1、エタらせない技術(読者さん向け)
(どーせ、休止している連載の続き待っている人も、もうそんなにいないと思うしなぁ……)
ある日、ソシャゲをしながら、急に無力感に襲われたわたしは、連載再開予定の「蝿の女王」の延期を告知した。
これまでの人生、漫画以外の趣味はだいたいいつも三年ぐらいで卒業してきた。
加えて「侯爵令嬢は破滅を前に笑う」の執筆を終えてから、すっかり燃え尽き症候群になっていたのだ。
(五ヶ月休止したあと一度は戻ってきたものの、今度こそわたしは駄目かもしれない……完全に燃料切れだ……)
「思えばなろうで小説書くのはあんまり向いてなかったな」
とりあえず脳内でまとめに入りだす。
(どの作品も心だけは込めて書いたんだけど……我ながら筆力もセンスもないし、作風がまるで受けなかった……)
なろう活動歴二年と九ヶ月。
振り返ってみると、一番の成果は詩のジャンルでブレイクしたことだった……。
きっと、この程度の書き手なら、卒業したらたちまち忘れさられるだろう。
もしもこのまま戻る気が起こらなかった場合は皆さんにお詫びして、今度こそ、ゲーム実況主になろう。
もちろん名前は変えて……!
あっ、こいつ、小説エタって、なにゲーム実況なんかしてんのとか、思われたくないし……。
などとすっかりゲームモードになっていたある日、ブログ感覚で他人の活動報告でも読もうと惰性でなろうのトップ画面を開くと「新着メッセージ」の赤文字が……!
「なんだべ」と、クリック。
見ると、わたしが真面目に連載再開準備をしていると思っている読者様からの「頭から作品(約50万文字)を読み返したうえでの誤字脱字報告」だった。
「うわああああっ……!」
しかも、連載再開延期を非常に残念がり、再開を待っているとのコメントつき。
「言えない。一話も続き書いてないなんてとても言えない……!
また連載再開予定を延期するとかも絶対に言えない……!」
罪悪感にかられたのと、続き待っている人いるんだと思ったわたしは、その日のうちに最新話を書き終わった。
燃料があれば元々割と速筆なのと、ストーリーはできているので、文章に書き起こす作業だけだから速いのだ。
実はそのメッセージをもらう前に別の読者さんからも作品の感想と頭から読んだうえでの誤字脱字報告のメッセを貰っていた。
その後、無事に連載再開したあとは、感想欄にお祝いコメントを数名から頂いた。
さらにいつもおせわになっている別の人まで、作品を最初から読み返して誤字脱字報告メッセを……!
なろうの読み専さんってみんな親切過ぎる……。
(短期間に三人から貰うとか、どんだけ他人に作品校正させてんだよわたし……。しかし、こんだけ手間と時間かけさせてエタるのはない線だな……。
もうひと頑張りしよう)
作品やキャラクターへの愛もあり、結論として惰性でも続けられる週一の定期更新で書き続けることにした。
このように読者様に励まされたり応援されていると、なかなか作者もエタれなくなってしまうのだ。
※メッセージで誤字報告受付しているのは特殊な例です。
逆にわたしの見てる範囲では、貶され続けていると容易にエタります。
十人応援してくれる人がいても、たった一人の貶し続けるユーザーがいれば充分だと思われます。
ある人気作の感想欄には毎回展開やキャラクターをディスる感想が書かれていたんですが、エタったあとはエタった作者を嘲笑うコメントが書かれていました。
わたしは幸い粘着されたこともないし、人気の書き手でも作品が人気作でもないので、ごくごくたまにしかクレーム感想貰いません。
だけど同じ書き手として、それが他人事のようには思えませんでした。
みなさん、作者は、少なくともわたしはいつも作品を「魂を込めて」書いてます。
だから書くのに毎回燃料を使います。
読む人も時間を使ってくれているのは分かっています。
でも作者は書くのに最低でもその十倍の時間を使っています。
お願いですから、作者が一生懸命書いた作品を簡単に一言で貶さないで欲しいのです。
心無い感想で筆を折る作者が悪い?
有名税?(書籍化してなくても?)
果たしてそうでしょうか?
わたしの好きな作家も言ってました「作品を否定されまくっても平気で書き続けられるような神経の図太い者が書いた作品が本当に面白いと思っているのか?」(うろおぼえ)と。
はっきり言って、作家は感受性が高いほど才能のある傾向にあると思います。
わたしの高校の級友にそれは素晴らしい詩を描く人がいましたが、感受性が高すぎて生きることを途中で止めてしまいました。
恋愛ジャンルでは、さいきん感想欄を閉じている人気作者さんが散見されるようになりましたね。
これからなろうの読者さんに辛辣な人が増えたなら、きっと閉じる人はますます増えるでしょう。
それが応援の意志で書かれた言葉か、気に食わないので否定したいだけなのか、知識でマウントしたかっただけなのか、ぐらい作者には伝わります。
善意の気持ちで書かれた感想は、どんなに言葉が厳しくても、皮肉や毒は混ざりませんからね。
一方、感想自体が来ない、まったく反応がないのも辛いことです。
感想が来ないのが感想というのは分かっておりますが、それでも無反応で筆を折る人達を減らすために、感想を書く敷居を下げる空気も大切かと思います。
作者さんによっては「面白いだけの一言感想はいらない」とか、「具体的に良い点や気になった点を指摘してほしい」とか注文をつける人もいるみたいですが、わたしは辛辣な言葉でさえなければ「面白い」の一言だけでも何でも反応貰えるだけで嬉しいし、たいていの作者はそうだと思います。
だから、今回は面白かったなという場合はその一言だけでもいいし、完結したあとは、あー面白かった、とブクマ外す前に、評価および、一言を貰えると、番外編や次回作も書こうかなって気になります。
その一手間、一言で、作者は続きを書こうと思えるし、書いた労力が報われる気持ちになれるし、また書こうと思えるのです。
というわけでいつも読んで下さってありがとうございます。




