表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
事故死した風俗店員がなぜか高校時代に戻ったのでせめてボッチオタクから抜け出してみようと思って頑張っていたらいつの間にかハーレムになっていた件  作者: 水源
夏は急接近の季節

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

149/169

今回の動画撮影は夏休みの宿題についてだ

 さて、家庭科部の部活動は無事終了。


「ピザのハンドメイドも、そこまで難しくないから意外と家でも作れそうだな」


 俺がそういうとまず西梅枝(さいかち)さんがうなずいた。


「ええ、手作りピザというのも美味しいし安上がりにすみますからいいものですね」


 そして大仏(おさらぎ)さんもうなずいた。


「そうですね。

 ただプロのトラットリアのストーブ担当レベルとなると話はまた別ですけども」


 俺はその言葉にうなずく。


「やっぱりプロレベルだとまた全然違いますよね」


 俺がそういうと 雅楽代(うたしろ)さんが苦笑気味に言った。


「まあ、家庭科部の部活動なのだから、プロの味を再現する事はできませんね。

 そもそも厨房のコンロやオーブンの火力からして全く違いますし」


 俺はその言葉にうなずく。


「確かにそうですね。

 家庭だと生地から作る場合はクリスピータイプのピザのほうがパリッと仕上がるようにするのは難しいようですし」


 まあそんな感じで和気藹々とした雰囲気で、無事今回の部活動も終わった。


 そして翌日の火曜日は動画の撮影だな。


 中垣内(なかがいと)へSNSでメッセージを飛ばす。


『明日の放課後また撮影するけどそっちは大丈夫?

 今回は久しぶりの俺とお前だけで撮影しようと思うんだけど』


 メッセージを入れるとレスが即帰ってきた。


『大丈夫だよー。

 今回は二人だけなんだ』


『ああ、人数が増えるとどうしてもまとまりがなくなるっぽいからな。

 初心に帰る意味でもそうしたいんだ』


『了解よ』


 というわけで翌日火曜日の放課後。


 家庭科実習室を使って動画を撮影する。


「さて、じゃあまあ今日も俺とお前でグダグダしゃべりながら、高校デビューに関しての話を中心にして撮影していくぞ。

 SNSメッセーシで送った通り今日は夏休みの宿題についてだ」


「うん、こっちはいつでもオッケーだよ」


「よし、じゃあ始めるか。

 さてさて、童貞のケンジと」


「処女のオトメのコンビで送る」


「グダグダ高校デビューチャンネルー。

 さて、今日はもうすぐ夏休みということもあるし、夏休みの宿題についての、アドバイスなどをしていこうと思う」


「期末テストも終わって、もうすぐ夏休みなのは嬉しいけど宿題いっぱいなのははやだよね」


 俺は苦笑しながら言う。


「ちなみにオトメは夏休みの宿題のやり方で、余裕をもって早めに宿題を終わらせる、計画的に終わらせる、夏休み後半まで手を付けず終了際に一斉に終わらせるのどれだ?」


「私は余裕をもって早めに宿題を終わらせるね」


「ふむ、夏休み後半まで手を付けず終了際に一斉に終わらせるはもちろん駄目だが、それも駄目なタイプだな」


 俺がそう言うと中垣内(なかがいと)は驚いたように言った。


「なんでよ?」


「夏休みの宿題は先生が学校の生徒が夏休みの40日ちゃんと毎日少しずつ進めればちょうどよく終わるような量にしてあるはずなんだ。

 そもそも夏休みに宿題がある理由は毎日の学習の習慣を崩さず、定着させるためだからな。

 だからそれに合わせて夏休み全体を使ってまんべんなく勉強をやれるように計画して実行するのが大事なんだな」


「そうなの?」


「たとえば会社で1ヶ月かけて終わらせるように言われた事務処理の仕事を一週間で終わらせたらどうなると思う」


 俺がそう聞くと中垣内(なかがいと)は首を傾げ少し考えたあとで言った。


「早く終わらせたから褒められる?」


 中垣内(なかがいと)の回答に俺は苦笑しつつ答える。


「もちろんそんなことはなく仕事の量が少なすぎたと思われて仕事の量を4倍に増やされる。

 それでも給料は変わらない」


「なにそれひどい」


「会社の上司が部下の仕事を直接見てるわけではないからな。 下手すれば高い給料を払うのはもったいないからと首にされてもっと安く使える派遣社員にすげ替えられたりする。

 もっとそうすると仕事が全く終わらくなって、どうにもならなくなったりもするが」


 俺がそういうと中垣内(なかがいと)は感心したように言う。


「つまり夏休みに出される宿題っているのは会社で働くときの予行演習みたいなものだってことね」


 俺はうなずきつつ答える。


「まあそういうことだ。

 特に事務処理系や設計なんかには応用できると思うぞ。

 また夏休みの宿題を計画するときは科目に何時間かけるとかではなく国語や英語、社会などならいくつの問題を暗記するとか数学や物理なら何問の数式や公式を解けるようにするという具体的な目標を決めるのも大事だ。

 科目の時間だけきめても具体的に解く量を決めないと、決めた時間のあいだ全く進まなかったりするからな」


「なるほどね。

 でもあんたは夏休みに色々予定を入れてるからそうは行かないでしょ」


「まあな、そういう出かける予定の分も含めて、俺は空いてる時間に宿題をきっちり進めていかないといけないんだよな。

 まあ会社の仕事でも余計なことで仕事が中断させられるようなこともよくあるからそれの練習だと思ってやるけど」


 俺がそういうと中垣内(なかがいと)はため息を付きつつ言う。


「会社って面倒くさいのね」


「まあ、人間の組織なんてだいたいそんなもんさ。

 あと計画を立てるのが大事といえば、社会人になって一人暮らしをしたりするようになったら、お金の使い方にも計画性を持たせないといけないぞ」


 俺がそういうと中垣内(なかがいと)はうなずきつつ言う。


「まあ、それは当然よね」


「と言っても予定外の出費というのはなんかしら入るものだから、そういったものもある程度見越して余裕ができるようにしないといけないんだが、実際はけっこう難しいんだよな。

 まあ、就職したらすぐに家を出て一人暮らしするよりもしばらくは実家にすみ続けるかわりに生活費を家に入れるとか携帯の代金は自分で全部払うとかした方がいいとは思う。

  母親は家計のプロだからなどうやってお金を使うのか教えてもらうのもいいと思う」


「まあ、それはそうよね」


「それによっぽど狭いワンルームとかでも家賃とか光熱費でかなりに金額が吹っ飛んでくからな。

 40年前とかは景気がめちゃくちゃ良かったからそんな心配はしなくても良かったみたいだけど」


「本当に不景気は嫌よねぇ」


 そんな感じで今回の動画撮影は終わった。


 最後の方は夏休みの宿題と関係ない話になっていた気もするが、計画を立てて実行しアクシデントが起きても慌てないで対処するのは大事なんだよな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ