研究所がポリオウイルスを下水に流出させた?これ結構やばいことだと思うけど
さて、一般財団法人阪大微生物病研究会(大阪府吹田市)は9日、子会社でワクチンを製造する「BIKEN」瀬戸事業所(香川県観音寺市)で、ポリオウイルスを含む培養液100リットルを下水に誤って流したと発表したようです。
この件では最大10兆個のウイルスが排水されたとみられるが、人への病原性が極めて小さいタイプのため、同研究会は「人体への影響はない」としているようですね。
研究会によると、流出したのはポリオやジフテリアなどを予防する混合ワクチンの原料で10月26、30日に廃棄した培養液にウイルスが混入していたとのこと。
本来であればウイルス混入時は加熱処理して廃棄する必要があったが、混入しているとは思わず、そのまま流し、今月8日、残していた液からウイルスが見つかって発覚したとのこと。
ポリオ(急性灰白髄炎)とは、ポリオウイルスの中枢神経感染により生ずる四肢の急性弛緩性麻痺を典型的な症状とする疾患であり、かつては小児に多発したところから小児麻痺ともよばれていて、2000年にWHOに対しポリオの根絶を報告していますが世界的には未だ猛威を奮っていますね。
なお一度麻痺の症状がでてしまうとそれに対する治療方法はないです。
研究会は流出した培養液は海水で薄められ、ウイルスは数週間で死ぬことなどから「人や動物への影響はないと考えている」そうですが、ちょっと甘く見過ぎではないでしょうか。
そしてエボラ出血熱などの病原体を輸入した、国立感染症研究所村山庁舎で同様なことが起こらないことを祈るしか無いですね。
でもヒューマンエラーや天災は起こるものですが。




