食物アレルギーはぬか漬けを食べると改善されるかもしれない?
シカゴ大学、アルゴンヌ国立研究所、およびイタリア・ナポリ大学の研究者たちは、健康な乳児の腸内細菌を無菌マウスに移植すると、牛乳を飲んだ際にマウスがアレルギー反応から保護されていることを発見し、腸内に存在する場合にアレルギー反応から保護していると考えられる細菌アナエロスティペス・カッカエ(Anaerostipes caccae)という最近を特定したそうです。
ナッツアレルギーから保護することを同定したクロストリジウム属の細菌の一種で整腸剤として販売されている酪酸菌の一緒のようですね。
クロストリジウム属の細菌にはボツリヌス菌や破傷風菌、ウェルシュ菌なども存在するのですが、酪酸菌は免疫細胞の過剰な攻撃を抑える「Tレグ(制御性T細胞)」という免疫細胞を生み出し、Tレグは他の攻撃的な免疫細胞の暴走を防いで、アレルギーや自己免疫疾患が抑えられるようなのですね。
で、Tレグは、クロストリジウム菌の酪酸菌によって作り出されるため酪酸菌が少なくなってしまうとアレルギーなどが起きやすく成るようです。
では、腸内の酪酸菌を増やすにはどうするのがいいかというと、一番手っ取り早いのはアメリカに行って正常な人の糞便移植を受けることですが、普通にやる場合は酪酸菌と同時に餌となる食物繊維を取ることが一番良いようで、一般的に手に入る食べ物の中で酪酸菌を多く含んでいるのはぬか漬けなので、ぬか漬けをこまめに食べるのが一番良いようなのですね。
整腸剤のミヤリサンを買って飲んでも良いのですが、一緒に食物繊維も散らないとあまり意味はないようですね。
ただミヤリサンはさほど高くはないのでそれを買って飲んだ上で野菜や果実、海藻なども食べるのも悪くないかもしれません。




