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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2018年4月

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TRPGがなんだかんだでほそぼそと生き残ってるのを見れば出版業界の危機はラノベの危機ではないのかもしれない

 さて小説家になろうの作者さんや読者さんの中にはTRPGをやったことがある方は結構いるようだが知らない人のほうが多いでしょう。


 なろうにはTRPGのリプレイを掲載する事ができてそれがジャンルとして独立していてもリプレイってなんだという人も多いでしょうね。


 TRPGとはテーブルトークロールプレイングゲームで剣と魔法と学園モノや世界樹の迷宮のもとになっただろうウィザードリィや、ドラゴンクエストのもとになったであろうウルティマのようなコンピューターロールプレイングゲームの元になったものですね。


 遊び方としてはゲームマスター(以下GM)と呼ばれる立場の者がダンジョンやモンスター、トラップなどの障害やシナリオを用意して状況設定などを説明し、その他のプレイヤーはファイター、シーフ、クレリック、メイジなどの職業やエルフ、ドワーフ、ハーフリングなどの異種族のプレイヤーキャラクター(以下PC)の役割を担当してモンスターを倒したり、トラップを回避したりしたりしてダンジョンボスを倒すのに熱中したりしたものです。


 でその様子を台本型式で書き起こすのがリプレイですね。


 私がTRPGに出会ったのは高校生のころパソコン雑誌のコンプティークでダンジョンズ&ドラゴンズ(以D&D)のロードス島戦記を呼んだのが始まりでした。


 そのあと、ロードス島戦記のTRPGリプレイはオリジナルのシステムを使うようになりパソコンのRPGにもなっています。


 この頃のTRPGは主にボックスタイプと言われる大きな箱にルールブックとキャラクターシート、20面ダイスなどのゲームに必要なものが一式入っているが値段が5000円ほどする高価なものでした。


 しかしトンネルズ&トロールズ(以下T&T)のように翻訳された時に最初から文庫で安いルールブックもあり、其後に日本で最も遊ばれたでろうソード・ワールドRPGが文庫で発売されるとかなりの人気となり毎週どこかの公民館でコンベンションが開催され自由に参加できたり、TRPGサークルも結構あり空なりにブームと言える状態にありましたました。


 みんなで物語を作り上げるというTRPGは勝敗を競うものではなく誰でも楽しめる良い遊びだと思います。


 しかし、ルールブックの粗製乱造、シナリオ作成や判定に関してのGMの負担の多さ、決まった時間にそれなりの人数を集めないといけないという遊び方、さらにはマジックザギャザリングのようなトレーディングカードゲームの発売によりTRPGはどんどん衰退していきました。


 しかしながらニフティサーブのFTRPGSのようなパソコン通信の時代からチャットや掲示板を用いたオンラインセッションも存在していたこともあり、其後もインターネットでのセッションがそれなりに続けられていたように思います。


 そんなTRPGですが現在でも完全に失われたわけではなく秋葉原などには専門ショップもありルールブックなども結構販売されていますし、コンベンションも開かれていたりするようです。


 ただし昔に発売されたシステムのリメイクが多いのも事実ですが。


 またケータイ小説のサイトもなんだかんだで生き残っていますしそれが金になるかどうかと言うのは別としてもラノベの文化というのはおそらく完全に廃れることはないでしょうね。


 それにしてもまたワイワイと多人数でTRPGのセッションをしたいなぁと思います。


 土日が休みでないとやはり難しいのですけどね。

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