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◇ 08
彼にどう伝えたらいいのだろう。
「みちるは、死んだ」
私は確かに、そう口にした。
しかし彼にはそれは単なることばの一つに過ぎないようだった。
「会わせてください、みちるに」
なぜなら、彼はまたそう迫ってきたから。
「死んだのですよ」
私は、空しく繰り返す。
彼が黙ったので、私はもう一度、繰り返した。
少しの間があった。
おもむろに、彼は立ち上がった。
右手の人差指をぴんと伸ばし、緊張した面持ちで。
その目はまっすぐ、私を見つめていた。
彼にどう伝えたらいいのだろう。
「みちるは、死んだ」
私は確かに、そう口にした。
しかし彼にはそれは単なることばの一つに過ぎないようだった。
「会わせてください、みちるに」
なぜなら、彼はまたそう迫ってきたから。
「死んだのですよ」
私は、空しく繰り返す。
彼が黙ったので、私はもう一度、繰り返した。
少しの間があった。
おもむろに、彼は立ち上がった。
右手の人差指をぴんと伸ばし、緊張した面持ちで。
その目はまっすぐ、私を見つめていた。