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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2020年3月

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なろうで受けるには個人的な欲求を満たせるという意味で”ざまあ”か”うらやましい”が大事なのかも

 さて、ONE版に比べてかなり回り道をしている村田版ワンパンマンですが、ようやくガロウが覚醒状態に至るようですね。


 でもまあ、ワンパンマンで個人的に一番悪役らしい悪役だったのは深海王だと思います。


 彼は性格が残虐で、人が悲痛な叫び声をあげ、逃げ惑い苦痛に苦しむ姿をこの上なく好み、ジェノスに声援を送った少女を殺そうとしたりしていますしね。


 単純には深海王よりよほど強いというボロスやガロウなどには深海王ほどのムカつく感じを感じれれなかったりもするし、村田版のガロウ編ではサイタマが格闘家を馬鹿にするような発言もあって何だかなーと感じたりもしたのです。


 そういう点で深海王編はこいつムカつな、からの、こいつがやられてスッキリというのが一番うまくいっていたと思います。


 そして時代劇の暴れん坊将軍や水戸黄門などでもこいつムカつくという悪役を出して、それが成敗されるのは大事なのだと思います。


 なろうの場合は復讐物などがそれに一番近いかなと思いますが、必ずしも直接的に主人公によって悪役が成敗されるわけではないけど、ざまあ見ろということになるという点で”悪役令嬢”と”追放物”も人気がある理由はわかるなと思います。


もともなろうのざまあは、民衆をヒーローではなくてあくまでも、個人的に自分が嫌な目にあったから相手に仕返しをしてやるなものに偏っていて、社会的に救われない人たちを救おうみたいなのは要素は薄めかなという気がしますが。


 ただまあ、悪役令嬢の王子とその取り巻きとか勇者パーティとか高名な冒険者パーティがさすがに馬鹿すぎでないかという気もしますが、現実にも結構あることだし、身勝手で不愉快な人物がザマアサれるという物語の前には些細なことと考えたほうが良いのでしょうね。


 ”オーバーロード”にせよ”魔法科高校の劣等生”にせよ序盤はザマア要素が人気獲得に大きく影響した感じがしますし。


 ただ、現実恋愛におけるボッチ男子が唐突にモテるようになる系はざまあ要素とかはあんまりないことが多いような気がします。


 なのですが商業ラノベでの学園戦闘ハーレムや謎部活が流行ったり、僕たちは勉強が出来ないや五等分の花嫁、なろうでの現実恋愛ではボッチ男子が唐突にモテるのが人気だったりするように、単純に今までモテなかった系男子がモテるようになるのは羨ましいというと言うだけでも、主に男性読者に受ける物があるのかもしれません。


 突き詰めて言えばなろうで受けるには”ざまあ”か”うらやましい”が大事なのかも。

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