表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
崖が崩れたらそこは宇宙ステーション♪  作者: Sukiza Selbi


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

69/264

スパイと新しい星でのおばあちゃんの冒険 69 (感謝15000PV記念)

とある家族の女子高生 と AI

宇宙ステーションの日常を描いた物語

エレナは淡々と転送をこなす。


「ヘリウム3を前回の配置箱へ。二酸化炭素は圧縮してこちらに転送、完了です」


* * *


だがその頃、地球の裏側――ある研究施設では。


「……二酸化炭素、消えたな」

「日本は平和ボケしてるな。夜なのに、誰も待機していないとは」


警備の目をかいくぐって入り込んだ協力国の研究員たち。だが、その中に紛れていた――

某国のスパイ。


「パスワードはすでに入手済み。中身だけ持っていこう」


慎重に端末にコードを打ち込む。


──ぶぶー。

──ぶぶー。

──ぶぶー。


「……えっ?」


『3回連続パスワードミスのため、保護タイマー作動中。次の入力まで60分』


「っち……。重いが、仕方ない。本体ごと持っていくか」


だが――


その瞬間、アラームが響く。


『緊急事態発生。現在、デルタ地区にて侵入検知。

モチダチ装置作動。外部ルート全遮断を開始します。客員は、所定の退避ルームまで移動してください』


「くっ、こんなことになるとは……!」


男は焦りながらも通路を抜けようとするが――


「……エレベーター、動作しない? ロック……? 解除もできない!?」

辺りには、じわじわと広がる睡眠ガス。


「まさか……!」


そのあとのことは――

「大人の話」である。


* * *


一方、火星に向かう宇宙船では、穏やかな時間が流れていた。


挿絵(By みてみん)


ゆきなとエレナは、知らず知らずのうちに、新たな陰謀の始まりに近づきつつあった。


だが今はただ――

「うふふ……火星って、やっぱり赤いのねぇ」


「うん。今日は、のんびり眺めましょ」


ひいばあちゃんの笑顔と共に、星々の中へと滑っていくのだった。


火星到着――。


「おばあちゃん、あれ見える?」

「おおおお……あれかい?」

「そう。ずっと火星を調べた衛星だったんだって」


「ほええぇ……立派なもんだねぇ」


「エレナ、もう回収していいわよね?」


「はい。では――回収シーケンス、スタート」


小さな探査機が宇宙の静けさを抜け、回収作業を完了する。


「回収しました。お疲れさまでした」


その記録の一部は、小さなキーホルダーに加工された。


「はい、おばあちゃん。ネックレスにしてあげる♪」


「こりゃまた……いいわい。……おじいちゃんに持って行ってやりたいなぁ」


「ちょっと! 変なこと言わないの!」


* * *


「では――スペシャルタイムに入ります!」


「んっ、エレナ。コースセットして」


「はい、コースセット完了」


その時、船内に通信が入る。


『中央コンピューターより通信。今回は艦長血縁者を確認。高齢であることを考慮し、道徳試験を解除いたします』


「やさしいわねぇ……」


「では、ミラー転送侵入スタート」


「おばあちゃん、あの探査機が、この場所を見つけてくれたの」


「へぇ〜、あれが……」


* * *


「通過します。予定時間:2分」


……通過完了。


「っ……なんじゃこりゃあ!」


そこに広がっていたのは、かつてないほど美しく輝く――未来都市だった。


「綺麗……でしょ?」


その瞬間、再び通信が入る。


『ゆきな様、エレナ様。どのようにお呼びすれば?』


「まきでいいわよ」


『では――まき様。お戻り、歓迎いたします』


「今回は“いつも通り”の場所でいいかしら?」


『はい。納品で間違いございませんか?』


「間違いないわ」


『では、同じ場所へ納入お願いします。エレナ様、ご依頼の物も完了しております』


「ありがとう。あとで確認しておくわ。データもお願い」


『承知いたしました』


「ところで……介護用の車椅子みたいなものってあるかしら?」


『ございます。ですが、こちらの星では一般的に――パワードスーツを使用しますが、いかがですか?』


「いいわね。それ、採用。口座から引き落としておいて」


『ありがとうございます』


「じゃあ、今夜はホテルに泊まりましょうか。おばあちゃん、夕ご飯、一緒に食べましょ♪」


* * *


『天空都市、入港許可が出ました』


「ホテルも取れましたよ」


「ディナーも予約しといて。お腹すいたし!」


『今回は外の待機場から入場とのことです。転送キューブをご利用だとのことです。』


「えっ、うちからそのまま飛ばせないの?」


『セキュリティ保護のため、基地への直送は不可とのことです』


「……まぁ、確かに。セキュリティチェック、大事よね」


挿絵(By みてみん)


* * *


待機場に着くと、ホテルのフロントマンが待っていた。


「まき様、パワードスーツのご案内に参りました」


うさぎさんロボットが、ひいばあちゃんの両側を支えてそっと促す。


「では、おばあちゃん。この椅子に座ってくださいね」


「ほほう、これが……」


挿絵(By みてみん)


おばあちゃんが座ると、機械のアームがカシャカシャと音を立て、身体にフィットするように包み込んでいく。


「見えなくなっていく……なるほど、これもナノテクの繊維ってわけね」


「左様でございます。首元まで装着が完了すると、外見は通常の衣類と変わりません」


「おばあちゃん、立ってみて?」


「……よいしょっと」


すっと立ち上がった姿に、ゆきなもエレナも目を見張った。


「わぁ……すごい。辛さが全然なさそう……!」


「これはあくまで補助機能です。走ることも可能ですが、内面的な筋力低下が進行しております。

過負荷をかけぬよう、ご注意ください」


「はい、気をつけます」


「おばあ様には、ウェルカムドリンクをどうぞ」


差し出されたグラスを、ひいばあちゃんが口にする。


「……普通のお茶みたいね。おいしいわ」


「それは、スーツと身体の神経系統の意思疎通を促進する水でございます。

反応速度を改善し、過負荷の回避と、適度な筋肉刺激による増強効果もございます」


「へぇ〜……いいじゃないの! 未来って、やっぱりすごいねぇ」


笑顔が広がるひいばあちゃんに、ゆきなもエレナもそっと目を細めた。


青空の青い空の上で、家族の物語がまたひとつ――輝き始めていた。

天空都市おばあちゃんとのんびりします。

町の人たちとかかわりも持ちます。

どのように展開していくのか・・・こうご期待


まさかの1日3回目 本日15000行くとは思っておらず急遽です。 皆様 感謝申し上げます。 まもなく 銀河系を飛び出したりし始めます。 地元もどんどん忙しく! 

お好きなところにアクション・評価・ブックマークをお願いします。

モチベアップのためにぜひ・おねがいします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
次回、アイアングランマをご期待ください。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ