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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2018年5月

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メイドカフェブームは廃れたけど意外とメイドカフェはいまも残ってるし、なろうからの書籍化ブームが終わってもなろうがなくなるわけではないだろう

 さて2000年代に一大ブームを巻き起こしたメイド喫茶ですが、もともとは2001年ごろにエロゲの「Piaキャロットへようこそ!!」のコンセプトカフェなどができそういったウエイトレスさんがコスプレする形態の店が他にもでき2005年に電車男がマスコミに取り上げられてそこにでてくるメイド喫茶も脚光を浴びブームになり地方にも同形態の飲食店は広まっていった結果として一時期メイド喫茶は全国の大きな都市にも出来ましたし小説の中にもメイド喫茶がでてくることが珍しくない時期がありましたが、2007年には大失速して、その殆どが2010年までには淘汰されていきました。


 ぼくたちは勉強ができないでメイド喫茶が出てきて懐かしいなと思ったりもしたものです。


 ただ首都圏だと意外と残っているメイド喫茶はあって、私の第2の地元になりつつある大田区蒲田西口にもメイド喫茶が現在でも一軒残っていたのにはびっくりしました。


 実際東京の歓楽街でないメイド喫茶事情はかなり厳しかったようで、オープンから半年持てばいい方、3ヶ月足らずで閉店や早いものでは1ヶ月にも満たないまま客がこずに閉店といった事も事例も少なくなかったようです。


 最も飲食店というのは立ち上がらずに1年以内に閉店に追い込まれる店も多いのですが、メイド喫茶について言えば単純に給仕する女の子にメイドの格好させればいいんだろうという安易な店が多かったこともあったでしょうし、内装がちゃちい・メニューがまずい割に値段が高い・メイドさんが思ったほどかわいくないなどもありますし、地方ではそういった店に入るのが奇異の目で見られたというのもあるのでしょう。


 メイド喫茶に入るのとキャバクラに入るのではキャバクラのほうが一般的にはずっと気軽であるということなのでしょうね。


 元々秋葉原でメイド喫茶が流行ったのは電気部品関係のオタクの場所から萌えのオタクの場所に移り変わりつつあったことや秋葉原の雑居ビルの4階や5階が1フロアだけ空テナントという状況が多くありそこをうまく利用できたというのもあったのでしょう。


 秋葉原においては殆どは電車で来ているため駐車場の問題も少なく歩いている人間もオタクが多く比較的駅の近くの雑居ビルが多い秋葉原においてのメイド喫茶の出店方法を、そのまま表面だけ模倣してなおかつオタクが少ないその他の場所にも持ち込むのが無理があったのでしょうね。


 アニメイトなんかは意外と地方にも残ってますけど。


 同じことはセーラー服などのコスチュームをうりにしたイメクラがほとんど淘汰されて残ってないことにも通じそうですが、メイド喫茶やイメクラはあくまでも隙間産業つまりニッチの需要を満たすということはできてもキャバクラやヘルスなどと入れ替わることはできなかったのでしょう。


 2000年代のケータイ小説もおんなじように後半には失速して2010年台には書籍化作品はとんと見なくなりましたが、ケータイ小説の失速からそのままなろうに狩場を変えただけの編集部などもあるようで。


 2014年にはボーカロイドブームは終焉したとも言われてますがこれも素人が作ることでプロのようなカセがなく皆が遊んで楽しむということでいろいろな発想があったものが、動画と歌い手と組んでのだんだん派手な売名ツールとしてボカロを使う商業派ボカロPが増えニコニコで人気と知名度を獲得したら、売名という目的は完了してしまいニコニコで動画投稿するペースがどんどん落ちていくことでボカロが投稿されなくなるというのがあったと思います。


 なろうでもナロウ内での知名度を上げての結果としての商業での売名つまり”なろうで年間一位”などの箔付けが欲しかっただけの作者もいたように思います。


 私としてはなろうからの書籍化ブームがおわって、書籍化される数が少なくなる代わりに一つの作品が十分な数が売れるようになり、なろうでもレビューを書いては消したりする非常識な行為がされない健全なサイトになってくれたほうがいいとは思いますけどね。


 最も金が絡まなくても多くの人に見てもらいたい欲求からはなれられられない気もしますけど。

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