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測定会 10

一致団結?

それから、僕達は順番に測定をこなして行った。

2番目に測定したのは、属性魔法の修練度だった。

当然、僕達は支援属性しかないので、それだけを測定し、他のクラスは、支援属性以外に攻撃が有効な四元(しげん)属性や、他の属性の現時点での威力、制御を確認していく事になるわけだけど・・・


「おい、あいつら支援属性だけしか無いみたいだぞ?」

「ああ、じゃぁ、あいつらがE組だ」

「かわいそうに、無属性じゃ、後方支援部隊や二流冒険者くらいの荷物警護くらいしかできないんだぜ?」」

「そんな人が学校で何を学ぶの?」

「知らねぇよ。未だに大賢者グルフェル様みたいな魔導士が出るとでも思っているんじゃねぇ?」

「無理、無理、この300年出て無いんだからもう無理でしょ?」

「そ、だからあいつらはただの穀潰しなんだよ」


相変わらず酷い言われようだな。


「ねえ、お兄ちゃん。やっぱりクルル達って無能なのかな?」

「そんな事ないさ。さっき測定した魔力魂の成長値は、たぶん学校でもトップクラスのはずだよ。特に クルルは物凄い魔力量を持てる魔導士になれる。それだけで無能なんかじゃないさ。ただ、」

「ただ?」

「魔導士が最高の魔導士として認められるのは、属性の数じゃない。魔力操作を極めた者を言うんだよ」

「クルルは、魔導士にとって一番重要な仕事って何だと思う?」

「え? う~んん?? やっぱり戦士の強化支援かな?」

「そう! その為には何が一番必要になると思う?」

「それは、支援属性の操作を極める事だと思うよ?」

「すごい! よく勉強しているじゃない!」

「えへへ、レノアと小さい時から勉強しているからね」


僕はクルルの頭を撫でながら、皆にも向かって話を続ける。


「支援属性の操作、つまり魔力操作が重要になってくるんだ」

「もしかして、先程フェル様がレバイディにして見せてもらいましたのは?」

「そう、魔力操作をちゃんと練習すれば、あれくらいの事、造作もなく出来るんだよ」

「そうだったのですね!」


レノアが、感心したように頷く。


「そ、それじゃあ、俺等でも、魔力操作をしっかりマスターできたら、フェルほどじゃなくても、他の魔導士に負けるような事はないってことだな?」

「まぁ、単純にはね。でも魔力操作を完全にマスターするのは簡単じゃないけどね」

「そのような事、ささいな事ですわ。私達はその為にこの育成学校に入学したのですよ」

「そうだね。せっかくお兄ちゃんに褒めてもらえた魔力魂があるんだもん! 頑張って凄い魔導士になってみせる!」

「はい! 私もクルル様についてまいります!」


周囲の人の噂話に沈んでいたけど、今は自信のある表情に変わってくれたみたいだ。


「だいたい昔もそうだけど、自分を守れる術がない魔導士を攻撃属性が無い魔導士イコールみたいに思う人が多いんだよね。本当は支援属性だけで、十分、自分も守れるのを知らないだけなんだ。まあ実際、魔力操作なんて地味な練習を続ける人は少ないし、派手な属性を持っていてそれがある程度使えれば、そっちの方が楽だもんね。人ってつい楽な方を考えてしまうところが有るからなぁ」


ん? あれ? みんながポカーンとしている。

僕、何か変な話ししたかな?


「フェルってさ、時々すごくおっさんというか、先生みたいに見えるんだがな?」

「そうそう、私のお祖父ちゃんみたいって思う時があるんだよね?」

「私も、フェル様がお兄様の様に感じる時がありますわ」

「フェル殿は、立派な方です!」


は? 僕って皆にそんな風に見られていたの?


「喋り方がおっさんなんだよ。変に落ち着いているとか、同じ10才に見えないぜ?」

「いや、僕8才だから・・」

「あ・・・そ、そうだったな。俺より年下なんだった・・・そ、そう気にすんな!」

「そ、そうですわ! 私は落ちつた殿方の方が好みですわよ!」

「そうよ! お兄ちゃんは恰好良いもの!」

「フェル殿は、素敵な方です!」

「・・・みんなありがとう」


友達って良いなあ。前世でもラリーア達と知り合うまでは、最弱と馬鹿にされていて友達は居なかったし、生まれ変わって良かったよ。


「そうだな! フェルは男の俺が見ても可愛いいしな、抱きしめたくなるってもんだぜ?!」


サ――――――――――・・・・・


僕も含めて、皆がゴルドから数歩、音もなく遠ざかった。


「え? え? ええ!? ちょ、ちょっと待て! 何か勘違いしてないか?」


ファーナとレノアが身構えて僕の前に立ち、クルルが僕を背に隠しゴルドを睨んでいる。


「先程の言葉、あまりにも自然でしたわ。それが本性だったのですね?」

「ゴルドラン殿は、良い男だと思っていたのは私の過ちだったとは・・」

「クルルが魔の手からお兄ちゃんを守るよ!」


「ご、誤解だ! おれはノーマルなんだ! ただ、フェルがあまりにも可愛いいから・・あ、ち、違う! 違う! 今のは無し!」


ゴルド、僕は君を信じているからな!

でも、近づくのはちょっと待ってね。


ある意味、一致団結した僕達は、属性の修練度測定に挑んだ。だけどね。


「そうだな、E組は無属性、あ、すまん、支援属性しかないので、測定する必要がない。よって、こちらでの測定はないぞ」


後で聞いた話だが、その担当職員は、レバイディ君の実家、ルーデフィスタ侯爵家の息のかかった者だったらしい。


読んでいただきありがとうございます。

是非、これからも読みに来て下さい!

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