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測定会 4

さあ、測定会。邪魔しないでね。

「それじゃあ、測定会が始まるみたいだから、私は行くね♪」


レノアと一緒に試行錯誤してようやく決まった訓練用の服装で戻って来たかと思ったら、時間が来たようで、そのまま自分の戦士課A組の方へと戻って行ったアルーラ。


「いつもの事ながら。あの姫さん騒がしい人だな」

「まあね。でもそれで僕は救われているところがあるからね。感謝しているんだ」

「ふ~ん、そうか。で?」

「ん?」

「レノアラーヌはあれで良いのか?」


戻ってきたレノアが変わったのは、上にアンダーが半透明から黒に変わっただけだった。

まあ、あれなら万が一色々な隙間から見えそうになっても保護されるのだろうけど・・・・


「本人が良いなら良いんじゃない?」

「・・・気にするなということだな」


「はい! 皆さん集合してください!」


時間になったのか、ルールディ先生が手を挙げて声を出していた。


「集まったわね。それじゃあこれから測定会に入るけど、1年魔導士課合同だから色々言われるかもしれないけど、気にしないように」

「「「「「はい」」」」」


すると、ルールディ先生の表情が少し怪訝な雰囲気に変わった。


「ん~、あなた達っていつの間に仲良くなったの?」


なるほど、これか。

僕の脇、右手にしがみつくクルルが居て、その直ぐ後ろで、クルルと僕を守る様に立っているレノア。その横、僕のすぐ後ろの左には、カルファーナさんが立っていた。

ただ、僕の左横にはゴルドが陣取っていたので、前を塞がれているのが嫌なのか、後ろから蹴りを時々入れていたりする。

ゴルドも時々後ろを向いて、手を出したりしているが、なんだかジャレている様に見えるので放っておく事にした。


「仲が良いのは、E組の団結力が上がるからね。良い事だよ。それよりゴルドラン君?」

「はい!」

「私ってそんなに魅力的かな?」

「ひ! え! あ! はい!」

「そうですか。健全な男の子の様で安心しました。フェル君はどう?」


どう? って、そこで腰をくねらせてウィンクで誘惑しないで下さい。

だいたいなんで、先生まで訓練用の服装なんですか? 大人の魅力が加わって思春期の男子には毒ですよ?


「まあ、冗談はさて置き」


冗談だったんですね。


「先ずE組は最初に、魔力魂の成長度を確認します。訓練場に設置してある、1番と書いてある仮設テントの方に移動します」


僕達は、ルールディ先生に従って、訓練場に入り、言われたテントへと向かう。


「おい、E組だぜ?」

「あいつら測定する意味あるのか?」

「アルーラ様とお知り合いだからと言って、ちょっと目障りよね」


う~ん、相変わらず陰口をたたく人は後を絶えないね。


「! おっと」


向かっていた皆の足が止まった。僕は少し遅れて気付いたので、先生にぶつかりそうになったけど、なんとか止まれた。


「どうしたの? みんな?」

「おい、くそちび」


この声に威圧的なこの態度、また君か。


「レバイディ・ルーデフィスタさん」


親の(かたき)を見るような目で僕を見てくる。


「なんですか? レバイディ君?」

「別に、ちょっと挨拶に伺ったまでですよ」


まったく笑いもせずに、しかめっ面で言われても、はいそうですかとは言えないだろうな。


「そうですか」


いいですか?!


「ちび! 今日の測定で俺様の凄さをお前に見せつけてやる! 無能な者との歴然とした差を思い知るんだな!」


そう言い放ち踵を返して戻って行った。

はあ、迫力だけは凄いよな。でも変なのに絡まれてしまったな。逆恨みも良いとこだけど。


「先生、あのレバイディ、フェル様に何かしてきませんこと?」

「大丈夫よ、カルファーナさん。一応この間、釘を刺しておきましたし、今日は教師陣や職員を総動員して、実施していますから、何かしようにも出来ませんよ」

「そうですか」


ルールディ先生がそう言われるなら大丈夫か。今は、測定会の方が優先だな。


「でも、面白くなって来ましたね。フェルさ・・・君なら、あんな小者、問題無いでしょ?」

「先生、お言葉ですが、あれはレバイディ・ルーデフィスタ。ルーデフィスタ侯爵家の者ですよ? 名門でしかもあの男、神童と噂される実力者のはずですが?」

「レノアラーヌさんもフェル君の事が心配なのね。モテモテじゃん」


ルールディ先生ってこんなに軽いノリの人だったんだ。それに教育者が生徒を小者扱いするのもどうかとは、思いますよ。


「みんな、別に測定会で争うといっても数字や書面だけだからね、実戦するわけじゃないから心配しないでいいよ」

「そうですわね」

「そう、そう、お兄ちゃんなら大丈夫な気がする」

「私は心配ですが、皆さんがそう言うのであれば・・」

「なあに、いざとなったら俺が加勢してやるからな!」


「みんな・・・ありがとう」


うん、E組良いじゃないか。この子達なら良い魔導士に成れそうだ。


「それじゃあ、行こうか!」


改めて僕達は測定会場へと向かったのだった。



・・・・・実は、模擬戦が最後にあるんだよねぇ。たぶんフェル様、出場しなきゃいけなくなると思うんだよねぇ。ま、今は言わない方がいいかな・・・・・


読んでいただきありがとうございます。

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