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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2018年5月

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全ガンダム大投票のキャラクター部門の結果を見るとロボット物は中高年層がかろうじて支えてるような気がする。

 さて、私は小学生の頃ガンダム三部作のテレビの再放送を何度も見直しガンプラもめちゃ無茶はやった世代の人間です。


 そして少し前ですがガンダムの全てを網羅したデータベースから、人気作品や人気キャラを視聴者が選ぶ史上初の「全ガンダム大投票」というものが行われました。


 それで作品別キャラクター部門で優勝したのが鉄血のオルフェンズの主人公”オルガ・イツカ”です。


 その下にシャア・アズナブル、アムロ・レイ、カミーユ・ビダン、キラ・ヤマトなどが続いています。

 これを見て私が思ったのは”ロボットアニメを現在純粋に楽しみにしてるのは40代以上の中高年で若い人はネタとしてからかって楽しんでるだけなのではないか”ということです。


 正直に言えば鉄血のオルフェンズは糞アニメとされてますし、オルガ・イツカの人気もニコニコなどの死に芸やオルガBBによるネタキャラとしての知名度によるものであって作品内でのカッコイイキャラだからではないと思うのです。


 それはガンダムシードのキラやアスラン、シンなどにも通じるものがありますが。


 私などはガンプラやそれ以前のマジンガーやコン・バトラーなどのダイカスト超合金、ゾイドなどのロボット玩具も好きだった人間ですが、いつからかそういったもので遊ぶのは幼稚でダサいみたいに思われるようになったように思います。


 そうなった原因の一つはコンピューターゲームだと思うのですが、もう一つは美少女フィギュアと同列に扱われているのかなとも思います。


 私の小学生のころは模型専門店が結構有って新しいガンプラが発売されるのをみんな楽しみにしていましたが、現在のガンプラの扱いはごく一部のマニアが楽しむものであって子供がかうのを楽しみにするものではなくなってしまったのかなともおもうのですね。


 1990年代には絶対無敵ライジンオーなどの”エルドランシリーズ”や勇者王ガオガイガーが最後になった”勇者シリーズ”などがありましたが勇者シリーズの終了の理由は直接的には玩具売り上げの低迷により採算がとれなくなったからと言われてます。


 そしてガンダムの監督である富野由悠季氏はこの際に「ロボットアニメの終焉がはっきりしたから、ガンダム以外のロボットアニメを作ることにした」と言ったようです。


 実際にこの時点でロボットアニメは終わったと見えていたのでしょう。


 そしてロボットアニメの人気低下は新世紀エヴァンゲリオンの影響もあるように思います。


 エヴァンゲリオンは厳密にはロボットではなくウルトラマンのような巨人が南極からやってくる別の巨人を撃退するという意味でロボットアニメではなく、特撮もしくは怪獣映画のアニメ化でありその影響はいろいろな意味で大きかったから似たような構造の”ラーゼフォン””蒼穹のファフナー””創聖のアクエリオン”などが作られていったのだと思う。


 それでも2000年代はゾイドやトランスフォーマーなどのロボットアニメ&玩具はまだなんとか息があったし”ガンダム00””マクロスフロンティア””コードギアス反逆のルルーシュ””天元突破グレンラガン”のようなヒット作品も有った。


 だが、ガンダムとマクロスは古くから続いているシリーズだし、コードギアスはロボットの魅力ではなく主人公ルルーシュの特殊な能力や人間関係による面白さがメインでナイトメアフレームによる戦闘がうけたとも言えない気がする。


 これはグレンラガンにも同様なことがいえたし、両作品ともに関連玩具が子供がよろこんで買うというものではやはり無くなっていたと思う。


 で、2010年代の現状のロボットアニメはこれと行ったヒット作品があるようには思えない。


 強いて言うならガンダム系ではガンダムUCやオリジンとビルドファイターズだがUCやオリジンなどは宇宙世紀好きが喜んで見てるだけだろうしビルドファイターズはガンプラアニメであってロボットアニメですらない。


 私は以前に”これからの時代娯楽作品などで生き残っていくのは子供のうちから親しまれているものじゃないかな”というエッセイを投稿しています。


 日曜の朝にやってる仮面ライダーや戦隊モノ、プリキュアなどがなんだかんだで廃れてないのにロボットものが廃れてしまったのは元祖ガンダムが好きな世代に合わせようとして子供向けの作品として作られてないからなのかなと思うんですね。


 ゲームのスパロボのおかげで昔のロボットアニメにも脚光が当たる事があってもそれに関連する玩具が発売されて売れるようにならないのが致命的なんだろうとおもいます。


 子供に仮面ライダー変身ベルトや戦隊もののロボットの玩具、プリキュアの変身ステッキはなんだかんだで売れてるんだから、子供に売れるロボットの玩具を取り入れた子供が見れるロボットアニメというのを日曜朝にやれば将来的には戦隊でないロボットのおもちゃが売れてロボットアニメも受け入れられて、その結果として大人向けのアニメも復活できるかもしれないとも思うのだけどな。


 アンパンマンとかポケモンがなんだかんだで長く人気なのも子供が見るからだと思いますし。


 この構造は現在のラノベも同じようになってる気がするので子供に受けるラノベというのが必要になってきているのかもしれません。


 漫画だとコロコロとかがまだありますけど、ラノベには同様の存在はないですからね。


 昔は少年ジャンプなども小学生が読んでいてそのまま成長しても読み続けたというのが発売数の拡大につながっていた気がしますが、そもそも今は子供の数そのものが減ってるというのもでかいでしょう。


 小学生が読むには血なまぐさすぎた気もしますけど。


 もっともロボットを含めたSFが衰退したのは昔は技術が発展したら将来はこんなことも実現するかもというワクワクがあったんだと思うけど、実際には今からさらに技術が発展しても現実になりそうな感じがしないからというのも原因でしょうしやっぱりロボットものの復活は難しいのかも?


 ガンダムの中では水素電池を使った電気自動車がメインだったはずで、現実のヨーロッパではディーゼル車から電気自動車に置き換わりつつあったりするみたいですけど、小型核融合炉を使った巨大ロボットとか宇宙コロニーとか宇宙船とかワープ航法とかは実現する気はしませんしね。

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[一言] >>子供に仮面ライダー変身ベルトや戦隊もののロボットの玩具、プリキュアの変身ステッキはなんだかんだで売れてるんだから、子供に売れるロボットの玩具を取り入れた子供が見れるロボットアニメというの…
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