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事故死した風俗店員がなぜか高校時代に戻ったのでせめてボッチオタクから抜け出してみようと思って頑張っていたらいつの間にかハーレムになっていた件  作者: 水源
夏は急接近の季節

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毀滅のコスプレ制作もそろそろ始めないとな

 さて、中垣内(なかがいと)との動画撮影も手慣れてきたが、その動画配信の再生回数も相変わらず順調に増えている。


 俺一人でやってたら絶対こんなに伸びてなかったと思うが、なんだかんだで高校生にしては配信頻度が高めなのと、やっぱり中垣内(なかがいと)は可愛い女子高生だというのが強いよな。


 かわいいは正義だ。


 今後の女の子との行動予定で一番最初なのは7月21日の新發田(しばた)さんと小規模同人イベントに参加することなんだが、白檮山(かしやま)さんとのコスプレでコミケ1日目2日目に参加という約束も忘れてない。


 同人イベントに参加するだけならそこまで準備は大変じゃないが、コスプレもするとなると、夏休みの時間を使っても結構ギリギリかもしれない。


 なにせコスプレ衣装を縫うなんて初めてだ。


 というわけで翌日、夏休み前最後の登校日である今日は通信簿を渡されたり、終業式を行ってそれが終わったら、放課後はパティスリーでのバイトだが、このあたりでコスプレ制作について直接あって話したほうがいいかもな。


 そして放課後になり、新發田(しばた)さんに声をかけて一緒にパティスリーに行こうかと考えていたら、先に新發田(しばた)さんが笑顔で俺に声をかけてくれた。


「秦君、バイト先まで一緒に行きませんか?」


「あ、うん、俺もちょうど同じことを言おうと思ってたところだったよ」


「ウフフ、よかったです」


 俺たちは並んで校門を出て、バイト先のパティスリーへ向かう。


新發田(しばた)さんも、パティスリーのバイトにもだいぶなれてきたみたいだね」


 俺がそう聞くと新發田(しばた)さんは笑顔で答えた。


「はい、本当、最初はわからないことだらけで大変でしたけど、なんだかんだで慣れてきましたよ」


「うん、それなら良かったよ」

 多少はバイトもしたほうが将来大学でバイトしたり社会に出て働くときにも役に立つと思うしさ。

 女性だと接客が伴う仕事になる可能性が高いと思うし」


「たしかにそうですよね。

 まだ高校の一年目の夏ですからだいぶ先の話だとも思いますけど」


「いやいや、高校の三年間なんてあっという間だよ。

 中学校の三年間だってそうだったと思うし」


「言われてみるとそうですね。

 中学生なんてあっという間に終わった気がします。

 今から思えばですけど」


「そういえば最近は銃剣乱舞とかの方はどんな感じ?」


「あー、気が向いたら少しずつやるって感じです。

 あとはちょっとしたスキマ時間に女性向けのパズルゲームソシャゲとかもやってますし、でもネットの二次創作小説とか漫画はちょくちょく読んでいますけどね。

 やっぱりそういうお話が私は好きなので」


「なるほど。

 ゲームより小説や漫画のほうが面白いっていうのは俺も何となく分かるよ。

 けど、こんな感じでクラスの女の子とも仲良くできたらいいんだけど」


 俺がそう言うと新發田(しばた)さんは少し表情をくもらせた。


「やっぱり男の子と違って女の子はゲームや漫画、アニメが好きって言う人は少ないですからね。

 なかなか難しいです。

 でも白檮山(かしやま)さんとはバイトだけじゃなくて、メールやメッセージでもやり取りとかしてますし、白檮山(かしやま)さんの趣味友さんとも会えるかもしれないです」


「あ、ああ、そうなんだ」


 うーん、ゴリゴリのBL好きな腐女子である白檮山(かしやま)さんの趣味友とか、夢女子らしい新發田(しばた)さんと話が合うかな?


 まあ、女子向けソシャゲとかでなら話は合いそうか。


 そんな話をしている間にバイト先に到着。


「おはようございます」


「おはようございます。

 王生(いくるみ)さん、白檮山(かしやま)さん」


 新發田(しばた)さんが店のドアを開けて、店の中ニ二人へ笑顔で挨拶をした後に、俺も続いて王生(いくるみ)さん、白檮山(かしやま)さんに続けて挨拶する。


「はい、おはようございます。

 おやおや、今日もそちらの二人で一緒に出勤ですか?」


 王生(いくるみ)さんがそういうと白檮山(かしやま)さんも言った。


「前も思ったけどやっぱり二人は仲良しだね」


 それに対して新發田さんが笑顔でいった。


「ええ、秦くんはクラスメイトですから、一緒にバイトに行くときがクラスから一緒だったりします」


 そういうと白檮山(かしやま)さんがニヤッと笑っていう。


「「ふふ、それは良かったよね」


 そして俺は白檮山(かしやま)さんに向かっていった。


「あ、白檮山(かしやま)さん、そろそろ毀滅のコスプレも本格的に始めたいので、洋裁が得意なオレのおばさんのところへ一緒に行って採寸とかしてもらいたいんですけど」


「あ、そうだね。

 へえ、洋裁が得意な人が身近にいるなんて羨ましいな」


「ええ、型紙の取り方とか女性の採寸のし方とかも詳しいみたいなんで、そういう人が見つかってとてもありがたいですよ」


「ほう?

 型紙の取り方とか女性の採寸のし方も詳しいと?」


「ええ、従姉妹によく作ってあげていたみたいです。

 だから糸や生地にも詳しいと思いますよ」


 俺がそう言うと白檮山(かしやま)さんが言う。


「なるほど、そういうことなんだ。

 あっと、壬生(いくるみ)さん、私来週の日曜日の28日に休んでも大丈夫ですか」


「夏休みに入れば少し落ち着くと思いますし、夏休みだけのバイトの子もいますから大丈夫ですよ」


「ありがとうございます。

 じゃあ来週の日曜日に行くよ。

 集合はどこにする?」


「あー、東武アーバンパークラインの馬込沢駅で待ち合わせできると助かります」


「了解。

 時間は?」


「朝9時でどうでしょう。

 あちらの都合で遅くなるかもしれませんけど」


「了解。

 時間が変わるようならメッセージ送っておいてね、できれば早めに」


「ええ、了解です」


 そんなことを話していたが、結局その後に仕事が始まるとなんだかんだとお客さんがひっきりなしに来てバタバタしていたので、そのまま上がりの時間になってしまった。


 接客業で忙しいと時間がすぎるの早いよな。


 そして、王生(いくるみ)さんが俺たちに声をかける。


「では、秦君と新發田(しばた)さんは、今日はこれで上がってください。

 秦君は明日はまた7時からで、明日はどのくらいまで残れますか?」


「明日は特に予定はないので夕方までいても大丈夫です」


「では秦君の上りは16時にして、新發田さんは10時に出勤で19時まででお願いします。

 9時間拘束でそのうち1時間を二人が被っていてなるべく余裕がある時間での休憩に当てる感じでお願いしますね」


「了解です」


 俺がそう答えると、新發田(しばた)もうなずいた。


「はい、頑張ります」


 そして俺たちは着替えてパティスリーを後にした。


「秦君、今日もいそがしかったですね」


 笑顔で新發田さんがそう声をかけてきたので、俺は頷いて答えた。


「うん、暇なよりはずっといいよな」


「はい、私もそう思います」


 そういう新發田さんの笑顔はとても可愛いと思ったよ。


  しかし夏休みのスケジュールもぎゅうぎゅうになってきたな。


 まあ、部活と宿題以外 全く何も無いよりはずっといいけど。


 予定


 7月21日:新發田(しばた)さんと小規模同人イベントに参加


 7月28日:白檮山さんと弥生ちゃんの家でコスプレの採寸などをする


 7月29日:西梅枝(さいかち)さんとホタル観賞


 8月1・2・3日:文ちゃんと海


 8月5・6・7・8日:九重(ここのえ)さんと山でキャンプ


 8月10日:文ちゃんの誕生日


 8月のお盆:白檮山(かしやま)さんとコミケ1日目2日目に参加


 8月20日:中垣内(なかがいと)とプールデート


 8月23日:南木(なみき)さんと水族館デート


 8月26・27日:弥生(やよい)ちゃんとTDR


 7月末と8月末:東雲(しののめ)さんと宿題

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