8/20
◆ 04
◆
地元の役場では、やはり窓口に立っても返答は同じだった。
日の高いうちに、ぼくは図書館に向かった。
朝から何も食べていなかったが、何も食べたいとは思わなかった。
取り憑かれたように、ぼくは図書館を目指す。途中で沢山のニンゲンに会っていたが、どれもこれも今日は全然、気にならなかった。一人の中年男性には、丁寧に道まで教えてやった。地元でもないのに。
彼はたまたまぼくが出てきた役場を探していた。運がいいですよ、とぼくは愛想よく彼に言って、彼も嬉しそうに、本当に、旅の方に親切にしていただくなんて、ありがとうございます、と丁寧に頭を下げて去っていった。
その後ろ姿を気持ちよく見送り、最後に銃で撃ち倒した。
憎かったわけではない。単なる習慣だっただけだ。




