表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/88

入学 5

アルーラ対サーラル様

僕は今、皇宮の一室でアルーラとサーラル様がソファーに向かい合う形で睨みあっている現場にいた。

サーラル様は、アルーラの育成学校への入学式に列席するためにこの帝国に来られるという事だったので、その時にでも直接、挨拶をと思っていたけど、いきなりこんな事になるとは、第一印象は、最悪だっただろうか?


「えっと、君、フェル君だったね?」

「は、はい! ご挨拶遅れて申し訳ありません。このような形で御初にお目にかかる事お詫び申し上げます。本来ならこちらから御伺いいたしまして、アルーラ様の事、今回の多大なる支援などを承諾していただいた事、お礼申し上げなければいけないところですが、何卒御容赦下さいますよう、重ねてお詫び申し上げます」


僕はソファーに座らずアルーラの横より少し後ろに立ち、深々と頭を下げた。


「ほお、なかなかの挨拶だね。アルーラよりちゃんとしているじゃないか」

「なんですって?!」


アルーラは凄く機嫌悪いけど、僕としては、取り敢えず挨拶は合格点なのかな?

それにしても、サーラル様、綺麗な人だな。ラリーアよりも背が高く目元も鋭い感じの超絶美人さんだ。髪の色や瞳の色はアルーラやラリーアとも同じだけど、その雰囲気は男前といって良いキリッとした感じだ。

そんなサーラル様が身体の形が分かる腰の辺りからスリットが入っているワンピースタイプのスカートで、ソファーに腰掛け長い足を組み、肘掛けに肘を付き顎を乗せるその姿は女性が見ても惚れてしまうほどの格好良さだ。

その分、迫力も半端ない。


「ふむ、さすがだね。お母様の見立てに間違いはないか。私の覇気に真っ向から立ち、平然としているなんてね」


あれ? 今までのピリピリしていた感じが急に消えたぞ?


「アルーラ、あんたも良い男拾ってきたじゃないかい。さすが私の娘だよ」

「え? じゃあフェルのこと、ちゃんと認めてくれるの?」

「ふん! 人となりはね。だから現時点では、婚約者として認めてあげる。けれど、これからのフェル君の行動しだいでは、婚約破棄と公爵家の地位剥奪もあるからな。覚悟しておくことだ」


強い口調で言われているけど、その表情はとても優しく感じた。

はあ、とにかく認めてもらえたようだ。


「フェル! これでお母様公認で、いっぱいいちゃつけるね!」

「いや、それは違うでしょ?」


最近、アルーラのスキンシップがだんだん大胆になって来た気がする。僕はともかく王女であるアルーラは、もう少し自重した方が・・


「そうだ! お前は少し自由過ぎるんだ! もっとエルフ族を背負う王女としての自覚を持て! フェル君の方がよっぽど大人だぞ!」

「あ~、今度は二人で私を責めるの?」

「そうじゃないよ。人前では、そういう事を軽々しくしちゃ駄目ってことだよ?」

「それじゃあ人目がなかったら、いくらでもして良いの?」


う、その幼子がおねだりするような、うるうる瞳で見られると何も言えなくなるじゃないか!


「だめ、なの?」

「う、うううううう、ちょ、ちょっとなら・・」

「わぁーい!! フェル大好き!」


と、言ったそばから飛んで抱きついてくるアルーラに、僕とサーラル様が深い溜め息をついたのは言うまでもなかった。


それから僕は、サーラル様と少し話をした。

先程、サーラル様を支援していた魔導師の女性はヘルテス・ミューへンという若くして賢者の称号を持つ才女だという事だ。

ちなみに、ルールディさんの教え子らしい。

今は、明日の入学式典の調整打ち合わせに出られているのでここには居られないが、時間があったら魔導の事で色々聞いてみたいものだ。

「いえ、こちらこそ色々とお伺いしたい事が山ほどありますので、機会がありましたらお時間いただけませんか?」


ヘルテス様、僕の結界や、精霊を鎮めてしまった事に相当、気になっているようだ。ちょっと頑張り過ぎたかも? 

取りあえず機会があればと濁しておいたけど、ヘルテス様がとても嬉しそうにしておられたので、いつかは時間を作らないといけないだろうな。


まぁ、とにかく明日は入学式だ。

自分の力の回復に努めながら、300年後の魔導を勉強できる機会を頂けたんだ、思いっきり楽しみながら学ばせてもろうとしよう。

是非、感想、ブクマ、評価お願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ