世の中が思い通りに行かないのはおそらくそのほうが楽しいからなのだろう
さて漫画家の水木しげる先生の言葉にこういうものがあります。
”マンガというのはね、パチンコと同じで、ストレスを解消しなくちゃならん。
だからそんなに名作である必要はないんです。”
なるほど、漫画だけでなくアニメとか小説、映画なんかも基本的には読者や視聴者を”楽しませてストレスを解消させ”なくてはならないのでしょう。
要するに漫画や小説なら読者を”スカっと”させるというのが大事なのでしょうね。
しかし、量子力学的には時間も空間も存在せず個人の主観で世界が観測されたように成立するという事を考えると、ではなぜこの世界で他人の創作物でスカっとする必要があるのだろうか、自分の好きなように現実改変すればいいんじゃ? と疑問におもったりもするのです。
が、全部が全部自分の思ったとおりになってしまうとむしろつまらないから、人間は意識的に他人の主観を介在させて現実を上書きして、意外性や不自由さを楽しんでいるらしいという感じでしょうか。
1ページ目に真犯人の名前が先に読んだ人間の手によって書かれている推理小説を読んでもあんまり楽しめないようなものなのでしょうね。
水木先生の名言は他にも
不幸な顔をした人たちは、「成功しなかったら、人生はおしまい」と決め込んでいるのかもしれないね。成功しなくてもいいんです。全身全霊で打込めることを探しなさい
金なんか飢え死にしない程度にあったらええ
他人との比較ではない、あくまで自分の楽しさを追及すべし
などがありますが社会的にどう言われようが自分が好きなことをし続けて生きるのが実際一番幸せなのだろうと思います。




