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事故死した風俗店員がなぜか高校時代に戻ったのでせめてボッチオタクから抜け出してみようと思って頑張っていたらいつの間にかハーレムになっていた件  作者: 水源
春は出会いの季節

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俺の従姉と幼馴染が俺の私服をめぐって修羅場過ぎる

 さて、バイトも終わったので、バイト先から自宅へ戻る。


「ただいまー」


 すると家の中には女性が3人いた。


「あらお帰りなさい。

 今日は早かったのね」


 そういうのは俺のお母さん。


「うん、ゴールデンウィークの間は開店準備だけ手伝うことになったから」


「おかえりなさい、あっちゃん。

 今日バイトがあるなら、昨日のうちにそう言っておいてくれればよかったのに」


 そういうのはお隣さんで幼馴染のふみちゃんこと一二(つまびら)文香(ふみか)


「あ、うん、ごめんね。

 今週は土曜日まで朝7時から10時までパティスリーでバイトなんだ」


「そっか、じゃあ今週はお昼ご飯を作りに来る方がいいかな?」


「あ、うん、それは助かるけど……ふみちゃんは大丈夫なの?」


「うん、もちろん大丈夫だよ」


「ん、あっくん、お帰りなさい。

 今日の午後は暇かな?」


 そういうのは従姉の弥生ちゃんこと北郷弥生(ほんごうやよい)


「うん、午後は暇だけど?

 何かあったっけ?」


「バイトのお給料が入ったから、あっくんの初夏用の私服を見に行こうかなって思ってね」


「ああ、なるほど、だいぶ暖かくなってきたから薄手のアウターか厚手のトップスが欲しいとこかもね」


 俺がそう答えた所でふみちゃんと弥生ちゃんの声がはもった。


「「ところでこの(ひと)はいったい?」」


 あー……なんかまた修羅場な予感がする。


 俺はまず弥生ちゃんへふみちゃんを紹介する。


「こちらの女の子は幼馴染のふみちゃんこと一二(つまびら)文香(ふみか)さん」


「幼馴染?

 私は知らないけどどうしてかな?」


「ああ、彼女とは幼稚園の時よく遊んでいたけど小学校に上がるときに転校しちゃってるからね。

 弥生ちゃんと遊ぶようになったのは小学校からだから会ったことはないと思う。

 で、つい最近建った隣の建売住宅に引っ越して来たんだ」


「ふうん、幼稚園の時だけ仲が良かっただけで幼馴染ねぇ」


 なんか弥生ちゃんの言葉に棘があるような……。


 それからふみちゃんへ弥生ちゃんを紹介する。


「こちらの女性は従姉の弥生ちゃんこと北郷弥生(ほんごうやよい)さん。

 駅で3つとなりの場所に住んでる今年大学一年生の従姉だよ。

 小学校や中学校の時はよく遊んでたんだよね」


「ふうん、駅で三つ……結構遠いよね」


 なんかふみちゃんの言葉にも棘があるような……。


「じゃあ、お昼ご飯作ってくるね」


 ふみちゃんがそういうと弥生ちゃんも言った。


「叔母様、私もお昼ごはんを作るの手伝いますね」


 お母さんはニコニコと笑顔で言う。


「あらあら、そうしてもらえると助かるわね」


 うん、お母さん火に油をそそぎこむのはやめて。


 そしてお母さんは俺にウインクしながら言った。


「もてる男の子は大変ねぇ」


「いや、わかってるなら火に油を注がないでほしいんだけど?」


「うふふ、そういっても本当はうれしいんでしょ?」


「うれしいのも事実だけど、修羅場は怖いのが正直なところ」


「あらあら」


 いや、あらあらじゃないから。


 そして出てきたのはウインナーのしょうが焼き風と鶏肉のトマト煮込み。


 ウインナーのしょうが焼き風を作ったのはふみちゃんで、鶏肉のトマト煮込みは弥生ちゃん。


「ん、じゃあ、いただきます」


「どうそどうぞ」


 ふみちゃんがそういうと弥生ちゃんも言う。


「ゆっくり味わって食べてね」


 どっちから先に食べても角は立つんだけど、とりあえずウインナーのしょうが焼き風を先に口にする。


「ん、ポークウインナーを生姜焼き風に味付けするのも結構いけるね」


「でしょでしょ?」


 それから鶏肉のトマト煮込みも口にする。


「ん、鶏もも肉の皮がパリッと焼き上がってておいしいね」


「さすがあっちゃん、わかってるね」


 そうやって交互にそれぞれを食べながら、パンをトマト煮込みに浸して食べる。


「トマトソースがパンにもあうよね」


「でしょー?」


 と、とりあえず何とか両方の機嫌は損ねないですんだかな?


「んじゃ、ご飯も食べ終わったことだしあっくん。

 またらららぽーとにお洋服を買いに行きましょう」


 弥生ちゃんがそういうとふみちゃんが横から言う。


「らららぽーとの服って、正直かなりお高めじゃないですか?

 高校生が買うにはきついと思いますけど」


「だいじょうぶ、バイトでお金が入った私が代金を出すから」


「それにおしゃれすぎてかえって浮くと思いますよ」


「じゃあ、ふみちゃんだっけ?

 あなたならどうするの?」


「私なら船橋のトレファクでよさげな古着を選びますね」


「古着じゃあ、今からの季節の流行の服は買えないけど?」


「ダサくないデザインなら古着でも問題ないと思いますよ」


「そうかしら?」


「そうですよ」


 とりあえず俺は二人に言ってみる。


「じゃ、じゃあ、まずはトレファクで古着を見てみて、それかららららぽーとに行ってみたらどうかな?

 ダサくないデザインのメンズの古着があるかどうかわからないだろうし」


「確かにそうかもしれないね」


 ふみちゃんがそういうと弥生ちゃんもうなずいた。


「じゃあまずはトレファクで古着を見てみましょうか」


 という訳で俺たちは3人で出かけることになった。


 そしてお母さんが俺に万札を2枚渡してくれた。


「それじゃあ彰浩をお洒落でかっこいい男の子にするため、2万円渡しておくわね」


「ありがたいけどいいのかな?」


「いいのいいの、頑張って格好良くなってくるのよ」


「へいへい」


 なんだかんだでお母さんは俺にめちゃくちゃ甘いんだよな。


 一人っ子の一人息子だからなんだろうけど。


 で、電車に乗って船橋駅で降りて北口のトレファクへ。


 店内には所狭しと様々な衣服がぶら下がって雑然としている印象だな。


「古着っていうと膝に穴の開いたGパンなんかを買うってイメージだけど、以外と綺麗なんだなぁ」


「そうだよ。

 古着だからってそんなにくたびれた感じじゃないし結構お洒落なものも多いんだから。

 あ、このフリースシャツは2,980円で、こっちのチノパンツは980円だけどどうかな?」


「へえ、この値段でこのデザインならすごいお買い得じゃないかな?」


 そこへ弥生ちゃんが言う。


「でも少しデザインが古い気がするけど」


「シャキッとしたボトムスで清潔感を出せれば古着なら全然ありですよ」


 正直よくわからんがふみちゃんが大丈夫というなら大丈夫だろう。


「んじゃ、これとこれ買っとくよ」


「うん」


 で、つぎはらららぽーとへバスで移動。


「まだ少し肌寒いこともあるし、トップスはカーディガンとロング丈Tシャツにボトムスは黒スキニーを組み合わせてみたらどうかな?」


 弥生ちゃんの選んでくれたものを抱えて試着室へ移動して着てみる。


「うーん、こんな感じだけどどう?」


 試着した俺の姿を見て弥生ちゃんは笑顔だ。


「そうそう、うん、大丈夫。

 似合ってるよ」


「そっか、ならこれにしようか。でもまた2万円吹き飛んでくんだよな……」


「上下セットで買って、お洒落をするためにはそれくらい普通だよ。

 それに合わせて靴も買わないとね」


「やっぱ新品だとそうなんだよなぁ」


 とりあえず5月6月に着るもの、履くものはこれでいいと思うし、アウターが必要なくなればそこまで金はかからなくなると思うけど、古着をうまく活用した方がいい気もするな。


 まあ、古着はやっぱり古着だから、お洒落になるように選ぶのは難しいんだけど。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 学校のガールフレンド達は、隣の家に幼稚園時代の幼馴染が越してきて 主人公宅に上がり込んで昼ご飯を作ってると聞いたら、 どう思うかな、、、 なんか『グイグイ』来てますよね。 みんな〜早く気が…
[気になる点] わざわざ「新築建売住宅に引っ越して来たんだ」って言うか普通?
[一言] とりあえず主人公の女友達全員に、果物が良く切れるナイフをプレゼントしたい。入院した彼氏にでも使ってあげてと。
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