模擬戦 6
ルーフィを救え!
まず、状況を再確認だ。
ルーフィは、何とかその場に立ち、魔力の流れを押さえ込んでいる。
僕は、ルーフィの前に立つとその目をじっと見ながらゆっくりと横へ動く。
・・・・・うん、大丈夫だ。ちゃんと僕を認識して眼球が動いている。意識は飛んでない。
ただその分、この強烈で無秩序な魔力の流れを感じているはず。どのみち長くは持たない。
「アルーラ、もし僕が失敗したら、その場で僕とルーフィの首を刎ねるんだ」
「そんな・・・・分かった」
「ありがとう」
こういう時の判断力は好きだな。やっぱりアルーラは最高のパートナーになれる。だから失敗はない!
「ルーフィ、もう少し我慢してくれ。今から僕が君の体の中の暴走する魔力の流れを直接入り込んで制御する。その為にはルーフィの心の蔵に近い位置で接触する必要がある。だから・・」
「い・・・・い・よ・・・フェ・・・・ルの・・・す・き・・に・・・」
僕は小刻みに震えながら必死に耐えるルーフィが、やっとの思いで口に出す言葉を聞いて思わず抱きしめていた。
「ありがとう。じゃあやるよ」
僕の言葉に反応してルーフィが頷いたように見えた。
ルーフィ、ごめん!!
僕はルーフィの訓練着の胸部分を思いっきり握ると、魔力を込めて無造作に引き千切った。
そこには白くピンク色に上気した可愛らしい双丘の片割れが露わになった。
これは、まずい。
僕はその胸の真ん中より少し横にずれた部分に向かって、赤い木の根の様な物が白い肌に張りついているのを確認した。悪循環する魔力が、より多くの魔力を求め心の蔵へと侵食している。これが届いてしまうと、心の蔵は爆発してしまう。
急いで、ルーフィの小さな膨らみを力強く掴み、魔力を押し流す。
「ん! うん、あぁぁ!!」
何かを我慢するルーフィの声が漏れる。
何度も頭の中で謝りながら、さらに胸を掴む手に力をいれ魔力を押し流しながら、無茶苦茶に飛び回る魔力を一つずつ整理し流れの方向を促していく。
「あ! ああ! はああああ!」
くそ! こんなんじゃ全ての魔力に指向性を持たせるのに時間が掛かり過ぎる。もっと強い接点を増やして一気に変えないと!
僕はさらにもう片方の手で服を引き千切るとほぼ上半身裸となってしまうルーフィにちょっとたじろいでしまったが、だが今はそれを見て恥ずかしがっている場合じゃない!
意を決して、僕は双丘の真ん中の谷間に唇を付けた。
「う!?」
凄い!
一気に僕の体の中に暴れまくる魔力が流れ込んで来る。
これ、レバイディの魔力か? これがルーフィの中になんの調整もなく、ズカズカと入り込んだものだから異物と判断されたんだ。いや、それだけじゃない、悪意や色欲、負の感情が混ざり込んでいる。
これじゃあ、悪への誘いみたいじゃないか!
だ、駄目だ! 引き離される! ルーフィの魔力を取り込んでレバイディの負の感情が膨れ上がっていく。これを浄化し流れを正常にするには僕の魔力量が全然足りてない! くそー! なんでこんな子供の身体なんだ! 前世の僕だったら!!
必死に自分の魔力を操作し、なんとか暴れる負の魔力を押さえ込むけど、それが精一杯だ。浄化へ回す魔力が足らない。
くそー!! ここまでなのか!?
「・・・フェ・・・フェル・・・フェル君! フェル様!」
「お兄ちゃん!!」
みんなの声が・・・
「お兄ちゃん!! 私達も手伝うよ!」
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