表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生ドラゴンの魔法使い~魔法はガチでプログラムだった~  作者: 喰寝丸太
第7章 国境のドラゴン

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/164

第41話 旅に出る

 騎士団の足取りを追うために幾つか準備した。

 その一つが俺用の筋力強化魔法。

 ミニア用の筋力強化を俺に掛けるとどうなるか。

 結論、変わりなしだ。

 つまり身体を構成する体積に比例して魔力が必要だって事。

 ミニアから導きだされた数値は二倍の筋力を出すには一キログラム辺り3の魔力が必要って事だ。

 俺は二十トンを越えそうだから、二倍の筋力を出すには六万の魔力が必要だ。

 これで魔法を組んでおいた。


 ウィッチと伝言魔法で話をする。

 息子は元気に育っている事を報告。

 ウィッチは息子には微塵も興味がなさそうだった。

 ウィッチが依頼を受けるのは順調に行っていると言い。

 珍しい貝殻が沢山増えたので、機会があれば見せたいと続けた。

 うまく行っているようで何よりだ。


 あの商人さんにブライシー騎士団の詳しい情報をミニア一人で聞きに行ったら、俺は倉庫街に呼び出された。

 倉庫街に行くとミニアが手を振っている。

 隣には商人の姿が。

 商人がなぜか旅に同行する事になった。

 名前がタルコットと判明。

 体つきも樽。

 名前もタル。

 名は体を表すという奴だな。




「あのう、もうし訳ないのですが。荷物をドラゴンに積ませてもらえないでしょうか」


 ミニアに俺を使わせてくれとちゃっかり頼み込んでいる。

 抜け目のない事だ。


「アイテムボックス。入れる?」

「良いのですか。なに絹数反で宜しいのです」


 アイテムボックスに高額そうな絹を入れる。


「まだ入りそうですな。もうちょっと、もうちょっとだけ」

「構わない」


 次々に手持ちの荷物を入れる。


「まだ入りそうですな。おい、お前らどんどん商品を持って来い」


 タルコットは商会の手の者に布を持って来させた。

 結局、布を馬車一杯分ぐらいアイテムボックスに入れる事になった。


「ミニア様の魔力量はいかほどで。もしや、お母様はやんごとない出では」

「む。秘密」

「分かっておりますとも。道中の細々した物はタルコットにお任せ下さい。女の手の者を一名同行させます。日々の世話を遠慮なくお申し付け下さい。おい」

「ロラシーと申します。よろしくお願いします」


 中年の女性が進み出た。

 茶色い髪の落ち着いた感じの四角顔の女性で、言うなれば普通の人だ。

 タルコットのどこか探るような目つきと違って子供を見る母親の目つきだ。


「よろしく」


 ミニアも嫌っていないようだ。

 荷物も積み終わったし、出発するか。


 俺の鞍は定員四人だ。

 ただ手すりや取っ手は余分でつけてあるので追加で四人ぐらいは掴まれる。

 命綱も完備してある。

 至れり尽くせりだ。


 空の旅は順調かと思われたが、小高い山に差し掛かった時に大鷲の魔獣が襲ってきた。


「あれは、ジャイアントイーグル。もう駄目だ。逃げて。早く。あばば」


 タルコットがパニックを起こした。

 大丈夫と安心させてやりたいが、ミニアが言ったのではな。


 俺はミニアに伝言魔法を飛ばす。

 ミニアは詠唱を開始。


「メけヒラニシ・モチニミゆニミカ・チスキソネソクチス・けチスキヒガムよ・が・

ソクチス・ラスコニカガヌワムレ・

ニミカ・ニレ・

モチキニソ・けモセレ・

モセほイリイソカスニソろコチリリろモチノイゆヌワワワワよレ・

ハラスゆニほワレニねヌワワワワレニれれよが・

モチキニソろシニスイソカゆモセネラスコニカネトニツイラハゆラスコニカよネチスキヒガヌムよレ・

モチキニソろモラヒイゆモセネラスコニカネトニツイラハゆラスコニカよよレ・む・むけメ」


 80センチほどの電撃がジャイアントイーグル向かって飛ぶ。

 電撃は追尾してジャイアントイーグルを撃墜した。

 ミニアがこんな強力な魔法を発動した訳ではない。

 俺が発動した。

 ダミーに呪文を唱えてもらったのだ。

 その呪文にも意味がある。

 タルコットにもらった呪文の中に呪文を作った者の愚痴が書いてあったのだ。

 『メけ』で始まると『けメ』が出てくるまで全部コメントになる。

 要するにメモ書きだ。

 ミニアの唱えた呪文も『メけ』で始まっている。

 発動しないための用心だ。

 実際の俺が発動した魔法のイメージは。


void main(int argc,char *argv[])

{

 char orbit[10]; /*軌道データ10センチ分*/

 int i; /*カウンター*/

 MAGIC *mp; /*魔法定義*/

 mp=electric_ball_make(10000); /*魔力一万で電撃の玉を生成*/

 for(i=0;i<10000;i++){ /*10センチ一万回繰り返しで距離一キロメートル*/

  magic_direct(mp,orbit,sizeof(orbit),argv[1]); /*目標に向かい軌道データ生成*/

  magic_move(mp,orbit,sizeof(orbit)); /*軌道データ通りに動かす*/

 }

}


 とまあこんな感じにした。

 余談だが、コメントに愚痴を書くのはわりとプログラマーならやる。

 ただ見られるとばつが悪いので、暗号化したりする時もある。

 もっと凝った奴だとプログラムの最後にデータとして付け加えたりする。

 上司に見つかればそんな暇があるのならバグの一つも潰せとお叱りを受けるに違いない。

 本当に余談だな。


 ジャイアントイーグルを回収のするために地上へ降りた。


「一時はどうなる事かと」


 汗を拭き拭きタルコットが言った。


「私は大丈夫だと思っていました。ドラゴンテイマーですもの」


 ロラシーがミニアの衣服を整えながら言った。


「ウィザ。無敵」

「ウィザが無敵?」


 タルコットが訝しげにミニアを見た。


「間違い。ミニア。無敵」


 ミニア、絶対に疑われたぞ。

 俺がやっているのがばれても別に問題はない。

 だけど、戦争の道具なんかに使われるのが嫌なだけだ。

 その辺ミニアは良く分かっている。

 魔獣退治の依頼も自分でこなそうと努力している。

 手に負えない時だけ俺が助ける事になっている。

 それに盗賊退治の依頼はなぜか持ってこない。

 たぶん、俺が人を殺すのが嫌なのだろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ