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入学 9

サプライズⅡ?

突然の爆弾発言に、皆が一斉に絶叫していた。

当然、僕も驚いたし、アルーラもびっくりしていた。知らなかったみたいだ。


「あたいが、学校長になったからには、楽しく、可笑しく、笑いながら、地獄の特訓を山ほど作ってやるからな、楽しみにしてるのじゃ!」


「「「「・・・・・・・・・・・」」」」


あ、一気にみんなの顔から血の気が引いていくのがわかった。


「確かに、サリダ様の特訓は血反吐、吐くまで頑張らないと乗り越えられないからなぁ」


しみじみとアルーラが呟いていた。

アルーラ、(きみ)、サリダの特訓、受けたんだね?


「学校長、ありがとうございました。続いてこちらの御方をご紹介いたしますね」


そう、ルールディさんが手をかざした先は、ラリーアだった。

紹介されて、踊り場の真ん中、一番先に立つと皆をゆっくりと見回され微笑まれた。


「皆さま、ごきげんよう。私は、ラリーア・ミレ・フューナスと申します」


「素晴らしい」

「きれい・・・」

「まさに地上に舞い降りた天使!」


などなど、皆が口々にラリーアの事を褒め称えていた。

まぁ、もともと美人ばかりのエルフ族の中でも至宝とまで言われた美しさだものな、皆がそう言うのも頷ける。


「お、お婆様、いったい何しに来られたのよ? さっきは何も言わなかったじゃない」


アルーラ、なんだが落ち着きがないな。サリダ様の事もあったから、ラリーアも何かするんじゃないかとハラハラしてるのかな?


「それで、皆様にお伝えいたしますが、当学校は完全寮制です。皆様はこれから魔導士課、戦士課で判れてそれぞれの専用寮へと向かいます。その後は自由時間になりますので、各々片付けをするなり、訓練するなり、勉強するなり好きなようにお時間を過ごしていただきます。夕食は、学年専用の大食堂での食事となります。1年生は2年生と一緒に夕方の7時30分からとなりますので、遅れないように注意して下さい」


「ああ、言っておられるけど、実際少し遅れたからって咎められるわけないでしょ?」

「そうだよな?」


何処かの男子生徒が、話している内容が聞こえたのだろうか? アルーラが溜息をついていた。


「はぁ、甘い! 甘い!! お婆様が口に出した事は絶対に守られるから・・・」


その男の子達には聞こえない程の小さな声でアルーラが呟いていた。


「一回、お婆様の怖さを思い知った方が良いわよ」


またまた小声で、絶対に聞こえないように話している。

本当に、体験してほしいらしい。


でも、なんでそんな寮生活の説明みたいな事されるんだろう?


「それと、男子寮、女子寮と学年でも分かれますので、この学校の寮棟は全部で20棟程になりますので、ちょっとした街の様な形成になっていますから、私生活も特に用事がなければ、このお城の敷地内から出る必要はありませんからね」


「質問、宜しいですか?」


すると、淡々とした口調の女子生徒が堂々と挙手し、質問することの許可を願った。


「はい、宜しいですよ?」

「では、街を形成と言われましたが、どういった物がここにはあるのですか?」

「そうですね・・・・飲食店、雑貨、武具防具店、洋品店などなどの他にも色々と専門店もありますね。ここは皇宮で仕事をする人も多いですし、貴族や有力者の方々も多く出入りしますし、そういう方々も利用しますので、自然と街中にある出店が出店して来ていますのでね」

「そうですか。ありがとうございます」


それは凄いな。どんなお店屋があるかこれは散策する必要があるかも。でもこの質問をした女子生徒は、あまり関心が無いような? 感じだな。

ちょっと気になったので、その子を良く見ると、銀色のウェーブのかかった綺麗な髪に燃えるような赤い瞳をした美少女だ。だけどどこか眠たそうな? 掴みどころがない視線というか、ボーっとした印象を受ける女の子だった。

アルーラと身長はあまり変わらないし、そういった雰囲気だから大人びて見えるはずなのに、幼く見える。ん~ん? 何故?


「フェル、どうかした?」


僕の視線が気になったのか、アルーラが覗き込んできた。

ああ! 分かった! 今のアルーラの動作で分かったぞ! 胸だ!

ちょっとした動作だったアルーラなのに、胸が弾んでいた。うん! あの子胸が・・・


「!!!」


い、今、あの子僕を睨まなかったか? まさか胸の事考えていたからだろうか? ま、まさかね。


「質問、宜しいですか?」


お、誰か見えないけど他にも質問する子がいた。男の子みたいだ。


「はい、何でしょう?」

「ありがとうございます。では、何故ラリーア様がこの様な説明をなされておられるのですか?」


おお、それは僕も聞いてみたい。アルーラも、うんうんと頷いてるし。


「ああ、そう言えば、そのあたり説明してませんでしたね。では改めてまして。私、ラリーア・ミレ・フューナスは、今年度より、新1年生の寮監となりますので、よろしくお願いしますね」


「「「「「「えぇえぇえぇえぇえぇえ!!!」」」」」


ええ? サリダだけでなく、ラリーアまで? 絶対に面白がってやってるな。


「あ、追加報告です。予定では、来年度は新2年生の寮監になる予定です」


「「「「「えぇえぇえぇえぇえぇえ!!!」」」」」

「お、俺ら超ラッキーじゃね?」

「憧れの聖戦姫様と一つ屋根の下で、寝起きなんて・・・」

「俺! ラリーア様にアタックしてみるかな!」

「それはやめとけ」

「でも、凄いよね!! あの聖戦姫様だよ! しかもお二人ともおられるなんて!」


ホール内は様々な歓喜の坩堝(るつぼ)とかしてる。

ただ一人を除いて。


「お婆様、絶対私達の事に、ちょっかいだしたく、無理やり寮監になったんだと思うわ」

「それは、同感だね」


あれ? あの子、あの僕を睨んできた子も何故か嫌そうな顔してるな。なんでだろ?


読んでいただきありがとうございます。

また来てください。

評価、ブクマよろしくお願いします。

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