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エスカール国王視点

俺はベルトルト・エスカール。大国エスカール王国の国王だ。


我が国は大陸の一番南にあり、北に小国群があり、西にスカンディーナ王国と接していた。魔術と酪農が盛んな国だった。


我が大陸にはオースティン王国という大国があり、我らエスカール王国はいつもオースティン王国の後背を拝んでいた。

人口は1500万対2000万、国土は40万平方キロに対して48万平方キロ。我々が一番得意とする魔術分野においてもオースティンには大魔術師のガーブリエルがいるという具合に、いつも負けていた。


そんな我が国がオースティンに勝つにはその間にあるスカンディーナを取れば良いのだ。

しかし、スカンディーナも我が国の3分の2ほどの国力を誇り、簡単に我が国に屈するわけもなく、我が国の野望はここ数百年間敵わなかった。


スカンディーナの併合は我が国のひそかな野望だった。


そんな時だ。我が妹のドロテーアがスカンディーナの王太子に一目惚れしたのは。


我が父も俺もこれは好機だと思った。


妹が王太子の心を掴めば、より強い関係が構築できる。それに次の王は我が王族の血を引くものなのだ。うまく行けばいずれは併合できるようになるのかもしれない。


何しろ我が妹は魅了の持ち主なのだ。一旦肌を許せばその男を魅了するのは可能だった。たとえスカンディーナの王太子と言えども。


しかし、我らが目論見は、スカンディーナの王太子の婚約者のアンネによって儚くも邪魔されてしまった。彼女は我々の想定以上の魔力があり、ドロテーアの魔力では到底太刀打ちできなかったのだ。

妹が必至に王太子を魅了しようとしてもアンネの前では全く効かなかったのだ。


妹や我が父は粘り、なんとかドロテーアを王太子の側妃にすることに成功した。


側妃かよ、大国エスカールの王女が側妃とはなんとも情けないことだと俺は思わないでもなかったが・・・・。


一夜でも供に出来れば何とかなったのに、王太子は一度も妹のところに来ようとはしなかったのだ。

そんな妹だが、何とか薬で眠らせて、一夜をともにしたのだが、翌日アンネに会った途端に王太子の魅了は飛んでしまった。


我らは絶望した。


しかし、そんな妹の前にこの国最強の恐らく世界最強の魔術師ブルーノが現れたのだ。


ブルーノは妹とは逆でアンネに恋していたのだ。


俺たちはこれを好機と思った。


同情心からブルーノの心をつかみ、一夜をともにすることに成功したのだ。それから何度も妹はブルーノと同衾したのだ。


結局妹はブルーノの子を孕み、それを王太子の子だと偽って生んだのだ。


そして、ブルーノの心の闇に乗じて徐々に魅了をかけて、ついに代替わりして国王となった王太子夫妻を殺すことに成功したのだ。


しかしだ。なんという事だ。最後の最後でブルーノの魅了は解けて、アンネを殺させたと怒り狂ったブルーノの怒りが我が妹へと向かったのだ。


うまくいった時のために送り込んだ多くの魔術師がブルーノによって倒された。


我が国は、また、念願叶わず、新スカンディーナ王国というちっぽけな領地だけで満足するしか無かったのだ。


そして、苦節15年、ブルーノに対してアンネの娘が現れて反乱を起こしたとの報に、すわ好機到来とばかりに我が方も同じく参戦したのだ。


しかし、ブルーノは何をトチ狂ったのか、アンネの娘は無視して、こちらに向かってきたのだ。


ブルーノのためにまた多くの魔術師と兵士が失われた。


しかし、放っておいたアンネの娘は幸運にも次々に勢力を拡大。なんとブルーノをもやっつけてくれたのだ。


今まで我らの前に立ちふさがっていたブルーノがいなくなったのだ。やっと我が念願が叶う時が来たと我らは勇躍した。全戦力をかき集めてスカンディーナ王国に攻め込んだのだ。


王都はたやすく落とせたが、しかし、またしてもアンネの娘が立ちふさがったのだ。


それもそのアンネの娘をかの憎きオースティン王国が援助しているのだ。


その大軍の前に我らは抵抗虚しく撤退するしか無かった。


オースティンの大軍が攻め込んでくる前になんとしても王都で防衛を固めねば。


しかし、アンネの小娘の攻撃は激しく、我軍は多くの兵を失ってしまったのだ。


なんという事だ。これではオースティンに対抗するためにスカンディーナを併合するどころか、我が国自体が危急存亡の時を迎えてしまったのだ。


俺は最後に公爵や侯爵の軍勢をかき集めてなんとか6万の軍勢を集めたのだ。


スカンディーナの軍と言えども大半は戦には素人だ。戦なれしている我らの敵ではない。


私はそう言って全兵士を鼓舞したのだ。


私はこのときも負けるとは露ほども思っていなかった。



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ここまで読んで頂いてありがとうございます。
私の

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しかし、フランはそもそも前世は病弱で、学校にはほとんど通えていなかったので、女たらしの王子の事は諦めて青春を思いっきりエンジョイすることにしたのだった。

しかし、その途端に態度を180度変えて迫ってくる第一王子をうざいと思うフラン。
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