イケメンと不細工・なんで人間には差があるのか?それは神様が人間を作るのに疲れたから。
人間にはどうしてイケメンや美人と不細工が、頭のいいものと悪いものが、リア充とコミュ障がいるのか。それは全部人間を作った神様が人間を作るのに疲れたからだったのです。
「あーもう、疲れた、なんで私一人で人間をえんえんと作り上げないといけないのかしら
とりあえずこの子の名前は皇公人にしておきましょうかね」
そう言いながら黄土をこねて人間を作ってる私の名前は女媧。
上半身は人間で下半身は蛇の創造神ですよ、封神演義を知ってる人は名前くらいはしってるかもね
ちなみに私の兄は伏義というのですが……。
「うむ、コレは良い縄ができた」
あっちは縄とか網とか釣り竿とか法律とかを作ってるのですが、人間を作る手伝いはしてくれません。
もともと私たちは、私達の父と父の敵対者の戦争で起こされた大洪水の唯一の生き残りなのですが、法律や制度とか道具を整える前に人間の作るのを手伝ってくれませんかね。
とは言え天帝に
「お前たちは夫婦になり子を残すように」
と命じられたときに
「いやいや、兄妹で夫婦になって子供作るわけにはいかないでしょう」
と断ったのは私ですからしょうがないですけど。
「ん、縄……これを使えば手っ取り早く人間をたくさんつくれそうな気が」
疲れていた私がそう考えたとして誰が責められるでしょうか。
早速私は、伏義の作った縄を一つ貰い受けその縄を泥の中で引き回し、これを引き上げて泥が滴り落ちるときに人になるようにしたのです。
「そーれ、人間よどんどん生まれなさーい!」
縄から滴り落ちる泥がどんどん人間になっていきます。
「私ってば頭いいー、でも、あれなんか不細工だし、頭も悪そうだし、コミュ障になりそう……けど、まあいいっか。
名前は……ああああ……じゃさすがにダメだろうから、山田太郎、次郎、三郎、四郎でいいわね」
そうしてたくさんの人間ができたわけだけど、私が最初に手間をかけて作った人間はイケメンの金持ちや高貴な人間になったけど、縄から滴って出来た人間は貧乏人や愚か者になっちゃったんだよね。
でも、まあいいよね、てへ、私は悪くないもん。




