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幸か不幸か? 転生 5

是非一読お願いします。

「もう、大丈夫かな?」


あれ? 寝てしまっていたのか?

なんだか頭がボーっとする。泣いたせいだろうか、目の周りが腫れぼったい。まさか泣き疲れて寝てしまったみたいだ。

今更、そんな醜態をさらすとは・・・といっても、僕の体は5歳児なんだよね。当然と言えば当然なのか?

でも、そのおかげで体は、凄くすっきりした感じだし、頭も次第に動き出してきたのがわかる。

頭の方もだんだんすっきりしてきた。


フカ、フカ



ムニ、ムニ


???


ギュウウウウ


「あ! やん!」


?????


「僕、なかなか大胆だね? でも可愛いから許す! もっとギュッとして良いよ!」

「わっぷ!?」


い、いきなり僕の目の前が何かに押し付けられて真っ暗になった!? 口も鼻も押し付けられたので、息が出来ない!


僕は何かから逃れようと、必死にもがくと、その柔らかくていい匂いの物が僕に余計にまとわりついてくる。


「だ、駄目だよ、僕、そんなに動いたらお姉さん、興奮しちゃうじゃない」

「う、うう~!!」

「あ、駄目、息をそんなに勢いよくかけないで!」


な、なんだ?! この声、あの美少女なのか? もしかして僕、抱きしめられているのか?! じゃあこれって?


「何をしているんだい? アルーラ・・」


僕がもがいていると、後ろの方で、物凄く冷めた感じの言葉が聞こえてきた。


「あ! あの、その、お、お婆様! これは、その看病を、ですね・・」

「何が、看病だね。その子、またぐったりしているよ?」

「え?!」


いきなり僕の体が解放された。呼吸ができる!


スウゥウウ、 ハアアアアア・・・ スウゥウウウウ、 ハアァアアアアア


大きく呼吸をして空気を取り入れる。


「ご、ごめんね! 僕! つい僕の寝顔が可愛かったから、我慢できなくて、ね?」


少し焦ってはいるけど、少女の悪気の無い笑顔を見ていたら、怒る気が失せてしまう。

まぁ、べつに問題ないし、逆にあちこち触ってしまったよね?


「その、僕の方こそ、あちこち触ったり掴んだりしたみたいだけど、痛くありませんでした?」


一応、紳士たるもの、見ず知らずの女性に対して、卑猥な事を自分の意思でなくてもしてしまったのなら謝るべきだろうと、尋ねてみたのだけど、何故か、ガバッと再び抱きしめられてしまった。


「なんて可愛いの!!」

「いい加減にしなさい!」


女性の怒った声と共に、ぱこーん! と良い音が響いた。


「痛っあああい!」


頭を抱えベッドに突っ伏する美少女。


「ごめんなさい。この子ちょっとあれなんですけど、悪い子じゃないから嫌ったりしないでくれます?」


あぁ、あの美しい女性だ。そう言えばこの美少女のお婆さん何だっけ? それにしては若いよな? ん? そうかエルフ族だ。この柔らかい薄緑の髪に深緑の瞳と、ほんの少し尖った耳。そうか、なら長命種のエルフは、死ぬ直前まで若い姿のままだと聞いた事があるからな。

だとするとこの女性も見た目よりも高年齢なのだろか?


「どうかしました? 私の顔に何かついています?」


僕は、まじまじとその女性の顔を見てしまっていたようだ。


「い、いえ! つい綺麗な方だなと思って・・・」

「まあ、お世辞が上手いですね。その歳でそんな気を使わなくてもいいのですよ?」

「いえ! 本当に綺麗な方だと思ったんです!」

「あら、あら、どうしましょう。こんな小さな子に口説かれてしまいましたわ」


う! わざとらしく顔を背けて顔を赤くしないでください!

この二人、やっぱり血縁者だ。何となく似ているぞ。


「ああ! お婆様だけずるいです! 私はどうなの僕?」

「え? とってもきれいですよ? 当然じゃないですか?」

「え? え? その、あ、ありがとう・・・」

「あら、アルーラが照れるなんて、君なかなかやるわね」


別に本当の事を言っただけなんだけど、何か僕が物凄く軟派な男と思ってないだろうか?


「とりあえずそれだけ話せれば、もう体の方は大丈夫のようね」


あ、そうか僕の状態を見る為にわざとからかったのか?


「ほ、本当に死にかけていた僕を助けていただいてありがとうございます」

「あら、いいのよ。それより僕、これからどうするか何て分からないわよね?」


確かに、そうだ。記憶は前世の事を覚えていると言っても、実際は5歳児だし、親の所に戻ってもまた奴隷として売られるか、死ぬかの二択しかない。

かと言って、独りで生きるのは不可能だろう。少し内の魔力を感じてみたけど、魔力量は5歳児にしては多く持てるみたいだけど、実際に発動させるためにはこの体ではまだ不十分だった。

少し修行、鍛錬しないと真面に発動させられない。それにどんな属性なのかも分からないし・・・


「どうしたの? そんな難しい顔をして?」

「え? この後の事です。ここを出た後の事を考えていたんです」

「あてがあるの?」

「・・・い、いえ」

「なら、ここに住みなさいな」

「は?」


我ながら間抜けな声が出てしまった。


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