最初期のファンタジーはTRPGリプレイ、ラノベの学園恋愛は美少女ゲームやそのアニメ、異世界ファンタジーはファンタジー系ゲームのゲーム実況動画やスポーツ観戦に近いかも
さて、最初期のファンタジーラノベはロードス島戦記やクリスタニア、ガープスルナルや妖魔夜行の小説はリプレイを小説に書き直したものだとわかりますが、フォーチュン・クエストのような小説もそういったTRPGの影響は大きかったように思います。
これはキャラクターの掛け合いによるセリフの面白さがリプレイでは重要でしたがそれをうまく生かしていたとともに、マンガで使うような擬音を積極的に使ったりしていったのも一般的な小説との違いであったのでしょうね。
この時代は世界観とか魔法に関しての作品ごとのこだわりが強かったですが、それそれが別々のTRPGルールを作ってるようなものであったというのであれば納得もできるかなと。
そして、ラノベの学園恋愛は90年代後半から2000年代初頭に流行った美少女ゲームやそれらのアニメ化の影響で、冴えない男子がかわいい女の子に囲まれて生活する学園ものが主流になっていったのでしょう。
では、最近の異世界ファンタジーを中心としたなろう系はなんだろうかというと、RPG、SRPG、狩りゲー、MMORPGなどの上手で面白いゲーム実況を小説化したような感じに近いのかなと。
そういう意味ではソードアート・オンラインの人気が出た理由もわかるような気がします。
最も最近になろう系はどういうチートツールを使えば、ほかと差別化できるかということの大喜利のようだともおもいますが。
ゲーム実況動画が面白いと思うか思わないかは個人差もあると思いますが、自分では絶対できない上手いプレイが見れるのが楽しい、挑戦に失敗しても自分がやってるわけじゃないからわらってみていられる、実況者の喋りや反応が面白いなどがあるようです。
ここでなんでゲームをしないで見てるだけで楽しめるのかと、ゲーム好きは思うかもしれませんが、例えば野球やサッカー、相撲やプロレスの観戦が好きな人に、好きならなぜ野球やサッカー、相撲やプロレスを何故自分でやらないのかと聞いても、当然、やるより観戦するほうが楽しいからと答えるでしょう。
ゲーム実況の場合は明らかにやっていて面白くない退屈な部分はカットして編集しているだろうからなおさらです。
もともと物語というのは英雄の活躍を聞いたり読んだりして楽しむことが多いですが、そうした人が自分が英雄になれると思ってるわけではないように、ゲームでも自分が上達して同じことができるようになれるとは思ってない人も多いと思います。
よくある主人公が駆け出し扱いのときにギルドで上級者に絡まれて逆にボコボコにするというのはある意味、対戦格闘ゲームで上級者のキャラクターボコボコにされた事がある人にはとてもスッキリするのでしょうね。




