体力作り
登場人物 ロップソン=ロプ(台詞表記) ジャド=ジャド(台詞表記) ニイナ=ニナ(台詞表記) ミリアナ=ミア(台詞表記) レイセモルス=レイ(台詞表記) 小林幸=幸(台詞表記) ミーリス=ミリ(台詞表記)
ジャド「ブランクなんか、全然気にしないでよかったんじゃないか?」
ミア 「そうですよ。探査系の魔法も使えるようになって、前より頼りになったくらいでした」
ニナ 「ロップソンさんは、謙遜し過ぎなんだよ~」
ジャド「次からは通常の依頼でよさそうだな~」
ロプ 「僕としても、普通に動けてビックリしてたくらいだよ。まあ後はたまたまじゃないか?」
レイ 「不安なら念の為に、筋トレをするといいかもしれないな」
ミリ 「予想以上に頼りになりそうで、驚いた。生産の方だと聞いていたから、もう少し守っていかないとって考えていたが、余計な気遣いだな。ジャド殿達が信頼していた理由がよくわかった」
ロプ 「いやいや、まだ使えない魔法なんかもあるから未熟ではあるさ。なるべく早めに習得して、苦手な魔法を無くしていきたいよ」
ミア 「ロップソンさん、がんばってください!」
ロプ 「ああ」
そんな会話をしながらギルドに戻った僕達は、軽く復帰祝いをして解散する事になった。
ロプ 「ただいま~」
幸 「お帰りなさい。久しぶりの冒険はどうでしたか?」
ロプ 「思っていた以上に動けたよ。冒険の勘っていうのかな? それも鈍ってる感じじゃなかったかな。そっちより多分体力的なものが鈍っているかもしれないね」
幸 「四年も普通の暮らしをしていましたからね。ひょっとして太ったりしましたか?」
ロプ 「うーん、どうなんだろう? 自分ではよくわからないかな」
幸 「こちらには体重計はないのかな? ある意味羨ましいです・・・・・・」
ロプ 「どういうのか教えてもらえれば、作るけれど?」
幸 「いえ、いいです・・・・・・別に作らなくても問題ないです・・・・・・」
ロプ 「そうか・・・・・・まあ、ちょっと合間に体力作りでもするようにするよ」
幸 「そうですね。私も少し付き合います」
ロプ 「じゃあ、夕食の後、少し時間を置いて筋トレでもするか」
幸 「はい」
日本とは食材が違う為、幸はまだ一人で料理することができないみたいだったので、一緒に料理を作りながらこちらの食材の加工方法など説明して出来た料理を食べた後、食後のお茶を楽しんでから少し筋トレをした。
幸も付き合って庭で体操をしていたので、こっちはこっちで錘を仕込んだ木刀を振り回して昔にジャドに教えてもらった剣の型をやってみたり、単純に素振りをしてみたりする。まあこんな事をしても剣士みたいに離れないんだけれどね。単純に戦士の真似をしながら運動している感じだ。
冒険ばかりでは生産技術も鈍るので、運動の後で少し開発をしてから眠ると言って、幸には先に休んでもらう事にする。
開発する物は日本刀を作る為の補助機械で、人力でカンカン叩いていては時間がかかり過ぎると考え、自動で叩いてもらう為の機械を開発する事にした。
作業工程を見て思ったのだけれど、こっちで作られる剣などと大幅に違い、確かにあんな作り方をしていたら丈夫な剣が出来上がるはずだと思えたのだけれど、やはりその分作るのには時間が必要になって来る。優れている代わりに量産には向かないなとも思ったな。
まあそんな訳で少しでも作業時間を減らす為の努力をしようとしている訳だ。後は刀身に魔力を流し込んで魔法武器にでもしてみようかなと思ったりもしている。
完成するのならかなりいい武器になると思うな~
翌日は学校へ行ってまだ使えない支援魔法と防御魔法について教えてもらった。午後からは商業ギルドの納品と新たな魔道具の製作をおこなう。製作といっても構造自体は既に決まっているので、部品を作って組み立てるだけなのだけれど、完成させるにはもう少し時間がかかりそうだった。
日本の職業訓練学校みたいに、もっと設備を充実させた方がいいだろう。これはしばらくの間は新作の開発をする暇が無さそうだな~
そんな感じで、しばらくは工房内の設備強化をして行く事にした。冒険の方は筋トレと学校での勉強をしながらたまにジャド達と合流して冒険へと出かける。
敵の情報を集めることが戦場では大切だとわかったので、使える探知系を魔道具で発動するように指輪も作ってみた。それにより、振動、熱、生命の探知を常に調べる事ができるようになったよ。
幸用の指輪には、やっと覚える事が出来た防御魔法を常に発動させ、ある程度の安全を確保できるようにしてみた。魔力の消費と魔法技術の関係で、相手がそれなりの使い手になって来ると、防御が破られる可能性はあるのだけれど少しは抵抗できると思う。凄腕でなければ、昔は一杯いたといわれる山賊なんかには、十分効果が期待できるだろう。
ジャド「調子はどうだ~」
ロプ 「よう。そろそろ鈍ってるって感じはなくなって来た気がするよ」
幸 「イラッシャイ、ジャドサン」
ジャド「サチさんも、元気そうでよかった。こっちの生活には慣れて来たかい?」
幸 「エエ、モウダイブ、ナレマシタ」
ジャド「まだこっちに来て一か月経っていないけど、問題なく意思疎通できるようになったな~」
ロプ 「丸っきりのゼロからのスタートじゃなかったからな。向こうで言葉が通じない時に、お互いに言葉を教え合っていたからそれが役に立ったみたいだ」
ジャド「なるほどな。なんにしても負担が少ないのはいい事だな。それにしても・・・・・・この洗濯機とか、俺の家にも作って欲しいんだがな~」
ロプ 「これは幸のいた所にはどこの家庭にもあった物だが、こっちに普及させると多分体が鈍るぞ・・・・・・」
ジャド「そうなのか?」
ロプ 「ああ、僕が向こうに飛ばされたばかりの頃に、ガタイのいい男達に押さえ込まれた事があったんだが、普通に僕の力でも押しのけることができたからな。超人にでもなった気分だったよ」
幸 「ムコウ、カガクギジュツ、ハッタツシテル。ホトンド、スイッチヒトツデ、スムカラ、アマリチカラ、イラナイ」
ロプ 「そうそう、力がいる作業はそれを補う機械があるんだ。その機械を使えば、岩でも何でも運べるらしいよ」
ジャド「へー、そいつは凄いな。そりゃー、ロップソンが、体が鈍ったって感じるはずだよな」
ロプ 「下手したら、移動するのにも自分の足を使わないからな。ほぼ全てに移動用の機械があって、とにかく体力を使わなかった」
ジャド「なんていう世界だ! 逆に怖いな・・・・・・」
ロプ 「まあ行ったら驚きの連続だな。ビルって言って、普通に三十階建ての家とかもあったからな」
幸 「マンションデスネ。ヒャッカイダテノ、ビルトカモ、アリマスヨ」
ジャド「はあ? それはどこのダンジョンだよ・・・・・・もう想像もできんな・・・・・・」
ロプ 「まあそうなるよな~。ああそうだ日本刀の技術、覚えて来たぞ」
ジャド「何! マジか!」
ロプ 「ああ、まだ工房内の設備を充実させているところだから、作製には移れないけれどな。一度魔法を練り込んだやつでも作ろうかと思っているんだが、ジャド専用のやつを作ってみるか?」
ジャド「それはぜひお願いしたいな」
ロプ 「じゃあ簡単に、どんな感じのがいいか調べさせてくれ」
ジャド「おう!」
幸 「オチャデモ、イレテクル」
ジャド「あ、どうもです」
その後刀の大きさや長さ、重さと重心などを軽く教えてもらい、後日参考になる形の模擬刀を作って最終確認をする事にする。
実際に刀を作った事がない為、おそらくは少しずつ調整しながらの作業になると思われる。まだ設備の開発も終わっていないのでいつになるかは未定って感じだな。
ジャド「まあ普通の日本刀があるから焦らなくていいぞ」
ロプ 「準備ができていないからな。あまり期待はしないでおいてくれ」
ジャド「それで明日はどうする? クエストに来るか?」
ロプ 「うーん、じゃあ行くよ。ある程度は稼いでおかないといけないだろうしな」
ジャド「よし、じゃあそろそろ大物でも行ってみるか!」
ロプ 「程々にな・・・・・・」
幸 「アマリキケンナノハ、ヤメテネ」
ジャド「了解! じゃあロップソン、サチさん、またな!」
ロプ 「また~」
幸 「オヤスミナサイ」
ジャドが帰って行った後、軽く幸と雑談しながら設備を整えていき、適当なところで切り上げて明日の為に寝る事にした。大物相手って話しだったので、寝ぼけていたら怪我するかもしれないしね!
ギルドに顔を出すと、待っているのはミリアナだけだった。やっぱり神官だけあって、規則正しい生活をしているんだろうな~
ロプ 「おはよう~」
ミア 「おはようございます、ロップソンさん」
僕の顔を見てニコニコすると、早速お茶を入れてくれた。受け取って早速落ち着く事にする。
ミア 「ロップソンさん、日本という所はどんな所でしたか? サチさんという方も、こちらに付いて来ていたのですよね? 何か不自由な事とかないですか?」
ロプ 「そうだな~ 一番驚いた事は、日本には魔法がなかったよ。まあ完全に無い訳ではなくて、こっちから向こうに迷い込んだ人の子孫が魔法を伝えていたりはしたんだがな。日本ってところには、こう周りに魔力が存在していなかった。当然そこで暮らしている人達も、魔法とは無縁の生活をしていたな」
ミア 「へー、ちょっと考えられませんね。怪我とかしたら、大変じゃないですか?」
ロプ 「いや、案外そうでもなかったよ。寿命を延ばすとかは無理だろうけど殆どの病気は克服していて、平均寿命とかも八十歳くらいなんだとか」
ミア 「八十歳ですか! こっちだとせいぜい五十歳くらいいければいいところだと思うのですが・・・・・・凄いですね・・・・・・」
ロプ 「まあ、日本には人間に敵対しているモンスターみたいなのがまるっきりいないからな。襲われて死ぬ人が一人もいないってのも関係して来ると思うよ。日本の死亡の原因は、ほとんどが事故と病気だな。科学っていうものが発展しているところなんだけれど、ガンって呼ばれる病気だけはまだ克服できていなくて、その病気で死ぬ人がいるんだと」
ミア 「はあ、ではそのガンという病気に対処できるようになれば、事故に合わない限り死ぬ事はないのですね」
ロプ 「極論になるがそうなりそうだな。後は幸だったか、今は読み書きを習いにサフィーリア教会に通っているよ。さっきも言ったが、まるっきり危険のない所からこっちに来ているから魔道具の防御とか、簡単な護身用の魔法を使えるようにしておいたけど、おそらくとっさには反応できないかもしれないな」
ミア 「少し心配ですね。冒険者学校に通ってみるといいのかもしれません」
ロプ 「護身術くらいは覚えておいた方がいいかもしれないな。今度幸とも相談してみるよ」
ミア 「そうですね。たまに遊びに行ってもいいですか?」
ロプ 「ああいいぞ、こっちでの友達とかもいた方がいいだろうしな。仲良くしてやってくれ」
ミア 「はい!」
ニナ 「やっほー。あ、ロップソンさんがいる。やっほー」
ミア 「おはようございます」
ロプ 「おはよう~」
ニナ 「何話してたの?」
ミア 「日本って所についてと、サチさんの事です。今度遊びに行ってみようかなって思って」
ニナ 「あ、私も行きたい!」
ミア 「じゃあ一緒に行きましょうか」
ニナ 「うん!」
レイ 「おはようございます」
ミリ 「おはよう」
ロプ 「おはよう~」
ミア 「おはようございます」
ニナ 「おっはー」
一気に集まって来たようだな。というか、女性ばかりでちょっと居心地が悪い気がするな・・・・・・早くジャドが来ないかなって思ったよ・・・・・・
願いが通じたのかその後直ぐにジャドがやって来た。そして僕らに依頼表を提示する。
ジャド「そろそろ大物に行ってみようと思っていたんだが、丁度いいところに緊急依頼が出ていた。村の近くに住み着いたアースドラゴン退治だ。やってみないか?」
ロプ 「こいつは飛ばないやつだよな? それならドラゴンとはいってもそこまで強くは無さそうだから、何とかいけるかもしれないな」
ミリ 「ですね。危険がない訳ではないですが、油断なくみんなの力を合わせればいけない事はないかと」
ミア 「がんばります!」
ニナ 「とうとうドラゴンと戦えるようになったんだね~。がんばるよ!」
レイ 「やってみましょう」
ジャド「みんないいようだな、じゃあサインしてくれ」
みんなでサインをしてジャドに渡すと、早速受付を済まして移動する事になった。
ロプ 「アースドラゴンは、飛ばないから攻撃しやすいが、確か皮膚が岩のように硬かったよな」
ジャド「だな。そうなるとミリアナの鞭はダメージにならないか。精神力を温存しながら魔法攻撃を頼むな」
ミア 「わかりました」
ジャド「接近よりは魔法に重点を置くべきだが、幸いこっちには魔法の武器があるからある程度はいけるだろう。ロップソン、ミーリスはドンドン魔法攻撃を頼むぞ」
ミリ 「了解した」
ロプ 「わかったよ」
ジャド「ニイナは、攻撃が軽いからあまり無理はするなよ。どちらかといえば、他のモンスターが襲って来ないかそっちを警戒してくれ」
ニナ 「えー、私もドラゴン倒したかったな・・・・・・まあ、わかったけど」
ジャド「レイは、なるべく俺と交代しながらダメージが蓄積しないようにして行こう」
レイ 「任せろ」
出かける時にちょっとハーレムパーティーでも目指しているのかとか思っちゃったけれど、普通にいいリーダーしているな。ミリアナ達もすっかり初心者っぽさが抜けて、中堅どころかベテラン冒険者っぽくなって来ているし、いいパーティーになったものだ。
まあその中で僕だけ異物感あるけれどね・・・・・・生産しながら冒険者もって、ふらふらしているようでなんか申し訳ないな・・・・・・
そんな事を考えながら村までやって来ると、村の半分くらいが破壊されているのが見て取れた。
まだ無事な村の囲いに隠れて見えないが、生命の感知にでかい反応がある。おそらくは今この時もドラゴンが村で暴れていると思われた。
ロプ 「村の中でドラゴンが暴れているんじゃないかって感じなんだが」
ジャド「いきなりか! 準備はいいか? まずはドラゴンを村から引き離すぞ」
レイ 「了解した」
ミア 「急ぎましょう!」
着いて早々になるが、みんなで走り出してドラゴンがいると思われる場所へと向った。そして見付けたドラゴンは、平屋の家を少し上回るくらいの大きさの四足歩行のドラゴンで、そこまでの大型ではないと思われるがまあドラゴンである以上、脅威には違いない。
ロプ 「焼き尽くせ、ファイアアロー」
まずは村から引き剥がす為に、こちらを意識してもらう事にする。火の矢が顔にぶつかり軽く炙られたドラゴンは、魔法が飛んで来たこちらに顔を向けたのが確認できた。
それを確認した僕達はとりあえず村の外へと移動して、森ではなく平原部分へとドラゴンを誘導する事にする。
足の速さは、ドラゴンの方が圧倒的に速そうで直ぐに追いつかれそうな感じだ。
ミリ 「彼の者の動きを止めよ、パラライズ」
ロプ 「束縛の糸をここに、スパイダーネット」
さすがドラゴンとでも言うべきか、こちらの魔法に抵抗して来たけれど、それでもわずかに足止めする事はできて、村の外へと脱出する事はできた。
追って来たドラゴンの正面にジャドが立ち塞がり、その横にレイが並んでドラゴンの突進を受け止める。ドラゴンとの力押しなんて無茶過ぎる行動ではあるが、地面を滑る様に移動する事で弾き飛ばされる事は何とか避けたようだった。
ドラゴンがさらに村から離れて、ズルズルと押されるジャドとレイを残して左右に散って回避した僕達は、背中を見せたドラゴンへと火力を集中する事にする。
ロプ 「凍て付く大気よ収束せよ、アイスランス」
ミリ 「凍てつく刃よ、アイスソード」
ミア 「神罰」
ニイナは僕らの魔法が着弾した後で切りかかり、少しでも足にダメージを入れようとしている。魔法の武器である為、攻撃が弾かれるとかそういう事はないものの、やはり攻撃は軽くて軽傷くらいしか与えられていないようだった。
しかし、皮膚に傷を入れれたという事は、そこに魔法を叩き込めば中にまで深手を負わせられるかもしれないと思い、急ぎ魔法を使う事にした。
ロプ 「燃え盛れ炎よ、ファイアランス」
ガアアアァァ
ニイナが何度も斬り付けて皮膚を斬り裂いていた足首辺りに炎の槍が突き刺さると、ドラゴンは苦痛の叫びを上げてジャド達を押すのをやめて立ち止まる。
ロプ 「ニイナ、隙を付いて他の足首の皮膚をズタズタにしてくれ!」
ニナ 「わかった!」
ミリ 「なるほど、足首を狙えばいいんだな。凍てつく刃よ、アイスソード」
こちらの意図を把握したミーリスが、先程攻撃をぶつけた足首に向って魔法を叩き込んで行った。
ミア 「神罰はそこまでピンポイントに狙えそうもないです」
ロプ 「ミリアナは、顔を狙って目くらましになってくれればいいと思う」
ミア 「はい、わかりました! 神罰!」
ロプ 「燃え盛れ炎よ、ファイアランス」
ガアアァァ
さらに他の足も含めて追撃する事で、ドラゴンがさらに怯んだように後ずさる。ジャド達も攻撃に加わり全員で足に攻撃を集中して行くと、ドラゴンは撤退しようと動き出すのだけれど、足の傷が思った以上に深手になっているようでうまく逃げる事ができない様子だった。
ジャド「足はもういい、体を狙ってくれ!」
そう言い、前衛が体の皮膚を切り裂いて行くので、みんなの攻撃目標もそこに変えて行く事にする。
ロプ 「燃え盛れ炎よ、ファイアランス」
ミリ 「凍てつく刃よ、アイスソード」
ミア 「神罰」
そのまま攻撃は続き、やがてたいした怪我なども無く戦闘は終了する事になった。ジャドとレイが少し筋を痛めたくらいかな?
ミア 「ヒール!」
それも直ぐにミリアナの治療で治す事ができた。やっぱりドラゴンと正面からやりあうのは無理があるよね。
ロプ 「お疲れ様~」
ジャド「みんなお疲れ~」
それぞれにねぎらった後、ジャドとレイがドラゴンから持っていけそうな物を回収する為に、剣を抜いて死体のあるところへと向って行った。
ミリアナは離れたところに布を広げてお茶の準備をしているみたいだな。さて僕はマギーを持って来て後ろに連結された荷台にドラゴンから取れた素材を詰め込んで行く事にする。
ドラゴンの体は全身が何かしらの素材になるとかで結構な値段がつくので、なるべく多くを回収しようと荷台とウッドマンを持って来たので、早速活躍してもらう事にした。やっとウッドマンが活躍する場面に出くわしたな~
ウッドマンが動いているところを、ジャドとニイナがわくわくしながら見ていたよ。
まあそんな感じで回収作業をして一服した後、村に一言挨拶をすると村で休んでいってくださいと誘われて、まあ時間も大分遅くなっていたので一泊止めてもらい、翌朝にギルドへ向けて帰る事にした。
そんな感じでギルドにドラゴンの素材も合わせて運び込み、報酬と素材を売ったお金を分配して無事クエスト達成のお祝いをする事になった。
ウッドマンを家に置いて来るついでに幸も誘って、今日のところはギルドの酒場で騒ぐ事になったよ。




