日常
翌朝、村の外れ。
草に朝露が残る中、俺とアリアは巡回していた。
「わあ……」
丘に上がったアリアが、小さく息をもらす。
「道がきれい。人も……顔つきが前と全然違う」
「前に進んでるんだ。みんなが」
「ふふ。だから私は、その前にある石をどかす役ね」
「石?」
「あなたがつまずかないように」
それってつまり――守るってことだろ。
思わず笑うと、アリアが赤くなって畑に視線をそらす。
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「……っ!」
畦でラビットが跳ねた。
「どうする?」
「畦を壊さないように追い払う。俺が左、アリアは右」
「了解!」
駆ける。
俺が小石で軌道をずらすと、アリアが走り込み、鞘で軽く誘導。
ラビットは森へ逃げ、畑は無事。
「弓、いらなかったわね」
「畑だしな。派手にやる必要ない」
「……あなたの“必要ない”、真似したいな」
そう言って、俺の肩の砂を指先で払う。
指が首筋をかすめ、心臓が跳ねた。
「隣にいると……落ち着くの。戦場でも、朝でも」
「俺も心強い」
「じゃあ、もう少しだけ――いい?」
彼女は半歩寄ってきて、肩が触れるか触れないかの距離。
顔は凛としているのに、どこか照れている。
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昼下がり。鍛錬場。
「今日は弓じゃなく剣で」
「危ないところは止める」
「止められたら、ね」
木剣がぶつかるたび、視線が絡む。
近い。息が触れる。
最後の一合で、剣を止めて、距離が詰まる。
「……さっきの畑、楽しかった」
「俺も」
「じゃあ次も。私の隣で」
囁くような声。
勝負はつかずに終わったけど、胸の中の勝敗は決まっていた。
⸻
夕方、仮市場の区画。
商人同士の言い争いに、ミーナが割って入る。
「今日はお試し。勝負は明日、数字でしましょう」
「……なるほど」
すぐ収まる。やっぱり商人は強い。
「あなたが後ろに立ってくれると、やりやすいですね」
「それは……良かった」
「……夫婦みたい、って言われそう」
「なっ……」
「冗談です」
でも耳が赤い。冗談じゃない顔だ。
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夜、井戸端。
アリアとミーナが同時にこっちを見て、同時に視線をそらす。
歩み寄ると、ふたりとも半歩ずつ寄ってきた。
「今日はいい日だった」
「数字でもいい日でした」
「じゃあ、いい日だ」
両隣から声が返る。
ネルが「キュイ!」と鳴いて、笑いが広がった。
「明日も一緒に、前へ進もう」
「ええ」
「はい」
星が出る夜。
“半歩”の距離が、確かに近づいている
初投稿です!みなさんおてやわらかにお願いします。
AIをとーても使いながらの執筆となっております。
投稿した後にわかりやすくアレンジしました。
投稿直後の修正すみません。




