実際の経験がある方がリアリティは出しやすいが読者の経験もないとそれは伝わらないし、物語には実際に近いことを読者は望んでいるとは限らない
MOTHER2の攻略本に寄稿した糸井重里さんのメッセージにこんなものがあるそうです。
おまえ、嘘をついたな? ...といわれて、ドキッとするのはうそをついたことのある人だけです。
野球の硬式球を140km/hの速度でぶつけられたことのある人は、 内角のボールを恐れずに打ちに行けるバッターのことを「すっげー!」と思いますが、その経験のないやつにかぎって、「たいしたことないじゃん」とか言います。
つまり早い話がゲームのおもしろさって、ゲームの外に山ほどつまってるはずで、ゲームはその宝物をほりだすシャベルみたいなものなんです。
糸井重里さんのすごい所は、1998年6月6日午前0時にスタートした”ほぼ日刊イトイ新聞”をこれまで一日も休むことなく毎日更新されていることだと思いますが、実体験がある方が描写などのリアリティをもたせることができるというのは事実かなと思います。
サッカーのフォワードがなんでゴール決められないんだとか思っても、実際にサッカーをやってみれば見ているほどには簡単ではないのはわかりますし、剣道をやってみれば同じような長さの武器を持ってる相手に剣を打ち込むというのは全然簡単ではないのもわかります。
ただこれは難しいところもあって、創作のために実体験が必要というと実際は無理なことも多くて、現実には存在しない異世界に行くとか、魔法や異能を使うとか、人をバッタバッタと斬り殺すとかのなろう的ファンタジーや、悪役令嬢になって自国の王子から婚約破棄されて、他国などのまともな人に見初められるとか、イマイチできの悪い女性社員が会社の有能な上司や大富豪になぜか見初められて結婚して幸せになるハーレクインやレディコミのような展開とかは読み手も作者も未経験で問題ないということでもあるのですよね。
そもそも物語にリアリティをどれだけ持ち込んだほうがいいのかというのも微妙なところですしね。
じっと向き合って相手のスキを伺いつつ、お互いに目線は外さないながらも、長い間微動だにしない剣士同士の闘いというのも渋いですがそういうのがなろうで読みたいという人は少ないでしょうし。




