表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したら孤児院育ち!? 鑑定と悪人限定チートでいきなり貴族に任命され、気付けば最強領主として国を揺るがしてました  作者: 甘い蜜蝋
新たな領主、新たな秩序

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/287

将軍蟻の威圧

蟻の巣の奥――空気が一段と重くなる。

通路を抜けた先は、天井の高い広間だった。

壁一面には白濁した卵嚢が積まれ、粘つく匂いが鼻を突く。

その中心に、他とは比べ物にならない巨体が鎮座していた。


「……あれが」

俺は無意識に喉を鳴らした。


全長は人の三倍。黒曜石のように硬質な甲殻。

顎は鎌のように反り返り、一振りで岩を断ちそうな威圧を放っている。

ジェネラルアント――将軍蟻。


「こいつが群れの指揮官か……」

ルークが低く呟き、剣に手を添える。


「ソルジャーアント十数体、護衛についてる」

ディルが素早く数を数える。

「前みたいに斜め突破は通じねぇぞ」


アリアが眉をひそめ、弓を握る手に力を込めた。

「しかもあの顎……一撃でも当たれば即死級ね」


「……やるしかない」

俺は《洞察眼》を発動し、視界に淡い光を重ねた。



(弱点……どこだ?)

顎は厚く、脚の節も重い。頭と胸の継ぎ目は狭く、攻撃を通す余地が少ない。

だが確かに――胸部の後ろ、腹とのつなぎ目がわずかに薄い。

(ここだ。ただし守りは固い。ソルジャーに囲ませて、近づかせないようにしている)


「トリス?」

ミーナが心配そうに声をかける。


「胸と腹の継ぎ目……そこが弱い。でも、ソルジャーが壁になってる」


「つまり、まず護衛を崩す必要があるってことね」

アリアが頷いた。


「その通りだ。――全員、聞け」

俺は《采配》を展開し、仲間に指示を飛ばす。


「ルークは正面で押しを受けろ。アリアは援護射撃、弱点は脚の関節。ディルは影のように背を狙え。エルムは俺の合図で突きを入れる。ミーナは火は温存、光で通路を作ってくれ」


緊張で全員の肩が硬くなる。だがその呼吸は揃っていた。



「ギチチチチ――!」

一斉に響く咆哮。

ソルジャーアントが前列を組み、まるで盾兵のように突進してくる。


「来る!」

ルークが前に出て、剣で顎を受け止めた。火花が散り、腕に衝撃が走る。

「ぬうっ……! 重ぇ……!」


「エルム、右の脚!」

「は、はい!」

エルムの槍が関節に突き刺さり、ソルジャーの動きが鈍る。


すかさずアリアの矢がその脚を断ち切った。

「一本目!」

「ナイス!」


「任せろ!」

ディルが影のように背後に回り込み、頸を切り裂く。


一体、二体と倒していくが――。


「まだ十体以上!」

ミーナが光で視界を確保しつつ叫ぶ。


「押し切れない……!」

エルムが必死に槍を振るうが、数に押されて後退しかける。


「エルム、下がれ!」

俺が肩を掴んで引き戻すと、顎が目前をかすめた。


「ひっ……!」

「大丈夫だ、俺が見てる!」



(列の中心を……潰せ!)

再び《洞察眼》を研ぎ澄ます。

中央に一際動きの少ない個体。顎の開閉角が僅かに違う。――あれが合図役だ。


「中央だ! アリア、二連矢! ディル、背に回れ!」


「了解!」

矢が二本、正確に飛び、中央個体の脚を射抜く。

ディルがその背を裂いた瞬間、列全体が乱れた。


「崩れた! 押せ!」

ルークが吼え、仲間たちが一斉に踏み込む。


次々とソルジャーが倒れ、広間の床に転がる。

だが――。


「ギチ……チチ……」


低く響く音。

広間全体が震えた。

ジェネラルアントが、ついに動き出した。



「来るぞ……!」

ルークが剣を構えた瞬間、巨大な顎が振り下ろされた。


「ルーク!」

俺が叫ぶより早く、剣が受け止めたが――。


「ぐっ……重っ……!」

地面が抉れ、ルークの足元が沈む。

剣の刃が軋み、火花が散った。


「なんて力……!」

アリアが目を見開く。


「一撃で岩を砕ける……これが将軍か」

ディルが苦々しく吐き捨てた。


「全員、下がれ!」

俺の叫びで、仲間たちは一旦距離を取った。


ジェネラルは動きを止め、威圧だけで場を支配する。

顎の開閉ごとに空気が震え、背筋に冷たい汗が伝った。


(これまでの敵とは次元が違う……!)

初投稿です!みなさんおてやわらかにお願いします。

AIをとーても使いながらの執筆となっております。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ