表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら孤児院育ち!? 鑑定と悪人限定チートでいきなり貴族に任命され、気付けば最強領主として国を揺るがしてました  作者: 甘い蜜蝋
新たな土地に夢を託して

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

85/287

アントダンジョン 安定運用開始

翌朝、まだ陽が昇りきらない時間。

 俺は村の広場に立ち、集まった冒険者や村人たちを見渡していた。

 今日からアントダンジョンの“正式な安定運用”が始まる。


「……こんなに来てくれるとは」

アリアが隣で驚いた声を漏らした。

広場には十数名の若い冒険者と、荷車や袋を持った村人たち。彼らは緊張しつつも期待に満ちた顔をしている。


「ギルドの依頼にして正解だったな」

カインが腕を組み、頷いた。

「これなら物資の回収も人手が足りる。俺たちだけじゃ、とても回せねえからな」


「支部設立の申請も、これで重みが増すわね」

ミーナは書類の束を抱えながら微笑む。「“実際に冒険者が動いている”実績があれば、本部も動かざるを得ないわ」



「静粛に!」

クローヴェが一歩前に出て声を張った。

「本日から、ハルトン領におけるアントダンジョンの運用を開始する! 依頼内容は“素材の回収”および“巣の安定化”。領主、挨拶を」


「領主……」

まだその呼び方には慣れないが、俺は深く息を吸った。


「諸君。これからの作業は、この村の未来を形作るものだ。アントの外殻も体液も、街道整備や建築に使える。

だが、油断はするな!ダンジョンは“生きている”。必ず予期せぬことが起こる」


俺は仲間たちを振り返り、声を強める。


「だから、俺たち《風切りの羽》が先導する! 各自、気を抜かずに行動してくれ!」


「おおーっ!」

冒険者や村人から声が上がった。



 ダンジョン前。

 湿った風が吹き出し、いつもより入り口がざわめいて見えた。

 モルネルが鼻をひくひくさせ、「もるっ」と短く鳴く。


「緊張してるのかしら」

アリアが笑う。


「いや、たぶん……中の様子を嗅ぎ取ってる」

俺は刀の柄に手を添え、慎重に歩を進めた。


「配置はこの間と同じだ」

トリスが低い声で言う。「先頭組は俺とカイン、アリア、ミーナ、前衛は俺とカインで抑える。後衛支援はアリアとミーナ。冒険者組は第二列」


「任せて」

アリアが弓を背に、短剣の柄を軽く叩く。

「今日は矢を温存しつつ、支援に回るわ」


「了解」

俺は短く答え、深呼吸した。



 中に入ると、湿度の高さが肌にまとわりつく。

 岩肌には蟻の行軍跡がびっしり残り、わずかに石英が光っていた。


「……見ろ」

トリスが顎で指し示す。

前方、複数のワーカーアントが土を運んでいる。人間を気にする様子もなく、せっせと巣を広げていた。


「今が好機ね」

ミーナが頷く。「討伐より“素材の確保”。回収優先で」


「了解。……全員、抜刀」


 俺の号令で剣や槍が抜かれ、空気が一気に張り詰めた。



「いくぞ!」

カインが先陣を切り、巨大な槍を振るった。

ワーカーアントの頭部を貫き、硬い殻が砕ける。


「アリア!」

「任せて!」

彼女の矢が素早く飛び、別のアントの関節を射抜いた。脚が折れ、土を抱えたまま倒れ込む。


「トリス、右だ!」

カインの声に反応し、俺は《王体術》を駆使して横へ跳ぶ。

迫ってきたアントの顎を刀で受け流し、刃を滑らせて首を断った。


「よし……!」


 後方では冒険者たちが「うおおっ!」と声を上げ、アリアの指示で安全に殻や体液を回収していく。



 戦闘は短時間で終わった。

 外殻は荷車に、体液は樽に詰められ、村人たちの手で広場へ運ばれていく。


「これが……村の未来を支える素材……」

若い冒険者の一人が呟き、感嘆のため息を漏らした。


「実感がわくな」

カインが槍を拭いながら笑う。「こうして形になれば、誰もが納得する」


「次は俺たちの番ね」

ミーナが帳面に記録を書き込みながら言った。

「これを“王家監察”への報告書にまとめる。……でも、その前に」


「前に?」

俺が首を傾げると、彼女は小さく口角を上げた。


「蒼晶の眠る洞についても“触れ方”を整えないと。……あなたの署名が重くなるわよ、領主」



 モルネルが荷車の横で「もるっ」と鳴き、子どもたちに撫でられている。

村の未来は、この素材から始まる。

だが同時に、蒼晶の眠る洞、未知のダンジョンが控えているのだ。


俺は夜空を仰ぎ、胸に熱を抱いた。


(これからだ。アントも、蒼晶の洞も、すべてを“都市の力”に変えてみせる)


評価してくれると、とってもとっても嬉しいです!

初投稿作です!みなさんおてやわらかにお願いします。

AIをとーても使いながらの執筆となっております。

あと、AI様にお絵描きをお願いするのにハマり中です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ