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魔剣師の魔剣による魔剣のためのハーレムライフ  作者: 伏(龍)
第4章

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迎撃準備

「で、桜はどうだった?」


 一狼に埋もれて蕩けている桜に今日の成果を聞く。


「う~ん……やっぱりというかなんというか面倒になりそうな感じだったかなぁ」

「っていうと、逆恨みしてそうな感じか?」

「だねぇ。今、私たちのことを一生懸命調べてるよ。まあ、桜達は一部の人達には有名だけど一般的には名前が売れてないから苦労してるみたいだけどね。情報収集のノウハウも知らないみたいだし」


 俺達はレイトークで塔の異変を解決したり、赤い流星盗賊団を壊滅させたりしているが、それを公表することはせずにむしろ伏せて貰うようにお願いしてきている。


 だから、レイトークの領主イザクやフレスベルク領主セイラと面識があったり、冒険者ギルドのマスター的役割のウィルさんと仲が良かったりする割に一般にはあまり名前が売れていない。

 下手をすれば冒険者ギルドでコツコツと依頼をこなしてギルド最高ランクになっている剣聖の弟子のメンバーの方が有名なくらいだ。


 しかも俺達を知っている人達は、本当にありがたいことに俺達が悪目立ちしたくないのを知っていてくれるので、今回のような迷惑な人達に俺達の情報を流すようなことはしない。


「まあ、それでもいずれは桜達の簡単な情報とか、この屋敷の場所とかはバレると思うけどね」

「それは仕方ない。別に俺達も隠れ住んでる訳じゃないし、地道に聞き込みとかすれば屋敷の場所位はすぐに漏れる。問題は俺達の情報を得て何をしてくるか。……なんだよな」

「もう、めんどくさいから『ちょんぱ』しちゃう?」

「こらこら」


 さすがにまだ何にもしてないうちからチョンパしちゃうのはまずい。かといって何かされてからでは遅い。だからこその桜の情報収集だろうに。


「かと言っても、いつまでもあんな奴らを気にしているのも馬鹿らしいのではないか?」


 確かに蛍の言う通りなんだよなぁ……どうしようか。いっそ……


「いっそこっちで場を用意しちゃうかな」

「のった!!」


 へ?なんかなんとなく呟いた言葉に桜がちょー喰いついて来た。どうやっても動きそうもなかった一狼のモフモフの中から飛び出してきた。


「桜に任せておいて!ちょちょいと情報操作して、近いうちに桜達にちょっかい出させるように仕向けるからそこで決着付けちゃおうよ」

「いやいや、ちょっと待て。それってこっちで隙を作ってわざと襲わせるってことでしょ。それはなんか違うんじゃないか」

「桜さん!」


 おお、葵。物騒なうちの女忍者にずばっと言ってやってくれ!


「いい考えですわ!さっそくおやりなさい。あんな男なんてさっさと ピーー を潰して、 ピーーもへし折って二度と使い物にならないようにしてあげるのが世の女性の為ですわ!」


 くっ、思わず自分の股間を抑えてしまった。なんて恐ろしいことを言うんだ葵。


「桜達の言うことも一理ある。どうせちょっかいを掛けられるならこちらの手の平で踊って貰った方が安全だし、対処がしやすい」

「まあね……確かにそうなんだけど。ちょっかい掛けさせるって言ってもどんな形を想定してるの桜は」

「うんとね……」


1.屋敷に忍び込ませて、罠と狼を使って捕縛。心を折ってから自警団に突き出す。

メリット ―罠と狼と使った屋敷の防衛の確認が出来る。

デメリット―あんな気持ち悪い男に敷地内に入って欲しくない。

2.恥をかかせる為に公衆の面前で決闘になるように持って行く。心を折って勝利して、厳しい条件で『契約』させて消えて貰う。

メリット ―すかっとする。

デメリット―ソウ様が勝てるかどうか分からない。 

3.謎の忍者に心を折られた後に暗殺される性戦士。

メリット ―とにかく片付く。

デメリット―別にない。


「いや!おかしいから!もう、2番くらいから考えるのが大分めんどくさくなってるでしょ、それ!

しかも全部において必ず心を折るとか怖いから!あと、2番だけど何で決闘相手が俺なの?蛍でいいじゃん!それにメリットとか考えるの面倒なら最初から使わなきゃいいでしょ」

「え~!でもなんか『これの利点は……』とか言った方が格好いいし」

「うん、それは頭の良い軍師タイプの人に任せようね」


 頬を膨らませてぶーぶー言っている桜は取りあえず放っておく。


「システィナはどう思う?」

「はい……こちらで場を用意するというのはいいと思います。やはりこちらの知らないところで動かれる方が怖いですから」


 システィナは目線を下げ、考え込みながらも場を用意することには同意した。


「何か気になってる?」

「……はい。やはりあの侍祭はおかしいです。出来れば落ち着いた状況で一度話を聞いてみたい所ですね」

「実力がどうこうって話?」

「はい。見た感じからの想像でしかないのですが、実力的には侍祭補になりたて位のレベルではないかと思います。そんなレベルの者を神殿が外に出すとは思えません。彼女は脱走者かもしれません」


 侍祭の世界は今一つ良く分からないが、地球の忍者の里みたいなものだろうか。抜け忍とか?


「脱走するとマズいの?」

「侍祭の職だったということは彼女は『契約』を持っているということですから……」

「ああ、なるほど。未熟な侍祭を外に出して問題を起こされれば神殿のメンツが潰れるってことか」


 まあ、それだけじゃなくて侍祭の影響力を考えれば未熟な侍祭が社会に出るのは本人の為にも社会の為にもよろしくないんだろう。


「神殿側としてはそうだと思います。ですが私が心配しているのはそこではなく神殿自体に何かがあったのではないかということです。神殿がきちんと機能していれば脱走などあり得ません」

「システィナ……」


 システィナがそこまで言い切るからには、おそらく絶対に脱走できないようなシステムがその神殿にはあるのだろう。それなのに未熟な侍祭がいるのはおかしい。そうシスティナは感じているのだろう。


長い時間を過ごしたであろう神殿が心配なのかシスティナの様子にはいつもに比べて憂いが見える。この心配を解消してあげる為にはシスティナが言うようにあの侍祭に話を聞く必要があるだろう。ただ、別れ際のあの目をみたらまともに話が出来るとは思えない。はぁ…そうなるとやっぱりやるしかないか。


「分かった。じゃあ、気はすすまないけど性戦士殿を迎え撃つ方向で考えよう」

「やった!さすがソウ様!で、1番、2番、3番どれにする?」


 システィナの要望を叶える為には、うっかり殺しちゃったり必要以上に恨みを買うのはよろしくないだろう。


「……2番、かな?出来れば対戦相手が俺じゃない方向で」

「2番かぁ。2番なら別に準備いらないかな。果たし状の1つも叩き付ければほいほい出てくると思うし、後は日程と場所と環境の設定くらいだよ」


 確かに、あの性戦士ならちょっと挑発するだけで良さそうだ。でも、わざわざこっちから果たし状とか出すのはこっちが気にしているみたいでやだ。


「出来れば、向こうからこっちに果たし状書かせる方向に誘導できる?」

「それだとちょっと情報操作が面倒になるけど……多分なんとかなると思うよ。ただ、そうなるとソウ様以外を対戦相手にするのは難しくなるかな。だって向こうはソウ様が桜達を支配してると思ってるんだから、戦うのは当然ソウ様でしょ」

「げ……マジかぁ。蛍、勝てると思う?」


 蛍は腕を組んで2つのたわわな果実を変形させる。おお、押し出されて着物のあわせから零れ落ちそうだ。


「相手がどのような力を持っているのかが分からぬ以上は確実なことは言えぬが、普通に武器だけの戦いならば負荷を外せばソウジロウの方が上だと思う」

「ただ、そううまくいかないと思いますわ。わたくしが見た感じではなかなかの魔力を感じましたから何かしらの魔法も使えると思っていた方が……主殿は魔力関係はちょっと弱いですから」


 蛍と葵の意見をまとめると『ガチの殴り合いなら勝てるけど魔法が絡むと危ない』ってことか。


「あんなのに負けたくないんだよなぁ……じゃあ、もし戦うことになったら蛍と葵の二刀流で行っていいかな?それなら身体強化も刀術も補正かかるし、魔力関係も対応できる」


 俺なら刀娘達を持てば彼女たちのスキルの効果を少しだけど受けられる。俺が刀にして持つより、人化して貰ってた方が戦力になるから擬人化を覚えた刀娘達は訓練の時以外は装備しないんだけど、今回のような場合ならかなり有用な方法だと思う。ただ、問題は……


「む……」

「くっ……山猿と?」


 2人の仲が悪いことなんだよね。


「何も山猿でなくても桜さんや雪さんでも良いと思いますわ」

「う~ん、桜は敏捷に補正かかるけど刀術も身体強化も無いし、小太刀だからね。

雪は柔術、刀術、敏捷に補正かかるから性能的には申し分ないんだけど、まだ意思疎通がないし無口なのかあんまり思いも伝わって来ないんだよね。相手の能力とか分からないんだから何かあったらすぐに知らせて貰いたいんだよね」

 

 その点、蛍は気配察知や殺気感知まで持ってるから相手の意図を即座に判断して危険を教えてくれる。


「……分かった、私は構わん。確かにソウジロウの言う通り、まかり間違っても負けぬようにするにはその選択がベストだろう」

「……はぁ、確かに山猿の言う通りですわ。主殿のためならばわたくし達の確執など些事もいいところでしたわ」

「うん、ありがとう2人共。その時はよろしく頼む」


「桜さん。その作戦、決行日を5日後くらいになりませんか?」

「え?多分出来るけど……どうしたのシス」

「私もあの侍祭と戦いたいと思います。魔断の修理が終わった後に、ご主人様と私の2人と彼ら2人が戦えるように調整をお願いします」

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