日常系やなろう歴史物の変遷を見るといずれは無双物なろうテンプレにも新たな刺激が必要になると思う
さて、日常系アニメは2013年のゆゆ式、たまゆら、きんいろモザイク、のんのんびより、2014年のご注文はうさぎですか? くらいまでは舞台設定は違うものの女の子の家や学校などの日常風景そのものを描いたアニメがヒットしていましたが、2013年のヤマノススメ、2018年のゆるキャン△、2019年のダンベル何キロ持てる?はでてくるのはほぼかわいい女の子だけですが、登山・キャンプ・筋トレと言った描写や説明はけっこうガチだったりします。
特にゆるキャンは複数の可愛い女の子の役どころ的なバランスもよく、ソロキャンプやシーズンオフのキャンプがすごく魅力的に見えたりするわけですが、そういった一見難しそうなものを楽しそうと思わせることが出来て、登山やキャンプ・筋トレなどに対する初歩的な知識を教えることによる知的好奇心を満たすと言った効果もあってヒットしたのではないかと思います。
日常アニメでありながらも非日常感を視聴者に感じさせているというのは大事なのではないかなと。
ある意味日常系のヒット作の1つであるけいおんにも楽器とか演奏そのものにそういう要素はあったと思います。
あとはキャラクターの背景とか舞台になる場所はちょっと変わっていても、やはり日常生活だけではなんか見たことあるという意味で視聴者に飽きが来たのではないかなと言う気もするのですよね。
漫画とかアニメの影響っていうのは案外侮れなくて、古くはキャプテン翼の影響でサッカーを始めたりスラムダンクを読んでバスケを始めまたり、ヒカルの碁を読んで囲碁を始めたり、弱虫ペダルが好きで自転車を買った人、のだめカンタービレなどがきっかけで音大を目指した人もいるそうですが、ゆるキャンも結構影響しているらしいです。
でなろう歴史ジャンルについても最近は三国志と戦国の信長物一強と言うわけではなくなりつつあって、いろいろな時代のいろいろな地域の作品も書籍化するようになってきているように思います。
なので無双物が飽きられたらなにか知識欲を書き垂れられるようなものが流行るかなと、おもうのですが、一時はやったNAISEIチートはやり尽くされて飽きられた後だったりするんですよね。
異世界スローライフや異世界キャンプ、異世界グルメなどももうあったような気がしますし、新たな知識欲を読者に与えられそうなもの……を探し出すのがまず先になりそうではあります。
で、一時期ラノベでは現代もの学園モノは売れるがファンタジーは売れないとか、仮想戦記では大和を出さないと売れないと編集さんが判断していたわけですが、その後なろう系ファンタジーは大人気になって、仮想戦記は飽きられて消えていってしまったわけです。
なので、判断する人が失敗できないからと無難な判断に偏って面白そうというアイデアを最初から潰してしまうというのは、ゲームでも同様の傾向が見られますが、やはり危険なきがします。
ラノベの市場は衰退はしていないものの薄利多売担ってきていて失敗できない空気が強くなっている事を考えると、編集者という専門家に判断を任せるということが正しい結果になりにくい時代になってきているのだろうと思います。




