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水源の過去エッセイまとめ  作者: 水源
2019年11月

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WEB小説を読んでもらい始めるのも読み続けてもらうのも大変だ。

 まあ題名通りなのですが、まず読者に読んでもらうためにはタイトルやあらすじ読者の共感や期待を得られるようにしてないといけません。


 自分にとって面白い小説を読みたい人は当然「つまらなそう」な小説はクリックしないわけで、もはやあらすじだろといわれる長文タイトルもそうするのが読者の興味を引ける内容なんですよという理由で使われつづけているわけでしょう。


 まあ簡単に言えば作者はタイトルやあらすじで読者の心に刺さる何かを提示できないと読まれないということなわけですね。


 で、さらに初めの冒頭の何話かの話あたり1000から3000文字程度の文章で読者の願望や欲望を充足させ、爽快感や満足感を可能ならば毎日更新で与え続けなければ成らないのですよね。


 これは文章を増やし過ぎてもダメだけど、端折りすぎてもダメ、でなおかつその文章量の中で読者の欲望や願望の琴線に触れつつ、読者が書いていることを解読できるようにしないといけないわけで結構大変だと思います。


 だからこそいちいち説明しなくてスライムやゴブリンや盗賊は弱くS級冒険者とかドラゴンは強いしどんな外見を知しているかというお約束も大事なのですが。


 それを考えると追放ものというのはなかなかよくできたテンプレだと思います。


 何せ追放された側は追放されることで逆にうまく行くようになって読者に満足感を与え、追放した側は主人公を追放したせいで、やることがうまくいかなくなって、そのたびにざまあみろと読者に爽快感を与えられるわけですからね。


 似たような構成の復讐ものが廃れて追放ものが人気になったのも追放者だと復讐が達成されるまでにたまるヘイトというものがほとんどなくて、カタルシスを得られる展開が早いというのがあると思います。


 まあ後は復讐もので異性に対しては甘くなるのが読者にはもやっとするというのもあるでしょう。


 で、ある程度テンプレなのは大事で定石を無視し過ぎているとかえって面白い要素がなに一つもないということにもなりかねないわけですが、テンプレであっても何らかの作品の特色や個性も必要ですね。


 そしてどんな人気作品でもある程度人気をえれば離れていく人もいますが、逆に読むのが日課というか習慣のようなものになり、最初ほど欲望や願望の充足は必要としなくなっていくものでもあると思います。



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