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第134話 再戦

「ココールは離れてろよ!」

「分かったコケ!」


 ココールが退避して行く。

 デッドリー・キングのターゲットはゴールデンイエロー・スウィーツを使ったココールに行っている。

 ヘイト量自体は大した事はないので、まずは敵のターゲットをココールから奪う!


「『剣の舞い』!」


 阿吽の呼吸であきらから飛んでくる『剣の舞い』。

 これでさっき使った『ターンオーバー』が再使用可能に。

 奥義の再使用OKだ。


「『ディストラサークル』!」


 STR(筋力)ダウン効果のサークル魔法だ。

 これを大範囲で展開し、一気にMPを空にした。

 STR(筋力)をダウンさせて、ヤツの攻撃の被ダメージを減らす効果を狙う。

 そして――俺は構えを取って仕込杖を抜く!


「奥義『デッドエンド』っ!」


 ズシャアアアァァッ! 紫色の光が一閃した!


 蓮のデッドエンドが発動。デッドリー・キングに4279のダメージ!


 うむ、順当にダメージは伸びてるな!

 レベルアップにステ極振りに武器のアップデートも抜かりなし!

 奥義はもう一種あるが、AP(アーツポイント)の無い状態で撃てるのはこちらだ。

 消費AP(アーツポイント)がゼロという点で、『デッドエンド』はとても便利だ。

 ロマン砲の基本でもあるし、愛着があると言いますか、こいつはなかなか手放せない。


「『ギルティスティール』!」


 優奈のギルティスティールが発動。優奈は蓮のヘイトを全て盗んだ!


 盾を持ってガードを固めた矢野さんが、俺のヘイトを全部引き取ってくれた。

 更には前田さんと矢野さんからも回復魔法が。これで俺のHPがほぼ回復。

 デッドリー・キングの攻撃を受ける矢野さんは、ガード削りされつつも的確に攻撃をガードして行く。

 よし、安定してる――!

 何も俺一人でタイマンを張る必要はない。ここは矢野さんに盾役を任せる。

 俺は次の仕込杖をすかさず合成する。

 素材はダマスカスステッキとダマスカスソードの組み合わせだ。


「もう1ターンやって、矢野さんにがっちり固定しよう!」


 俺の意図を読み取ってくれたあきら達が行動するログが流れる。


 あきらの剣の舞いが発動。蓮の全てのスキルが再使用可能になった!

 希美の剣の舞いが発動。優奈の全てのスキルが再使用可能になった!

 蓮のデッドエンドが発動。デッドリー・キングに4279のダメージ!

 優奈のギルティスティールが発動。優奈は蓮のヘイトを全て盗んだ!


 そして前田さんと矢野さん達からの回復魔法。

 二度の『デッドエンド』のヘイト抜きで、デッドリー・キングは矢野さんに釘付けだ。

 このまま矢野さんに盾役を任せて削って行くぞ――!


「HP半分くらいで本気出して奥義が来るから、そこまでこのままで!」


 言いながら三本目の仕込杖を合成。息をするように銭が飛んで行くぜ!

 デッドリー・キングが矢野さんに攻撃を加える横から、あきらと赤羽さんが攻撃を加えヤツを削っていく。

 俺もAP(アーツポイント)を貯めるため、ちまちまと通常攻撃。

 ダメージは小さいがAP(アーツポイント)が溜まればいい。

 そんな中――


「えいっ! 『擬態』っ!」


 ぽんっと立ち上る煙。

 あきらは『スカイフォール』と『ミミックファン』の二刀流だった。

 『擬態』の結果現れたのは――当然、もう一体のデッドリー・キングだ。

 そしてそのデッドリーキングが、『スカイフォール』と『ミミックファン』で本家をべしべしと攻撃する。


「よしAP(アーツポイント)満タン! 『剣の舞い』いくね!」


 うーん。金ピカ鎧の骸骨騎士の見た目にあきらの声で、ぶりっ子モーションの『剣の舞い』ですか。中々怪しいなこれは――


 あきらの剣の舞いが発動。蓮の全てのスキルが再使用可能になった!


 しかしちゃんと効果は出る。受ける方の気は乗りませんが!

 あきらも分かってやってるだろこれ!

 ともあれあきらと赤羽さんのAP(アーツポイント)を十分確保してから、俺と矢野さんに『剣の舞い』、その後に俺の奥義と矢野さんのヘイト抜き。これでド安定だった。

 暫くそのままのペースで戦いが進み――やがてヤツのHPが半分を割る。


「フフフフ……我トココマデ戦オウトハナ――」


 スケルトンなのに、にやりと嬉しそうに笑っているような雰囲気。


「――みんな気をつけろ! 来るぞ!」


 俺はみんなに警告を発する。

 ここからがヤツの本気だ! 本当の勝負ってやつだな!


「ソノチカラ二敬意ヲ表シ――我ガ奥義ヲ見セテヤロウ!」


 デッドリー・キングは両手で剣を掲げ、そしてざくりと地面に突き立てた。

 出た、『赤き災厄(レッド・ディザスター)』!

 周囲に炎の嵐を巻き起こす、範囲攻撃の奥義だ。

 地面に突き立てた剣を中心に、猛烈な炎が吹き上がるのだ。

 前はこれで一撃で全滅した。初見だったしな。

 しかし今回はみんなにもヤツの奥義について伝えてあるし、対策も立ててある!


「刮目セヨ! 『赤き災厄(レッド・ディザスター)』!」


 デッドリー・キングは高らかに叫び、剣を地面に突き立てようと振り上げた。

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