「LINEノベル」が成功するにはカクヨムと同じ失敗を繰り返さないことだと思うけどできるかどうか怪しい
出版社の枠組みを越えた小説プラットフォーム「LINEノベル」ということでまた無料小説投稿サイトが増えるわけですが、実際のところカクヨムと同じ失敗をして、同じように失望されそうだよなぁと思ってます。
まずWEB小説投稿サイトの読者はそこの作品になにを求めてるかといえば、まずは独創性だとかより、更新の速さと読者的に見た安定した面白さですね。
WEB小説は基本的にちょっとした時間の暇つぶしであって、商用作家さんが一生懸命に空いてる時間に独創的な作品のアイデアを考えて週1更新とかしていても見向きもされません。
これカクヨムで実際起こってたことなんですけど、LINEノベルでも同じようなことをしようとしてるように見えるんですよね。
暇つぶしにソシャゲをやってるゲーマーに時間のかかるコンシューマの大作RPGやパソコン用RPGをやらせようとするのに近いかもしれませんがそんなことは読者は求めてないのです。
更に書籍化のメリットを押出していてもサイト始動前から書籍化作家の100名の名前がズラッと並んでいてはそこに書籍化実績のない作者が割り込むのははかなり難しいでしょう。
ぶっちゃけなろうで書き続けたほうが書籍化できる可能性は高そうです。
後は複垢や相互クラスタの問題もありますね。
カクヨムはランキングでオレオが一位になったように、このあたりが最初から対処されておらず、しかも今でもそのままのようでランキングが全く信頼されてないと言っていい状態のようで。
そして、カクヨムもマグネットも作者にとってのメリットばかり提示して読者が何を求めてるかを考えなかったから、読み専がどんどん減っていって、読まれないから作者も減り、結局残った作者同士の相互ばかりランキングに載るようになってしまったのですね。
なろうも複垢捨て垢ははびこってますが、読み専の数が他のサイトよりずっと多いから、まだランキングや評価ポイントがその他のサイトよりは信頼できるんでしょう
だからこそなのか、カクヨムから書籍化された作品はなろうからの書籍化に比べて殆どは部数的にはあまり売れてないようです。
LINEノベルも読み専を増やし、複垢や相互クラスタにちゃんと対処しないとカクヨムと同じことになりそうなんですけど、今の所同じ過ちを繰り返しそうなのですよね。
お客さんの来ない商業モールが過疎るのは当然で、出店する店舗のメリットだけ考えてもだめなのと同じなのですが。




