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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2018年2月

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最近は書店の四六判ラノベの棚の状況が結構やばいみたい

 さて、久しぶりに駅ビルの中の書店へ行ってラノベコーナーを見てこりゃやばいと思いました。


 文庫の方はまだ良いのですよ、シリーズ全巻揃っていたりして綺麗にまとまっていたので。


 しかし最近のなろうラノベのメインっぽい四六判コーナーは売れ線っぽいタイトルの最新刊ばかりでちっともきれいに並んでません。


 人気のシリーズの5巻と6巻とかしかならんでなくて、一巻目がほとんどおいてない状況の棚を見て私が思ったのは。


 ”これどうみてもこの書店では四六判の新規読者を捨てて既に買っている読者のシリーズ買いに頼ってるな”


 ということです。


 例えば久しぶりに何か買おうかと思って本棚を見ても最新刊である3巻だけが棚においてあるシリーズを見てまず3巻を買って読んでみたいと思うかというと少なくとも私は買いたいとは思いません。


 逆に文庫で30巻ほど出てるシリーズ物が全部揃ってる場合の1巻から読むかというと1巻だけ買ってみた上で読んで面白かったら少しずつ買い揃えていったでしょう、昔なら。


 最近は書店の本棚を見ても全く食指が伸びないのはなろう作品で十分満足できてしまうからだとは思いますが。


 アマゾンでポチってると気が付かないのだけど背が高い四六判だと書店の棚が文庫より棚の数が少なくなるし、次々に立ち上がってるレーベルがとにかく棚を確保するためにどさどさ新刊を出し続けた結果、現在は早い場合は発売後一週間くらいの別レーベルの発売日で売れない本は返本されていっているらしい。


 四六版の棚で平積みでシリーズが揃ってるのは”オーバーロード””幼女戦記””転生したらスライムだった件”くらい?


 結局本屋さんで視線近くの場所や平積みなどのいい場所の棚を取れない出版社はきついままなのでしょう。


 もちろん本の買い手のお財布の中身にも限度があるから既に売れてる実績のある本の最新刊をおいておく必要はあるんでしょうけど、ちょっと極端すぎるように思います。


 もっともラノベの売上は上がってるわけでないのに、レーベルが増えて出版される数がどんどん増えていけば一つ一つの売上は分散してくのは当然ですけどね。


 しかしながら昔に大流行したけど今ではほぼ書店から消滅したゲームブックや仮想戦記、ケータイ小説のことなどを考えると四六判ラノベもかなりやばい状況な気がします。

 仮想戦記なんか艦これの影響で人気が再燃してもおかしくなかった気もするんですけどね。


 とはいえ下手な火葬戦記を読むより提督の決断とか太平洋の嵐みたいなゲームをやったほうが楽しいかもしれないしうけそうなネタがつきてしまったのかもしれませんけど。

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