万全のサポート体制
「できた~!」
全員の虹色ネックレスを作り終わり、そのまま白フワソファーに倒れ込む。
すると白フワソファーが波打ち始めた。
「お? お? なにこれ。楽しいんですけど」
左右にゴロゴロと転がされる私。
進化形マッサージチェアーみたい。
「ねえねえ、ちょっとふくらはぎの所をぎゅっと挟む感じに――そうそうそんな感じ。次は腕をお願いしたいなあ」
ここに異世界マッサージチェアーが誕生した。すごい。
「フォーン」
「いいの? やったあ。じゃあマッチャは頭皮マッサージをお願いします。あ、マッチャは穏やかだから大丈夫だよ~」
一瞬動きが止まった白フワファミリーに話しかける。
「うおおおおおお…………」
マッチャも加わり特に酷使もしていない体を労わってもらう。
幸せ。
チカチカさんも頼めばマッサージをしてくれるって言ってたしほんと至れり尽くせり。
今は私が作ったネックレスをじっと見てるけど。返品はお断りだ。
「――――ちょっと寝ようかな」
まだお昼にもなっていないがこの気持ちよさには抗えない。
起きたばかりだがしょうがないんだ。
「今日もよくやったなー。うん、えらいえらい。おやすみなさい……」
このうとうとする感じ、最高。ぽかぽかお日様も最高。
「体のどこもまったく疲労してないけど」
……惑星のツン発言なんて聞こえない聞こえない。
「キャン」
「ぴちゅ」
「キュッ」
「ヒッ……」
…………。
「キャン!」
「ぴちゅ!」
「キュッ!」
「ちょっ! コーンはそっとしておいてあげて!」
がばっと起きてコーンとこじんまり達を離しに行く。
仲良くしようという気持ちは素晴らしいけどもうちょっと段階を踏んでからにしてあげて。頼む。
そして寝かせてくれ。
「この線からこっちはコーンの縄張りだからね。侵入したらだめだよ」
やれやれとまた横になろうとしたところで、白フワ達が全員小刻みに動き始めた。
そして白フワがポンと飛び出してきて顔の周りを高速で飛びはじめた。
「お? なんだ?」
様子がおかしい。何かに怯えているような――
さっとチカチカさんに視線をやるも、何も答えてくれなかったのでボスに視線を移す。
「ボス、白フワ達どうしたの?」
しかしボスも何も答えてくれない。
「え? ほんとどうしたの?」
島のみんなを見渡すも、みんなからも同じく返事がない。
「――――チカチカさん?」
これはチカチカさんの意思でみんながこうなってる可能性がある。
私が聞いても返事を返してくれないなんておかしい。
「なんでもない」
「いやいやいや。チカチカさんにしては嘘がへたくそです」
この白フワ達の様子は変だ。
何もないはずがない。
「教えてください。じゃないとずっとしつこくベタベタします。まとわりつきます。腕を組もうとします。すり抜けても至近距離でうろうろします」
これ以上の脅しはないだろう。
姿を消されたらどうしようもないけど。
私の真剣さが伝わったのか、チカチカさんは私の眉間のしわを伸ばしながら答えてくれた。
「隣の国がクダヤに攻め込む準備をしてる」
「…………はああ!?」




