらくして頂上に達する。そして、急降下する。


真瀬志奈

「きゃあああああ!!」


崎盾ジュン

「うわあああああ!!」


六郭星ランドのジェットコースターはかなりのスピードだ。私たちは声を出しながらジェットコースターを楽しんだ。


楽しいジェットコースターの時間はあっという間で、ジェットコースターは止まる。私たちはジェットコースターから降りた。


スタッフ

「お疲れさまでしたー!またお待ちしております!」


真瀬志奈

「楽しかったですね!」


崎盾ジュン

「うん。本当に良かった。志奈さんと楽しめて嬉しいよ。」


真瀬志奈

「ありがとうございます。では…………伊剣さんのところに向かいましょう。」


崎盾ジュン

「そうだね。シンジがぶつぶつ言いそうだし…………。行こうか。」


私たちは、フードコートに向かう。



フードコートに着くと、伊剣さんがコーラを飲んでいた。


伊剣タイガ

「お、2人とも。楽しかったかい?」


真瀬志奈

「…………伊剣さんも楽しそうですね。」


中神シンジ

「全くだ。…………結局のところ、誰も困っていないみたいだ。…………無駄足だ。」


崎盾ジュン

「そんなことないよ。息抜きできたと思えば良いだけのことだよ。」


中神シンジ

「…………ふん。」


真瀬志奈

「あの…………みなさん、そろそろ帰りましょうか。私、楽曲で思いついたアイディアがあるので…………。」


伊剣タイガ

「本当か!そういうことなら帰ろう。2人は良いか?」


中神シンジ

「ああ…………構わない。」


崎盾ジュン

「うん。帰ろうか。」


真瀬志奈

「では…………帰りますか。」


私たちは六郭星学園に戻ることにした。



六郭星学園寮 志奈・アイラの部屋



私は部屋に戻ると、楽曲の作成に取り掛かる。今回の六郭星ランドのことで閃いたところを取り入れる。


しばらくすると、楽曲の基盤が仮で出来た。


せっかくなので誰かに聞いてもらおうと思い、同室の柚木さんに聞いてもらうことにした。


私は基盤となったデモを流す…………。



デモが終わると、柚木さんはとても喜んでいた。


柚木アイラ

「なるほど…………こういった感じで来ましたか…………。」


真瀬志奈

「はい。この楽器をベースに作ろうと思いました。」


柚木アイラ

「はい…………。」


柚木さんはしばらく考え込むと、こんな発言をした。


柚木アイラ

「意外です…………。ジュンくんの得意楽器が…………ありとあらゆるところにちりばめられているなんて…………。」


真瀬志奈

「はい。崎盾さんの得意楽器を取り入れました。そして、声優さんにも合うような楽曲を作りました。」


柚木アイラ

「そうなんですね…………それなら、ジュンくんと演奏をするならとても良いかもしれないです。このデモをジュンくんに聞かせてください。」


真瀬志奈

「あっ…………はい。わかりました。」


柚木アイラ

「では…………この辺で失礼します…………。今日は…………ありがとうございました。」


柚木さんは自分の部屋に入っていった。


真瀬志奈

「さて…………崎盾さんに聞いてもらう段取りを作らないと…………。」


そう言いながら私は眠りにつく…………。

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