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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2018年5月

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図書館で文庫本を貸し出さないでと文藝春秋の松井清人社長はいったがそれで売上が回復することはないと思うんだけどね

 さて、漫画村とは別の話しであるが昨年の全国図書館大会で文藝春秋の松井清人社長の発言を皆さんは知っているだろうか。


 ”図書館における文庫本の貸し出し増加が市場縮小の一因”


 ”文庫本くらいは自分で買うという意識を持ってもらわないと、本を買う習慣が失われてしまいます”


 漫画村の件でも思ったが”無料であったから読まれた”ことは”書店で正規の金額を出して買って読む”ことに直接つながるわけではないと思う。


 であれば無料をやめれば本は正規な金額で金を出して買われると考える時点でもう現状に即していないのではないかと思うのです。


 もちろん無料で読めるからと金を出して買っていたかもしれない人間が金を出さなくなってしまう場合もあるでしょうし、逆に無料で読んだけど手元においておきたいからと正規に金を出して本を買う人もいるでしょう、私などは蔦屋のレンタルで読み始めた聖☆お兄さんを結局書店で買ったりしてますし、逆にラノベはなろうで読めば十分とほとんど買わなくなってしまいましたし。


 文庫本くらいはと言われてますけど、本は読まなければ死ぬというたぐいのものではない娯楽であるから食費や水道光熱費、家賃、携帯電話料金などより優先されないのは当然だが、最近は生きていくために最低限必要なこと以上に金を出すことが難しい人間が30年前などより明らかに増えているはずだ。


 なにせ平成7年~平成27年の20年間で平均的な世帯年収は122万、月収で10万ほど減少していて、地味に物価は上がり様様な名目で金を取られ税込み給料が上がらないどころか下がっている最悪のスタグフレーションがずっと続いているのだから。


「若者の○○離れ」というのも単純にカネがないからそうなってるに過ぎないのを高度成長期やバブル期が新入社員であった現在の50代以上中高年層には理解できないらしい。


 スマホは基本無料だからカネを使わないんじゃなくてつかえるだけのカネがないから無料で出来るスマホでの暇つぶしにみんな走るのだし、図書館で文庫を読んだりするのもカネがないからにすぎないのではないかと思う、住んでいる場所にもよりけりだろうけど図書館がすごく近くにある人の方が少ないだろう。


 なんでそうなったかといえば正規社員を切り捨てて派遣社員にしたり、多量にリストラして人件費を削ってきたからだろう。


 何故物が売れないのかと言えば給料が安いから、将来が不安だからとしか言えないわけで、人件費を削って利益を上げるのは労働者の購買力を下げるわけだから最終的には市場も右肩下がりになって当然で衰退を招くだけだとわかってるはずなんだけどね。


 それはともかく例えば発売日から2ヶ月立って返品された書籍は最後どうなるかといえばシュレッダーで裁断してしてゴミにされてしまう。


 そんなことをするなら警察の留置所や拘置所、刑務所などの暇つぶしのための貸し出し用図書に送ってみてはどうだろうか?


 こういった場所では本以外の娯楽を持ち込むことは出来ないので暇つぶしにはだいたい本を読んでるか、寝ているかなので、留置所なら20日位で出れるがその他に出来る暇つぶしがないからと本を読んだことで読書の楽しさに目覚めるかもしれない。


 もしくはレンタルビデオが新作・準新作・旧作でレンタル料金が違うように、売れ残った衣類がシーズンが変わる前には割引されるように、返品された本は半額や100円で売ればブックオフに利益を奪われたなどと言わなくてもすむと思うのだが本の場合は再販売価格維持という制度があるので難しいようではある。


 ただこれ時代にそぐわないものになってるので制度そのものを変えるべきだと思うんですけどね。

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