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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2016年・2017年10月まで

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主人公に肉体的に強大な力を手に入れさせるなら本当はそれに相応な自制心もちゃんと与えないと大変危険

 さて、神様から超絶強い力を与えられた元はいじめられっ子学生やニートのチート主人公がもし世間一般の幸せな人間に対して嫉妬や怒りを抱いたまま強大な力を与えられて転移させられたらどうなるでしょう。


 おそらく附属池田小事件や秋葉原通り魔事件のような惨劇がその異世界に多発することになると思います、そしてそれは異世界人にとっては災厄以外の何者でもないでしょう。


 空手などの格闘技や剣道や柔道などの武道では、肉体の強さの鍛錬とともに精神修養による自制心を鍛えることも重要視されます、されるはずです、絶対とはいえませんけど。


 そして私も一応剣道の初段の免状をもっていますけど、案外昇段試験はめんどくさく実技・形・学科の試験があります。


 要は高い段位を得るためにはただ試合に勝てれば、強ければいいということではないのです。


 段位が高くなれば何かトラブルを起こした時に全日本剣道連盟は何をやっていたのですかと組織の問題にもなる可能性があるから当然ではありますね。


 そして竹刀でも生身の人間の喉を全力で突けばおそらく人は殺せます。


 木刀で面つまり頭を全力で打てば同様に殺せます、小手を打てば骨を砕けます。


 竹刀や木刀は凶器になりえるのです。


 ですからそういったものを不要に振るうことを最大限戒めます。


 昇段試験で行われる一見無駄に思える型や座学の筆記試験も人を傷つける力を手に入れた人間が、それであるからこそ人を無駄に傷つけないようにするために必要なのですね。


 これは自動車免許にも学科試験があるのと同じでしょう。


 車が運転できるかどうかだけが問題なら実技試験だけやらせればいいはずです。


 しかし自動車は凶器になりえますから学科試験も必要なわけです。


 もっとも速度制限などはちゃんと守られているともいえませんけど。


 そして強い力を得るほどに、自制心もより強さを求められます。


 ムカつく相手をぶん殴ってやりたいと心のなかで想像するのはまあ誰でも少しはあるでしょう。


 しかし、酒が入ったらからと誰かに暴力を振るうことは現実でもよくあります。


 と言うか私の同僚に仕事はとてもできるんだけどめちゃめちゃ酒癖が悪くて酔っ払うと見知らぬ他人を蹴っ飛ばした利権あKになったりする人がいました。


 酒は怖いです、はい。


 そして、自分より弱いが幸せそうだと思う相手に理性的なブレーキを踏めずに暴力をぶつけてしまったのが附属池田小事件や秋葉原通り魔事件だと私は思います。


 それこそ魔王を倒せるような力を与えられた勇者級の人間がラブラブバカップルをみたら切れてカップルに”リア充爆発しろ!”と爆発魔法を叩き込んでしまってはむしろ魔王より手がおえません。


 むしろ異世界から魔王より悪質な”怪物”を呼び込むことになるでしょう。


 なにせ勇者は魔王を倒せるだけの力や特殊能力があるはずなのですから。


 俺は強くなった!俺の力こそが正義!そしてリア充は死ね!好みの異性は全員俺のハーレム要員だ!と好みの異性以外は全部殺して強制的にハーレムを作る恐怖政治を行いだすかもしれません。


 とは言えむしろ最近の魔王はむしろ勇者より理知的だし、わざわざいろいろな危険を犯してまで勇者召喚する必要あるのかなという気もします。


 まあ召喚時に社会に対して悪意が強すぎる人間は召喚される側に選ばれないと思いたいところです。


 ちなみに物理的な力や権力を手に入れれば誰からもちやほやされるわけではありません。


 ダモクレスの剣のエピソードや徳川幕府の将軍が毒味をわざわざ2回以上させたりしていたり、漢の高祖の劉邦が有能な部下を何人も粛清したりしていますが、むしろその地位を奪われまいと人間不信に陥る可能性が高いです。


 低い地位のものが高い地位についたらなおさら俺にもチャンスは有ると思うものが増えますからね。


 そして心が弱った時に優しく綺麗な甘い言葉を駆使する優しいように見える人間に付け込まれ、苦言を吐く忠臣が粛清されるというのもお約束ですね。


 何億円かの宝くじが当たったとか遺産を相続した後、それを狙う自称親戚とかに全部むしり取られて不幸のどん底に陥る場合もありますし。


 まあ、そんな現実的なことをファンタジーなどにガチガチに適用させても楽しくならないのも事実ですけど、本来はそういうはずなんだということをわかっていたほうがいいんでないかなと思ったりします。

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