表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/88

入学 3

アルーラの関係者登場

「!! おまえかあー!! そこでじっとしてろよ! 我の炎で燃やし尽くしてやる!!」


アルーラに向かって来ていた、綺麗な女性が、僕に気付くなり睨んでくると、こっちへ向きを変えてさらに加速して向かってきた。


「フェル! 私の後ろに下がって!」


いったい何だっていうんだ?!

何が何だか分からないうちに、怒りに満ちた表情の女性が僕目掛けて飛んでくる。それを阻止しようとアルーラが僕の前に庇うように立つ。


「イブリードエレメン! 我の力になりてかの者を滅せよ!!」


迫る女性がいきなり精霊魔法を行使する。


「アクアールエレメン! 我の盾となり防げ!!」


それに対抗するようにアルーラも精霊魔法を放った。

って、どちらも精霊王じゃないか! イブリードは火の精霊王、アクアールは水の精霊王だ。


ドッガアアアアアアンン!!!


二つの最強精霊が皇宮の正門を挟んで激突する。


「きゃああ!!」

「な、何だ?!」

「ス、スカートが!?」

「何これ!? 水蒸気?!」


周辺にいた者が突然の出来事に、驚き叫ぶのが聞こえた。


方や火の最強、方や水の最強、双方がぶつかり合えば、水蒸気による大爆発が起こり周囲に甚大な被害が出るはずだった。


「へぇ、あの魔導士の防御結界、かなりのものだ」


そう、僕は二人が激突する瞬間、後方にいたもう一人の女性が魔力を高め結界術式を構築しているのを見ていた。

そしてそれが有効的なものだと判っていたので、あえて二人の激突を止めなかった。

実際、ある程度の爆風は外に漏れてはいたが、爆発の殆どの威力を押さえ込んでいた。この結界が無ければ、今頃はたぶんこの広い皇宮は跡形も無く、瓦礫の山と化していただろう。


「ヘルテス! 支援強化!」

「お、お待ちください! 何もそこまでしなくても!」

「いいからやれ! こんなじゃじゃ馬娘はこれくらいしないと、大人しくしないわ!」

「しかし、サーラル様!」


ああ、この方がアルーラのお母さん、つまり今のエルフ族の戦姫であり、フィーレフューナス王国の現女王、サーラル・ミレ・フューナス様だ。

それにしても王族がこんな場所で親子喧嘩なのか? それって僕が関係しているよね? どう見ても僕を狙っているもんね?

等と色々考えていたら、押し切られたのか向こうの魔導士さんが支援強化をサーラル様に掛けてしまった。


「くっ、ひ、卑怯よ! 母様! 親子のタイマンにヘルテスに支援させるなんて!」

「ふん! 私がどれだけあんたの事心配しているとおもっているの!? それなのに勝手に婚約者決めて、しかも、お母様をけしかけてくる方がよっぽど卑怯よ!」


あれ? サーラル様、涙目になってない?


「このどこの馬の骨とも判らない少年との婚約を無理やり承認させられて、しかも空位だった公爵家の養子にするように言われたのよ! 他の貴族達にどれだけ嫌味言われたと思っているのよ! しかも承認しなかったら、私が子供の頃の王宮爆破事件の真相をぶちまけるだの、国宝だった調度品盗難事件の真相を公表するだの、ラグスウィル帝国皇宮ウィルフィス城怨霊伝説の真相をしる人物を帝国に差し出すだの・・・そんなことされたら私の威厳がああああ!!」


つまり犯人はサーラル様なんですね。


「だ、だめ、もたない・・」


あ。いかん、サーラル様の話がおもしろくてつい聞き入ってしまっていたら、アルーラが押されて今にもイブリードの火炎に飲み込まれそうになっている。

たぶん大丈夫だとは思うけど、万が一ってこともあるからな、この辺で幕引きにしてもらおう。


読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ