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第189話 みんながんばれ!

 さぁデスチャリオットの攻略開始!


 デスチャリオットの攻撃。エミリーはガード。39のダメージ。

 ドラゴンヘッドの攻撃。エミリーは攻撃をガードした!

 ドラゴンヘッドの攻撃。エミリーは攻撃をガードした!


 デスチャリオット本体の鎌の攻撃に、黒ローブの裾から頭を突き出すドラゴンヘッド2体の攻撃。

 ガードを固めたエミリーは、さすが重騎士だけあってやはり硬い!

 本体の攻撃も大して効いていないし、ドラゴンヘッドの攻撃はガードでノーダメに出来ている。

 物理攻撃には滅法強いな、重騎士は。

 これは頼りになるわなー。さすが純正の盾役(タンク)ジョブである。


「よしこっちも! 『エレメンタルサークル』!」

「きゅ~あお~!」


 氷属性な。まあ可もなく不可も無くだろう。

 闇属性とかここで出たら回復させかねんし、無難なこれでいい。

 エレメンタルサークルの範囲に俺と矢野さんとシズクさんが入り、デスチャリオットに攻撃開始。

 氷属性サークルの追加効果の氷の弾は、キッチリとデスチャリオットにダメージを入れてくれる。

 エミリーが敵のターゲットを受け持ってくれるので、こちらはゴリゴリと攻撃して行けばいい。


「奥義『ハイド・ライジングブラスト』!」


 矢野さんが早速奥義発動!

 高く飛び上がってデスチャリオットに飛び蹴りを見舞い、その反動を利用して後方に宙返り。

 そのまま空中で銃を二連射して着地した。

 更に蹴りを出した時から、矢野さんの身体は半透明のエフェクトに包まれている。

 これは奥義に効果中はヘイトが増えない『ステルスショット』を組み込んでいるからだ。

 蹴りの動きは蹴撃アーツの『雷迅閃』、銃の連射は銃アーツの『ダブルブラスト』だな。


 優奈のハイド・ライジングブラストが発動。デスチャリオットに1113のダメージ!


 うん、そこそこのダメージ出てるな。

 しかも『ステルスショット』を乗せているので、エミリーから変にターゲットを奪う事なく削れている。

 序盤戦でいきなり奥義撃つと、盾役(タンク)からターゲットを奪う事もあるからな。

 そうしないための安全策だと言えるだろう。

 見た目ギャルなのに案外空気を読む派の矢野さんらしいと言えばらしい。

 ちょっとしたプレイスタイルに性格出てるよな。


 うーむ俺も奥義をぶちかましてロマン砲の威力を見せつけたい所だが、ここで下手に撃つと絶対タゲくるよな――

 稼ぐヘイトが膨大過ぎてアレだからな。

 まあ矢野さんが『ギルティスティール』してくれればいいんだが、それはそれで矢野さんにタゲが行くだけで、せっかくのエミリーの盾役(タンク)能力が活かせなくなる。

 お兄様に『剣の舞い』してもらえれば、更にもう一発は撃てるが……

 それで敵が沈まないとなると、ヘイト関係がぐちゃぐちゃになってもはやエミリーにタゲが戻らないからな。

 あきらと赤羽さんのダブルソードダンサーシフトなら『剣の舞い』の数がさらに増えるので、奥義乱発で一気に沈める事も出来るだろうが――

 まあ、後1発ないし2発の奥義で倒せるくらいに削るまでは、俺は『エレメンタルサークル』役に徹した方が安全かもな。若干暇だが――

 ボス戦なのに暇ってどういう事だって話なんだが、これでも今までよりはマシなんだ! 『エレメンタルサークル』して自分でも追加効果でチマチマ削ってるからな。


「ようし――ならばこちらも! 奥義『昇竜三華閃』!」


 と、シズクさんも奥義を発動させる。

 初段はアッパーパンチ、その後サマーソルトを三連打!

 物凄いアクロバティックな奥義である。格闘家の動きは激しいな――!


 シズクの昇竜三華閃が発動。デスチャリオットに1544のダメージ!


 いい感じで押してるな! みんな頑張れ! 俺は自重だが!

 とその時――


 ドラゴンヘッドはファイアーブレスの構え!

 ドラゴンヘッドはファイアーブレスの構え!


 ドラゴンヘッドが同時に炎のブレスを吐き出した!

 重騎士は物理攻撃には滅法強いが魔法攻撃系には弱めである。

 HPバーがぎゅーンと一気に減らされる。


 ドラゴンヘッドのファイアーブレスが発動。エミリーに625のダメージ!

 ドラゴンヘッドのファイアーブレスが発動。エミリーに611のダメージ!

 ドラゴンヘッドのファイアーブレスが発動。竜太郎に425のダメージ!

 ドラゴンヘッドのファイアーブレスが発動。竜太郎に408のダメージ!


 ……いや後ろで変な踊り踊ってる変な奴が巻き込まれてるし! 


「きゃああっ!? うー……結構効いたわね!」

「だが待って欲しい! 何も問題は無いぞ回復するからな!」


 即座にダンスと回復魔法で回復するお兄様。

 前田さんもそれを手伝って、二人のHPはすぐにリカバリーされる。

 ……お兄様は何も言わず、エミリーの後ろからちょっとずれた位置に移動していた。多少反省したらしい。

 という感じで回復は出来たのだが――今度はデスチャリオットがくるりとシズクさんの方を向いた。

 敵から攻撃されてHPが減れば、その分その敵のヘイトは下がる。

 今エミリーが大ダメージを貰ったので、持っているヘイトが減少してシズクさんがヘイト量トップになったのだ。

 矢野さんは『ステルスショット』を奥義に組み込んでヘイトの上昇を抑えているからな。


「む……!?」


 デスチャリオットの攻撃。シズクはガード。207のダメージ。

 ドラゴンヘッドの攻撃。シズクはガード。115のダメージ。

 ドラゴンヘッドの攻撃。シズクはガード。107のダメージ。


 浴衣は防御力は低いので、ガードしてもダメージは相当なものだ。

 ちょっと不味いか――?


「大丈夫よ、任せて!」


 エミリーが『名乗り』を発動。

 しかしそれでもデスチャリオットはエミリーを向かない。


「奥義『赤き災厄(レッド・ディザスター)』ッ!」


 ズゴオオオオォォォォッ!


 足元に突き立てた槍から放射線状に、真っ赤な火柱が吹き上がる。


 エミリーの赤き災厄(レッド・ディザスター)が発動。デスチャリオットに1577のダメージ!


 赤き災厄(レッド・ディザスター)のダメージヘイトで、今度こそデスチャリオットはエミリーの方に向き直る。

 ターゲットを奪い返したという事だ。

 いざという時にヘイトを取れるように、赤き災厄(レッド・ディザスター)を即打ちせずに取っておいたんだな。

 まあ流石エミリーなのでプレイヤースキルが高い。安心して見てられるな。


 そこから更に戦闘は続き、デスチャリオットのHPも残り3~4割という所に。

 そこで流れるシステムメッセージが!


 突入から28分が経過しました。後120秒後に強制排出となります。


 あ、やばい時間切れが近いか!?

面白い(面白そう)と感じて頂けたら、↓↓の『評価欄』から評価をしていただけると、とても嬉しいです。

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