「フィクションなら許されること」と「フィクションでも許されないこと」
車で人間をひき殺すゲームなど殺人はだめだからフィクションでも殺人シーンを一切なくそう。
エロいイラストは性犯罪を助長するし気持ち悪いからエロいイラストは一切なくそう。
どうも最近はそういう一部の意見が強く反映される傾向が強くなっている気がします。
バトルロワイヤル物だけでなくファンタジー小説全般で主人公が人間型の亜人も含めて一切殺人を行わないという作品は結構少ないと思いますが、人を殺すフィクションを好む人は殺人衝動を心に持っているのか?
いや別に持っていても良いんじゃないかな、ただ殺人を現実でも行おうとか思われたら困るけど、というのが私の思ってることです。
嫌な上司、取引先、親などををぶっ殺したいとか、ザマアしたいと脳内で思っても別にいいですし、そういった事が書かれている小説などを呼んでスッキリしたりしても別にいいわけです。
女性を犯したいというのも、拷問して苦しめたいと思うのも自由ですし、それを書いた二次元エロ漫画や同人などをかいたりそれで抜くのもまた自由でしょう。
しかしそれはあくまでも思うだけならという話で、それを現実の人物に対して実行したら不味いわけで、綾瀬コンクリ詰め殺人の犯人たちなんかは最悪です。
そしてエロに関してはフィクションと現実の違いを理解していない人が、結構いたリもするんですね。
AVは基本的にフィクションで、実際の女性はほとんどは乱暴に扱われたり、縄で縛られて気持ちよくなったりしませんし、簡単にはイったりしません。
かんたんに潮〇きはしませんし、激しい指〇れや乳〇などをつねったり引っ張ったりしても痛いだけでやはり普通は気持ちよくなりません。
髪の毛を触られたり、顔をなめられたりするのは非常に嫌がられます。
AVやエロ漫画、エロ同人では『すっごーい、おっきい』とか言って、あたかも大きい方が素晴らしいような発言をしたり、あっさり虜になったりしますが、実際はそんな事はありません。
嫌がる素振りはフリではなく本当に嫌だったりします。
ドM女が最高に感じる首絞めとか書いているのを真に受けて風俗嬢の首を絞めないでください。
まじでこれ警察沙汰なので。
その他強引に本番行為をしようとする、実際にしてしまうやら、盗撮、盗聴も犯罪なのでやはり警察沙汰です。
痴漢やセクハラも犯罪です。
で、問題なのはこれを実際にやる連中が少なくなく、しかもこの程度でなんで警察? とか思ってる人が多いことだったりします。
実際問題として「フィクションなら表現しても許されること」と「フィクションでも表現したら許されないこと」の差は、「現実に存在している加害状況との距離感とその行為を行った時にうける社会的制裁の強さの一般的な認識」だと思いますが、これが個人差がありすぎるのですよね。
現実に模倣が簡単でそれが犯罪だと認識されずらいものほど問題性が大きくなる可能性が高いです。
例えば人間を殺す描写と野良猫や鴨などを殺す描写は実際にどちらがまずいだろうかというと野良猫や鴨のほうが実際に行って大きな社会的制裁がないと判断して、そういった行為が行われる可能性が高いのでそちらのほうがやばいとなるわけです。
よくわからない神様みたいな存在によって与えられた魔法や常識的にはあり得ないバカげた力で人を殺すよりも、人間が普通に行える程度の鍛錬でだれでも手に入れられる出刃包丁やのこぎりなどで人を殺すほうがやばいとなるわけです。
銃器で人を殺すにしても現実的にあり得ないルートから手に入れるより、さほど高価でない3Dプリンターにどういうデータを入力してどういう材料を用意すればライフルと実弾が作れるかまで詳細に描写してそれを用いるほうがやばいとなるわけです。
爆発物を用いた爆破事件も70年代くらいまでは現実によくありましたが現在ではほとんど現実的ではないフィクションになっているといっていいでしょう。
もう一つは加害者側が被害者側がなんとも思わない、もしくはむしろ気持ちよく感じると思うものですね。
殺意を持って首を絞めるよりも、首を絞められたら気持ちよく良くなれると思って首を絞めるほうがやばいというのはそういうことです。
痴漢、荒々しい女性への愛撫、SM趣味。セクハラ、いじめなども同じ理屈ですね。




