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設定資料集①


《通貨価値について》


 転移先の異世界における交易通貨は“ジルバ”という銀貨に統一されている。


 銀貨一枚で1ジルバであり、日本円に換算するとだいたい100円の価値。


 また十分の一の価値の銅貨や100倍の価値の金貨なども存在する。



 因みに魔族の間では魔銀貨マギカ魔銅貨マドカといった通貨が使用されている。


 魔界での交易通貨は魔銀貨マギカが使用されていたのだが、人類側の世界では硬貨の原料となる魔銀、つまりミスリル銀の産出量が少なく、ミスリル銀は純金とほぼ同価値で通貨の材料として適さないため、魔王軍に占領された植民地では代わりに、銅に魔力を混入させた材料で作られた魔銅貨マドカが通貨として普及している。


 ジルバと魔銅貨マドカの価値自体はほぼ同じ。


 100ジルバ=1魔銀貨マギカ=100魔銅貨マドカ=1万円くらいの感覚。






《異世界転移者と異世界現地民のパワーバランス》


 レフィリアや六魔将たちと転移先の異世界における住民たちとでは、スペックが文字通り桁違い過ぎて、基本的に何をやっても勝負にはならない。


 それどころか本作に度々登場する“アダマンランク冒険者”の肩書きを持つ者達もまた、転移先の異世界では英雄として持て囃される程の、一騎当千の実力を持った猛者なのである。


 成人した一般兵士の平均的な戦闘能力を1とした場合、その力量差はだいたい以下のようになる。



 一般兵士:1


 新参級ノービスランク冒険者:2~4 ※1


 黒鉄級アイアンランク冒険者:5~8


 青銅級ブロンズランク冒険者:9~16


 白銀級シルバーランク冒険者:17~32


 黄金級ゴールドランク冒険者:33~64


 白金級プラチナランク冒険者:65~128


 金剛級アダマンランク冒険者:129~255 ※2


 先代勇者(装備無し):255


 先代勇者(聖剣装備):1255


 魔王(第一形態):1000


 魔王(第二形態):2000


 異世界転移者:10000以上


 伝説の武具:+1000(一つにつき) ※3





 ※1 新参級ノービスランクは冒険者最初の階級であり、実力が未知数であるため、青銅級ブロンズランクに昇級できない程度の実力の者を指標とする。


 ※2 金剛級アダマンランクは最上位の階級である故に冒険者間で実力がピンキリの為、振れ幅がかなり広い。


 ※3 アンバムやジェドの所有していた伝説の武具は一つにつき能力が+1000加算されるので、通常時のアンバムの戦闘力は+2000、スーパーアンバム時には+6000される。



 非才の凡人が努力でなれるのはせいぜい白銀級シルバーランクまでとされ、黄金級ゴールドランク以上は才能と資質を持つ者が努力を重ねてようやく辿り着けるとされる。


 白金級プラチナランクは、冒険者界隈の有識者マニアを名乗るならば、知っていなければもぐりとして扱われる知名度。


 金剛級アダマンランクは、冒険者界隈に詳しくない者でも名前くらいは聞いたことがあるくらいの知名度である。


 異世界転移者たちのスペックは10000以上と破格だが、これは兵士数万人分というよりは兵士数万人分の仕事を一人で一度に熟せるという指標である。


 つまり戦闘力1の兵士を数万人揃えれば、異世界転移者たちと互角に渡り合えるかといったらそういう話ではない。


 また、この数値はあくまで単純なステータスの差であり、G.S.A.などの固有スキルは計算に入っていない。


 異世界転移者たちの存在は現地民にとって、マラソン大会に自動車で参加するようなふざけたレギュレーション違反なのである。






《転移先の異世界における国家》


『グランジルバニア王国』


 首都は城塞都市カジクルベリー。


 見た目はそのまま、ステレオタイプなイメージ通りの中世都市といったところ。


 しょっちゅう祝い事をしている平和ボケした国だが、政治はとても上手くいっており、国王に対する民の信頼は厚い。


 一番最初に異世界転移者たちの襲撃を受けて陥落し、現在は新生魔王軍の最大拠点と化している。


 国王亡き後のブラムド城は徹底的に魔改造され、魔王城カリオストロへと改められた。


 魔王城のある都市の周囲全体が“嘆きの壁”と呼ばれる100メートル近い高さの攻性外壁に覆われており、城内には魔界から人員や資材を搬入するための地獄門ヘルズゲートが存在する。




『エーデルランド』


 レフィリアの活動拠点となっている王政国家。


 ルヴィスとサフィア、そして二人の叔父である勇者エメルドの祖国。


 あらゆる分野で平均的な、特筆することの少ない国と評価されているが、世界を魔王から救った勇者の出身地というだけで世界的に有名になっている。




『シャルゴーニュ公国』


 首都は城郭都市ガルガゾンヌ。


 元々は貴族が支配していた小国同士が統合されて生まれた国家。故に君主は“公王”という特殊なもので、実質は王政。


 エーデルランドの隣国で広大な草原地帯が広がる、農業と畜産業が盛んな国。特に葡萄酒と乳製品が世界的に有名。


 六魔将の一人、ゲドウィンに管理され魔王軍の植民地となっていたが、レフィリアたちの活躍によって魔族の支配から解放された。




『ブレスベルク』


 首都は工廠都市サンブルク。


 シャルゴーニュより北西の大地に位置する国家。


 山脈地帯と針葉樹林帯に覆われ、豊富な金属資源と木材が手に入ることから製造業と工業が盛ん。


 世界で最も国の人口におけるドワーフ族の割合が多いとされる。


 六魔将の一人、エリジェーヌによって管理されていたが、現在は既に魔王軍のほとんどは撤退してしまっている。




『ベルヴェディア』


 エーデルランドの南西に位置する隣国で、現在はまだ魔王軍の支配を受けていない。


 長閑な山岳地帯と高原が広がる農業国。シャルゴーニュ同様、葡萄酒や乳製品が特産である。


 因みにアーガイアとも陸続きになっている。




『ガリアハン』


 エーデルランドとグランジルバニアの中間に位置する農業国。実は温泉でも有名な観光国家。


 魔王やクリストル兄妹が願いの宝珠オーブを手に入れた古代遺跡が存在した場所でもある。


 国土の半分が平原と丘陵、もう半分が深い森と山で構成されている。


 現在は魔王軍の占領地だが、国としての価値が低いためか配備されている魔族の数は少ないもよう。





『アーガイア』


 首都はアクアポリス。アンバムとジェドの祖国。


 白亜の大国と称されるほど、国中の建築物が真っ白で美しい。


 国土の半分近くが海に面している為、水産業が盛ん。世界有数の巨大国家の一つであり、いまだ魔王軍の支配を受けていない。




『ナーロ帝国』


 首都は黄金帝都ドムサレア。


 元々は巨大な都市連合国家だったとされるが、一度崩壊した後、現在の形に復活を果たした。


 文化的な面で非常に進んでおり、他の国ではなかなかお目にかかれないものが体験できるということで、魔王軍が襲撃してくる以前は観光地としても栄えていた。


 闘技場を始めとして劇場、美術館、温泉地、大聖堂、神殿など様々な施設が存在したが、現在では全て植民してきた魔族たちの手に落ちてしまっている。


 管理者は六魔将の一人、オデュロ。




『ウッドガルド』


 ナーロ帝国の更に北の大地に存在する先進魔法国家。


 世界樹と呼ばれる大樹を中心に発展し、その周囲を覆うよう円形に街が作られている。


 土地の保有するマナの量が非常に多く良質なため、他の国では手に入らない魔法資源やアイテムを生産し、他国に輸出している。


 世界で最も国内におけるエルフ族の人口の割合が多い国。


 現在は魔王軍によって支配されており、管理者はシャンマリー。






《六魔将同士の呼び合い方》


 カリストロス:全員呼び捨て


 ゲドウィン:男性は君付け、女性はさん付け。ただしエリジェーヌは呼び捨てか愛称のエリー呼び。


 エリジェーヌ:男性は君付け、女性はちゃん付け。ただしカリストロスは本人のいないところでは呼び捨て。


 オデュロ:シャンマリーとエリジェーヌは呼び捨て(本人達からの要望により)。それ以外はさん付け。ただしカリストロスのいないところでは呼び捨て。


 シャンマリー:全員さん付け。


 メルティカ:自分を呼び捨てにする相手は呼び捨て(カリストロス)。それ以外はさん付け。

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